みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

「おやじのせなか」に上野千鶴子さん登場/「社会をリセットしたい」という不穏な願望?(ちづこのブログ)

2012-03-26 21:23:18 | ジェンダー/上野千鶴子

冷たい雨が続きますが、一雨ごとに水仙の花が開いていきます。
   

今年1月に球根を植えた植えたガリル(白)。
   

水仙いろいろ。
  

よい香りのするニオイウチワノキ。
6年ほど前にヒョロヒョロの小さな苗を植えたのですが、
今年はたくさん花をつけています。
   
「シロバナレンギョウ」と呼ばれることもあり、
いつも黄色いレンギョウと同じころに咲くのですが、
こちらが先に咲きました。

昨年植えたアセビ(馬酔木)も咲き始めました。。
   

   

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ところで、3月22日の朝日新聞「おやじのせなか」は、上野千鶴子さん。

おやじのせなか  ペット愛 それでも贈り物

2012.3.22 朝日新聞


父がくれたものは何だったろう、とも考えました。 彼は私を愛してくれた。ペット愛だったとしてもかわいがってくれたという記憶は身体化されています。疎まれ虐待されて育った子どもの苦しみをみると、望んで得られるものではない「贈り物」でした。
というところがいいですね。

上野さんは21日も、「ちづこのブログ」に記事をアップして見えます。
こちらの記事も、とってもいいので紹介します。
特に結びの部分の4行は必読です。

全文はWAN サイトでお読みください。

  「社会をリセットしたい」という不穏な願望? ちづこのブログ No.21
2012年03月21日 WAN上野千鶴子web研究室

ちょっと古くなりましたが…共同通信に頼まれて「年始評論」用の原稿を書きました。各地の地方紙(信濃毎日、四國、神戸、沖縄タイムス、琉球新報、宮崎日日、岐阜、長崎、岩手日報、新潟日報、愛媛、北日本)に掲載されました。震災、原発事故、世論調査、橋下人気などをからめて、最近の動向を論じたものです。地方紙はみなさまのお目に触れることがあまりありませんので、以下に転載します。
*******************
日々の営みだけが明日を築く—千年に一度の厄災を転機に

千年に一度の災厄の年が明けた。それも天災と人災とが入り交じった複合大災害だ。それが完全に「想定外」ではなかったことが、わたしたちの気持ちを一層暗くした。まだ喪も明けぬ今春は、おめでとうという気分にもなれない人たちが多かろう。

大津波は千年に一度、原発事故の確率は2万年に一度、と言われた。生きているあいだには起きまいという安心は根拠がないことが暴かれ、現にわたしたちはリスクとともに生きていることを腹の底から味わった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (中略) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして見よ、社会はリセットなどされない。日本は変わらなくてはならない。だがそれは思考停止と白紙委任とによってではない。自分たちの運命を自分たちで決める倦まずたゆまぬ日々の営みだけが、わたしたちの明日を築いていくことを忘れてはならない。

これだけの災厄を千年に一度、2万年に一度の転機にしないなどということがあってよいものだろうか。(結) 


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3月25日(日)のつぶやき

2012-03-26 01:21:30 | 花/美しいもの
21:52 from gooBlog production
首長政治塾、設立ラッシ/維新政治塾:「橋下ブランド」に全国から2000人 goo.gl/tW9Zb

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首長政治塾、設立ラッシュ/維新政治塾:「橋下ブランド」に全国から2000人

2012-03-25 21:29:41 | 市民運動/市民自治/政治
朝から雨、途中からボタン雪のさむい一日。

起きてすぐから根を詰めた事務仕事で外にはぜんぜん出ませんでしたが、
あまりに冷えるので、ともちゃんが薪ストーブをたいてくれました。
夕方には、さすがどっと疲れました。

このところ、新聞をにぎわしているのが、橋下ひきいる「大阪維新の会」の政治塾。
全国から、議員になりたい人たちが2000人も集まったそうです。
ミニ橋下になりたい人が、我も我もと駆けつけたのかと思うと、
なんか小泉が持てはやされて登場した時のことを思い出し、ぞっとしますね。
ガラガラポン、問答無用で弱者を切り捨てた
小泉改革が大失敗だったことを、もう忘れたのでしょうか。

橋下の「現状を変える!」という言葉に期待が集まっているようですが、
よいほうか悪いほうかどちらに変わるのか、その方向性を問わない改革は、
おおいに問題があると思います。

  首長政治塾、設立ラッシュ…地方発の政治潮流に 

今春、知事や市長による政治塾が相次いでスタートする。
 設立ラッシュの背景には既成政党への不信の高まりや、停滞する地方分権への不満があり、地方発の新たな政治潮流となった。
 橋下氏に続き、開講の準備を進めているのは、愛知県の大村秀章知事、名古屋市の河村たかし市長、滋賀県の嘉田由紀子知事。
 橋下、大村、河村の3氏はいずれも地域政党のトップで、政治塾を国政への足がかりと位置づける。橋下氏の「維新政治塾」には、当初の定員400人の8倍超が応募、大村氏の「東海大志塾」にも300人超(9日現在)が集まっている。政治家の卵を育てつつ、次期衆院選をにらんだ足場固めをする狙いがある。
 一方、嘉田氏は、女性や若者の政治参加の促進を設立理由に掲げる。インターネットの動画によるオンライン受講は26日まで募集中だが、これまでに約800人が申し込んだ。全国最年少の女性市長として1月に誕生した大津市の越直美市長らを講師に招き、次回の統一地方選を視野に、人材の育成を目指す。
(2012年3月24日 読売新聞)


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維新政治塾:「橋下ブランド」に全国から2000人
 

 大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)が次期衆院選に向けて候補者を養成する「維新政治塾」が24日、開講した。全国から集まった受講生は約2000人。5月下旬から6月上旬をめどに約800~1000人を「塾生」として選抜、街頭演説などを課して次期衆院選の「候補者予備軍」を絞り込む。既成政党離れが加速するなか、どんな人が、どんな思いで政治塾に集まったのか。手探りの候補者選びが始まった。【堀文彦、林由紀子、佐藤丈一、青木純】

 初日は堺屋太一・元経済企画庁長官と中田宏・前横浜市長が、非公開で維新の政権公約「維新八策」の大きな柱である「統治機構改革」をテーマに講義。中田氏によると、「大阪都構想」や道州制、首相公選制について説明し、「我々はお茶を濁すような物事の決定の仕方はしない。今の国会議員とは違う質を求めており、本当に覚悟しない限りやめた方がいい」と話した。質疑応答では、競い合うように次々と手が挙がったという。
 中国・天津市から参加した日本語教師の日本人男性(42)は、橋下氏が開講式で強調した「自立する個人 自立する地域 自立する国家」が印象的だったという。「維新なら変えられるし、改革に関わりたい。頑張って中国から飛行機で通いたい」と意欲を見せた。
 福岡県の40代の保守系市議は「地方政治を変える手法を勉強したい」と、所属会派に内緒で参加。「講義は刺激になったが、地元は農村なので、学んだことをそのまま実践するのは難しい」と語った。
 維新は次期衆院選で300人の候補を擁立し、200議席の獲得を目指す。橋下氏は開講式で、既成政党について「政治家がいくら変わっても動かない。政策が実現される気配も見受けられない」と批判し、対立姿勢を鮮明にした。
 今後は、6~7月に街頭演説やディベートなどを課して「候補者予備軍」を絞り込むスケジュールを描く。年内に衆院解散があれば、直ちに「卒塾」させ、予備軍も含めて候補者を公募。既成政党の国会議員にも、維新からの立候補を呼び掛ける。橋下氏は「必ず地方の動きから中央の体制がひっくり返る。これは歴史の繰り返しだ」と強調した。
 一方で、懸念するのは衆院解散が来年以降に先延ばしになったケースだ。維新への期待感は知名度のある橋下氏頼みの側面が大きい。6~7月に予定している候補者予備軍の絞り込みを延期し、来年以降も講義を続けて発信力を保つ構えだ。維新幹部は「選挙時期が遅れても、既成政党が有権者を引きつける政策を打ち出せるとは思えない」と強気の姿勢を示すものの、「今の勢いを維持するのはきつい」と本音も漏らす。
 維新との選挙協力を模索する公明からも「年内解散がなければ維新は息切れしかねない。今後のつきあい方も変わるかもしれない」(大阪府本部幹部)との声が出ている。

 ◇自信失い、振り回される既成政党
 「政治を使い捨てと考えずに大事に養成すればいい。どういう方が集まって、どういうふうに巣立っていくかを見たい」
 自民党の谷垣禎一総裁は24日、維新政治塾について、大阪市内で記者団に対し今後の動向を注視していく考えを示した。一方、維新との連携については「国政をどうしていくか、よく分からない。協力できるところはしていったらいい」と述べるにとどめた。
 自民党総裁の歯切れの悪い発言は、維新を見詰める既成政党側の複雑な視線を象徴している。毎日新聞の3月全国世論調査で政党支持率をみると、民主党14%、自民党13%。2大政党がそろって低支持率に苦しむなか、維新政治塾に2000人余りの受講生が集まった現実こそ、既成政党への不信感を映し出しているからだ。
 維新は次期衆院選に向けた政権公約「維新八策」のたたき台で、「決定でき、責任を負う統治機構」をうたった。参院で野党が多数を占めるねじれ国会を抱え、意思決定が遅れがちな国政への問題提起に他ならない。このまま衆院解散・総選挙になだれ込めば、維新優位の展開になりかねず、民主党の輿石東幹事長らは解散先送りを模索している。
 民主党幹部は「維新の会が上り坂の時に解散することはない。早くても秋以降だ」と漏らす。一方、次期衆院選に向けた維新との選挙協力で、他党に先行する公明党内にも「『橋下人気』がどこまで続くかも見極める必要がある」(党幹部)との指摘が出始めている。
 民主党は23日、橋下氏が掲げる「大阪都構想」などの実現に向け、新法の骨子案をまとめた。自民、公明両党も地方自治法改正案を月内にも国会に共同提出する考え。みんなの党を含め主要政党が都構想への取り組みを急ぐのは、維新の取り込みと併せ、都構想などが衆院選で争点化しないよう布石を打つ思惑もある。
 各党とも党勢低迷に自信を失い、維新の動向に目を凝らし、振り回される構図だ。輿石氏は24日夜、訪問先の中国・北京で同行記者団に対し、「維新が期待される空気はある。だからこそ、民主党、それから自民党も含めて既成政党がきちんと政策で国民に応えていくことに尽きる」と述べ、まず各党の実績づくりが先決との認識を示した。
毎日新聞 2012年3月25日


橋下スタイル:/上 船中八策、メールで即決 側近「出してみたら、お化けに」(毎日新聞 2012年3月2日)
橋下スタイル:/中 仮想敵攻撃、小泉元首相と共通点 「会話でスパーリング」(毎日新聞 2012年3月3日 )
橋下スタイル:/下 連携「どこでもいい」 「バブル」な支持で既成政党手玉(毎日新聞 2012年3月6日)
  


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3月24日(土)のつぶやき

2012-03-25 01:20:12 | 花/美しいもの
23:03 from gooBlog production
原発の再稼働 安全の根拠はどこに/「がれき焼却灰は事故処理用コンクリに」 blog.goo.ne.jp/midorinet002/e…

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原発の再稼働 安全の根拠はどこに/「がれき焼却灰は事故処理用コンクリに」

2012-03-24 22:40:06 | 地震・原発・災害
関西電力大飯原発3号機と4号機のストレステストの一次評価の結果を
原子力安全・保安院は「妥当」と判断。
政府もこの結果を容認して、再稼働に向けて動き出した。

福島原発事故から1年しかたっていないのに・・・。
「のど元過ぎれば熱さ忘れる」っていうけれど、まだ喉元も過ぎていないのに・・・。

岐阜県や関西は、福井の原発の風下地帯、いえ、岐阜県だけでなく、
こんなに狭い日本中どこだって、風下地帯になりうる。

91年に美浜原発2号機で配管のギロチン破断事故が起きた時、
関西電力本社に講義に駆け付けた私たち市民に、関西電力の副社長がいいはなった
「風下の人たちはリスクのうちだ」という言葉が忘れられない。


福井県の水晶浜から飛ばした風船の落下地点  ▲ 1988年3月 ● 2012年3月
     山県市は日本一の原発銀座福井県の「風下地帯」



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  【社説】原発の再稼働 安全の根拠はどこに  
2012年3月22日 中日新聞

 四月に迫った“原発ゼロ”を前に政府が再稼働を急いでいる。だが肝心の安全について科学的根拠は十分示されてはいない。国民には安全安心が優先だ。
 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の安全評価(ストレステスト)は、経済産業省原子力安全・保安院の審査を通過した。内閣府原子力安全委員会は週内にも、保安院の評価を検証する。再稼働への焦点は首相や関係閣僚による政治判断と地元自治体の同意である。

政治判断できるのか
 政治判断とは、一体どういうことなのか。
 再稼働の可否は当初、定期検査などで停止中の原発については、ストレステストの一次評価の結果を踏まえ、地元同意を得た上で、首相、官房長官、経済産業相、そして原発事故担当相の協議で最終的に判断するとされてきた。
 ところが、評価作業が大詰めに来て、地元同意を求める前に四人の閣僚が一度判断を表明し、地元合意はその次、そして再び首相らが最終判断という手順に改めた。慎重というよりも、立地自治体が「国の判断だから」と同意しやすくするためなのか。
 もしそうなら、たった四人の密室協議が地元の意向を決定付けてしまうことになる。「再稼働ありき」と見られても仕方ない。
 確かな科学的根拠に基づくべき判断が、政治判断とは一体何なのか。それで国民が納得すると考えているなら間違いだ。
 そもそも、ストレステスト自体に疑問はつきまとう。
 一次評価では、地震や津波などの衝撃に原発がどれだけ耐えうるか、その余裕度を当の電力会社がコンピューターで解析し、その結果を保安院、原子力安全委、政府の順でチェックする。すべて福島第一原発事故で信頼性が地に落ちた機関である。事故の原因究明も収束もできていない段階で、その判断を信じろというのが無理だ。
 四国電力は、伊方原発3号機の一次評価で、耐震性を想定の一・八六倍としたが、審査の結果一・五倍に修正した。それでも保安院は「妥当」と評価した。
 落第なし。安全性にお墨付きを与えるだけのテストならテストの名に値しない。
 原子力安全委の班目春樹委員長は「一次評価だけでは不十分。事故後の総合的な対策なども含めた二次評価が必要だ」と述べている。ところが、二次評価に応じた電力会社はいまだない。不信と不安の種は尽きない。

地元とはどの範囲か
 次に“地元”とは、何だろう。
 政府は事前合意の対象を、原則原発から半径十キロ内に絞るという。原子力安全委が原発防災指針で定める防災対策重点地域(EPZ)の中である。これに対して、近隣の滋賀県知事や大阪市長が反発を強めている。滋賀県は関西圏の水がめであり、県民のよりどころでもある琵琶湖の汚染を恐れている。大阪府の予測では、福井県内の原発事故による放射線の影響は、府内二十五市町村に及ぶ。
 原子力安全委は、EPZに代えて半径三十キロ圏内を新たに緊急防護措置区域(UPZ)とし、圏内の自治体に防災指針の策定を求める方針だ。同じ政府の方針なのに、両者は明らかに矛盾する。
 現状では四月中に国内五十四基の原発がすべて停止する。その前に再稼働への道筋を付けておきたい政府の焦りが見て取れる。
 政府は原子力規制の役割を原発推進役の経産省の保安院から、環境省の原子力規制庁へと移す方針だ。発足が遅れる見込みとはいえ、そのすきを突くような保安院への駆け込み審査が、大飯から次へと続くのは逆に不信を広げはしまいか。
 もし再稼働の可否を審査するのなら、国会の事故調査委員会の報告を待ち、新たに発足する規制機関が、調査結果と明白な科学的根拠に基づいて判断するのを待てばいい。その経過は国民と在野の研究者に公開もすべきである。
 日本世論調査会の調査では、脱原発支持が八割に上っている。本紙と静岡大の調査では、政治判断で全面停止中の中部電力浜岡原発の地元、静岡県民の八割以上が、全面停止を支持した。
 何より優先されるべきは国民の生命と安全だ。世論調査の結果は、多くの国民にも相応の覚悟と決意のあることを示している。

地域の亀裂は避けよ
 この国は今、大きな転換点に立っている。風力や太陽光、地熱など、代替エネルギーの可能性と普及の方策を、国民にわかりやすく示しつつ、その不信と不安を解きほぐすこと。そして、原発推進か反対か、再稼働は是か非かで地域に亀裂を生むような、対立を避けることこそ、政治の仕事である。そこをどうか忘れないでほしい。


 福島第1原発:「がれき焼却灰は事故処理用コンクリに」小出・京都大助教の講演から 

 京都市内で今月10日あった原発問題に関する市民集会「バイバイ原発3・10京都」で、小出裕章・京都大原子炉実験所助教が演説や講演をした。東京電力福島第1原発事故の影響や現状など、発言のポイントをまとめた。【太田裕之】

 ■事故を振り返って
 私は41年前から原発は危ない、撤退すべきだと言い続け、廃絶させたいと考えてきたが、できないままここに至った。私たち大人には原子力を容認してきた責任がある。福島で今、放射能まみれの大地に子供たちが住んでいることを忘れず、できることを探そうと思う。私は非力だが、あきらめない。若い世代への責任だと思う。

 ■事故の大きさ
 日本政府がIAEA(国際原子力機関)閣僚会議に出した報告書で、大気中に放出されたセシウム137は広島原爆の約170発分とされているが、これは過小評価。世界の研究者が出している数字の大半は、その2~3倍の数百発分に相当する。海への放出量も同程度あると思う。
 福島県の東半分を中心に、宮城、茨城、群馬、千葉、新潟、埼玉各県と東京都のそれぞれ一部地域が放射線管理区域以上に汚染された。私の仕事場である実験所は放射線管理区域で、そこでは飲食も寝ることも、子供の立ち入りも許されていない。汚染地域はまるで逆転した世界になっている。
 被曝(ひばく)放射線量には「これ以下であれば安全」という値はない。どんなに微量でも危険というのが現在の学問の到達点だ。

 ■第1原発の現状
 4号機は使用済み燃料プールが埋め込まれた階まで破壊された。使用済み燃料は膨大な放射能の固まりで広島原爆の4000発分だ。プールがさらに破壊され水が抜けたり、崩れ落ちれば、防壁のないところで大気中に吹き出す。そういう危険と隣り合わせで私たちは生きている。
 1号機は約100トンのウランなどが圧力容器の中から溶け落ちた状態。格納容器の下の厚さ1メートルのコンクリートの床について東電は70センチは壊れたが30センチは大丈夫と言うが、近寄ることはできず測定器もない。この床を突き抜ければ防壁はない。危機的状況が続いている。

 ■「原発」とは
 熱効率が33%に過ぎず効率の悪い蒸気機関で、生命体に圧倒的に危険な核分裂生成物を出す。出力100万キロワットの原発で毎日燃やすウランの量は3キロで、広島原爆(核分裂したウランは800グラム)3~4発分。また、原発は冷やし続けないと壊れるが、300万キロワットの発熱量のうち21万キロワットは核分裂生成物から生じる「崩壊熱」で、原発を停止しても止められない。日本では66年の東海発電所の営業運転開始から今日まで広島原爆110万発分の核分裂生成物を生み出した。事故がなくても原発は悲惨なのだ。

 ■除染とがれき処理
 政府は汚染地に人々が戻れるかのような幻想を与える「除染」という言葉を使っているが、放射能は人間がどんなに手を加えても消せず、放射性物質は無毒化できない。できるのは汚れを移動させる「移染」だ。もう戻れないのだと説明し、生活を補償すべきだ。
 私が最も訴えたいのは、事故に何の責任もない子供たちを守ることだ。校庭など子供が集中的に過ごす場所の土は必ず取り除き、東電の敷地にお返しするのが筋だ。
 政府はがれきの広域処理で、各自治体に、現行の焼却施設で燃やしたうえで猛烈な放射能の塊となる焼却灰を処分させようとしている。放射能は隔離し閉じ込めるという原則に反する。汚染地に専用の焼却施設を作って処理するべきだ。だが、政府の無策の結果、福島を中心とした汚染地にがれきが取り残されたまま、現在も子供たちは被曝を続けている。もはや子供全体の被曝をどう減らすかしか選択の道はなく、全国の自治体が引き受けるしかないだろう。
 それには二つの条件がある。一つは放射性物質が外に出ないフィルターなど特殊な装置必ず増設すること。もう一つは、焼却灰は各自治体が勝手に埋めるのではなく、東電に返すこと。福島第1原発の事故処理には膨大なコンクリートが必要で、その部材にすればいい。
2012年3月24日 毎日新聞



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3月23日(金)のつぶやき

2012-03-24 01:22:26 | 花/美しいもの
20:37 from gooBlog production  [ 1 RT ]
★市民派議員塾2012「仕事ができる市民派議員になろう~基本をもとに手法・スキルを使いこなす」 blog.goo.ne.jp/midorinet002/e…

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★市民派議員塾2012「仕事ができる市民派議員になろう~基本をもとに手法・スキルを使いこなす」

2012-03-23 20:35:14 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
次年度の「む・しネット」主催の「議員と市民の勉強会」あらため、
「市民派議員塾2012」の募集要項とテーマが決まりましたので、お知らせします。

この「市民派議員塾2012」、わたしは主催者側ではなく講師の役割です。
ということで、先日名古屋で裁判が終わってから、一年間の構成とテーマを決めるために、
長島まで走ってホテルにチェックインして、もう一人の講師のともまささんと内容を詰めました。

テーブルに資料を広げて相談をはじめたら4時間ほどかかって、
けっきょく、夜の部のイルミネーション見学もなしで、温泉も一回入っただけです。
でも、集中して詰めたおかげで、何とか一年間の構成の基本が決まりました。

この講座は、その年の参加者にあわせてオーダーメイドですすめるので、
詳細な内容は顔ぶれがそろってから、本番前にまたどこかに泊まって相談する予定。

前半は主催者側からの基本情報、後半部分が、わたし(講師)の文責です。

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★市民派議員塾2012「仕事ができる市民派議員になろう~基本をもとに手法・スキルを使いこなす」
(2012年03月22日 「む・しネット」ブログ)


 「市民派議員塾2012」開催のお知らせ                                       

(以下、転送・転載可)
「女性を議会に!無党派・市民派ネットワーク」(通称「む・しネット」)は、既存政党とは一線を画する無党派・市民派の女性を政策決定の場におくることを目的として、勉強会、講演会など各種事業を実施してきました。
2012年度は、市民派議員として議会で働くための実践的な連続講座を開催します。
名づけて「市民派議員塾2012」!
 この勉強会は4年間市民派議員として自信を持って活動するために、議会のしくみや運営、政策実現のための手法等について年間を通して学びます。参加型を基本とし、参加者は「求められた課題」をクリアすることを参加条件としています。
全国でも他にはない、参加者のニーズに合わせたオーダーメイドの勉強会です。新議員の方は「市民派議員として働くための手法を身につける」ために、現職の方はさらなるスキルアップのために、この市民塾で力をつけませんか?
「市民派議員としてスキルアップしたい!」という意欲のある方は、ぜひご参加ください。
                                         担当スタッフ 島村きよみ
                                                いけぶち佐知子 

市民派議員塾2012
「仕事ができる市民派議員になろう~基本をもとに手法・スキルを使いこなす」
【講  師】寺町みどり
       『市民派議員になるための本』著者、『市民派政治を実現するための本』共編著
      寺町知正 
       「くらし・しぜん・いのち岐阜県民ネットワーク」


【日  程】第1回  2012年5月19日(土)、20日(日)
      第2回  2012年8月 4日(土)、5日(日)
      第3回  2012年10月27日(土)、28日(日)
      第4回  2013年1月26日(土)、27日(日)
【時  間】いずれも1日目13時~20時、2日目9時~12時
【開催場所】ウィルあいち(愛知県名古屋市)       
【年 会 費】12万円
【参加条件】1)「無党派・市民派」の議員 ※政党系会派所属議員を除く
       2)4回通しでの参加を基本とする

【定 員】15名:先着順(「誓約書」提出のうえ条件審査あり) 
【主 催】「女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク(む・しネット)」
【問合せ先】担当スタッフ
      島村きよみ TEL:0561-72-4880
              不在時は、090-9902-3218
      いけぶち佐知子 TEL:090-9044-2616

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
市民派議員塾2012                      
「仕事ができる市民派議員になろう~基本をもとに手法・スキルを使いこなす」
 

 2012年度は、2001年から開催してきた「議員と市民の勉強会」をさらにバージョンアップして、議員が力をつけるための「市民派議員塾」として開催します。
 1年間の4回16セッションを通して、議会、行政、財政、一般質問、質疑などの発言、行政の事業・サービスの点検の仕方、新規政策のつくりかたなど、議員として働くために必要な要素を、「基本編」「理論編」「理論編」「応用編」とステップアップできるように構成しました。
市民派議員塾は参加者に合わせたオーダーメイドの講座です。毎回、事前に講師から「一般質問の組み立て」「情報公開請求」などの課題をリクエストし、それを確実にこなしていくことで、さらに現場で使える実践的な力がつきます。
はじめて参加される方は、申し込みの前に、まず寺町みどりまでお問い合わせください。 
                                    寺町みどり(tel0581-22-4989)
【基本構成】
(各回のテーマ)

第1回 基本編:仕事ができる議員になるために~身につけるべき「基本のき」
第2回 理論編:決算議会に向けて~決算(審査)は財政の基本
第3回 理論編:市民派議員として仕事をするための手法・スキルを使いこなす
第4回 応用編:予算議会の準備~市民派議員のさらなるスキルアップのために
(各回共通の内容構成)
【セッションA】議会・議員編:仕事ができる議員になる~働いてこそ議員
【セッションB】行政・財政編:自治体の仕事、税金の使いみち
【セッションC】発言編:質疑、一般質問のスキル~「議会は言論の府」    
【セッションD】政策編:事業・サービスの点検、政策のつくりかた

(各回のセッションのテーマ)
第1回 基本編:仕事ができる議員になるために~身につけるべき「基本のき」
【A】《議会・議員の「基本のき」~基本ルールとノウハウ》 
【B】《自治体・役所の仕事の「基本のき」~知っておくべき支出や文書の基本》
【C】《一般質問と質疑「基本のき」~一般質問、質疑の組み立て方》
【D】《政策編~調査・基礎データの集め方/情報公開の「基本のき」》 
 第2回 理論編:決算議会に向けて 決算(審査)は財政の基本
【A】《あなたの議会の現状と問題点を明らかにする》
【B】《決算審査を使いこなし予算へつなぐ~発言が議員本来の仕事》
【C】《原則に基づく的確な発言が効果を生む~議案審議、一般質問のじっさい》
【D】《実践 まちをかえるのはあなた~基本は情報公開》
第3回 実践編:市民派議員として仕事をするための手法・スキルを使いこなす
【A】《議会の「納得できない」を変える手法》
【B】《もっと深く理解したい行政のしくみ》
【C】《論理的説得力を身につける~一般質問の論理の組み立て方「主張と反論」》
【D】《政策編:現場で使える直接民主主義の制度・手法》
第4回 応用編:予算議会の準備~市民派議員のさらなるスキルアップのために
【A】《議会の風通しがよくなると仕事がしやすくなる》
【B】《予算議会で市民派議員の本領発揮》
【C】《政策の優先順位をかえるのはあなた》
【D】《市民のための政策実現をめざして市民派議員として働く》


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3月22日(木)のつぶやき

2012-03-23 01:19:29 | 花/美しいもの
21:05 from Tweet Button
個人情報保護法は何をもたらしたのか:例会報告 高齢社会をよくする女性の会・京都 | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/group/?p=1973

23:27 from gooBlog production
「なばなの里」@三重県/しだれ梅園の梅の花たち blog.goo.ne.jp/midorinet002/e…

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「なばなの里」@三重県/しだれ梅園の梅の花たち

2012-03-22 22:30:32 | 花/美しいもの
三重県桑名市の「なばなの里」に駆け足で行ってきました。


お目当ては、しだれ梅園のしだれ梅。
前に咲いていなかったのですが、咲きそろっていました。

やっと会えましたね、しだれ梅。





新しいニコンクールピクス8200で撮りました。

扱いに慣れてないためかもしれませんが、お花の接写の画像は、
微妙に前のリコーcaplioR7のほうがよいですね。
  

  


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3月21日(水)のつぶやき

2012-03-22 01:19:58 | 花/美しいもの
22:51 from gooBlog production
国際離婚条約―外務省の責務は重い/岐阜県環境放射線モニタリングポスト10基HPで公表 blog.goo.ne.jp/midorinet002/e…

22:59 RT from web
「社会をリセットしたい」という不穏な願望? ちづこのブログ No.21 | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/ueno/?p=1362
上野千鶴子さんのツイート

23:00 RT from web
「がれき移動は危険」 チェルノブイリ研究者が懸念 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース ryukyushimpo.jp/news/storyid-1…
murasakinoue脱原発に1+3さんのツイート

by midorinet002 on Twitter
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