常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

里芋

2013年12月30日 | グルメ


ひと夏丹精した里芋は収穫のあと、ダンボールに入れてベランダに放置していた。年が押し詰まったので整理と思い、小さな芋を味噌汁の具に入れたところあまりの美味に驚いた。口に入れたときのやわらかさと粘り、ほんのりとした甘み、里芋がこれほどおいしいとは正直初めて知った。残りの芋の泥をとり余分な皮をとって、写真にするとこれもびっくりするほど美しい。

芋汁やみちのくの闇濃くつつみ 長谷川零余子

里芋は万葉集にも詠まれているから、稲と同じように伝来して古くから食べられてきた。名高いのは京都の海老芋で美味といわれ、足柄の吉浜芋もまた知られている。わが家の芋は有名な芋には及びもつかないであろうが、それを計算にいれてもなお美味である。写真にあるのは親芋で、本来ならもっと大きくなるはずだが、これで二番目の大きさだ。この親芋に小芋がぶら下がるようにつく。小芋は小さくても美味である。こんなおいしい食材が万葉以前から食べられていたことに感動した。

コメント
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