天童市の山口にある水晶山(667m)に登る。きのうからの雪で標高500mあたりからの積雪は25cmくらいか。雪に覆われた登山道を一歩一歩踏みしめる。木には雪がついて、霧氷は花が咲いたようにきれいだ。
山の中には我々以外に人はなく、静まり返っている。何もののも汚されない新雪は神々しい景色だ。家にいても白く雪をかぶった山は見ることができるが、やはり山のなかに身をおいて体の五感で感じる景色は得がたいものがある。
青杉の匂いつきとむ冬山路 能村 登四郎
山頂にある水晶山神社に参拝する。山頂の縦穴が奥の院になっている。この穴の壁面に水晶が出ていたが、長い年月の間にこの山に登った人が削りとり、今は水晶はない。この山はその名前の通り、水晶を産出した。登山道で水晶を拾った経験のある人も登山仲間いる。
今年初めて雪のなかの山行となったが、気温はさほど低くなく意外に暖かい。急な斜面では息があがり、汗が出てくる。標高差300m、約2.4キロの行程であったが雪中のためよい運動である。来週の経塚山が今年最後の山行になる。