
山茶花も季節を彩る花がなくなった時期の花として貴重である。小春の日に、光をいっぱいに浴びてほころんでいる姿はふくよかである。パソコンにサザンカと入力すると、すぐに山茶花と漢字が出てくるが、サザンカではなくサンサカと呼ぶべきだが、これは日本語の転訛である。新をアラタシと読んでいたのが、いつの間にかアタラシと読むように同じ伝である。
山茶花のこぼれつぐなり夜も見ゆ 加藤 楸邨
山茶花は日本の特産種で、佐賀県の千石山には天然記念物の純林がある。ユーチューブでその紹介写真を見ると、約3ヘクタールの斜面に2000本もの山茶花の林があり、開花期には綿のような白い花が一面に咲く。吉野ヶ里遺跡のあるこの町の花となっている。野生の山茶花は白で一重の花を咲かせる。最近は品種の改良も進み、赤や八重咲きの品種も多く栽培されている。
朝の散歩で庭に山茶花が植えられているのをよく見かける。それだけ、この花が愛されている証でもあろう。