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夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『最高の人生の見つけ方』

2008年05月16日 | 映画(さ行)
『最高の人生の見つけ方』(原題:The Bucket List)
監督:ロブ・ライナー
出演:ジャック・ニコルソン,モーガン・フリーマン,ショーン・ヘイズ他

前述の『ミスト』と同日に、ロードショーにて。

ハリウッド俳優の訃報を聞くと、毎回少なからずショックを受けますが、
本作の主演ふたりについては、もしもどちらかひとりでも亡くなったら、
私の受けるショックは半端ではないと思います。

エドワードとカーターは、共に末期癌に冒された老年期の男性。
対極にある人生を送ってきたふたりが、癌病棟で同室になる。

エドワードは、多方面の企業経営をおこなう大会社の社長。
吐血して、自らが経営する病院に運び込まれる。
当然、個室が用意されていると思いきや、以前、
「病床は例外なく1部屋に2つ(病床数を増やして患者を詰め込んだりしない)」と宣言したことがあったがために、
「例外ではない部屋」に入れられてしまう。

エドワードより先に入室していたのがカーター。
彼はかつて、歴史学で教鞭を執ることを夢みていた。
しかし、学生だった頃、妻の予期せぬ妊娠に、退学して働かざるを得なくなり、自動車整備工に。
以来、何十年もの間、汗と油にまみれて働いてきた。
歴史のクイズ番組を楽しみにしながら。

ある日、カーターがゴミ箱に捨て損ねた紙を
エドワードが拾う。開けてみると、そこには
“The Bucket List(=棺桶リスト(←これが原題))”と書かれており、
カーターが死ぬまでにしたいことを挙げていた。
「荘厳な景色を見る」、「マスタングを乗り回す」などなど。

そこで、エドワードはカーターと病院を抜け出し、
リストの項目をひとつずつ達成していくことを提案するのだが……。

『ミスト』とどちらがおもしろかったかと問われれば、圧倒的に『ミスト』です。
だけど、その日、鑑賞する順番として、
『ミスト』を後にしなくてよかったと思いました。
逆だったら穏やかに眠れない。

この名優ふたりでなければ、駄作だと思ったかもしれません。
でも、このふたりが「涙が出るほど笑う」シーンを見れば、
心の底から温まり、こっちも泣き笑いさせられてしまいます。
究極のコーヒー、“コピ・ルアック”の話は、
『かもめ食堂』(2005)をご覧になった人なら、
すでに十分すぎるほど知っていて、笑うタイミングを逃すかもしれませんけれど。

「『ミスト』は最悪、こっちは最高」と言うほうが、
人間的には良い人だと思われます。絶対。(^^;

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