夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

ちびども、がんばる。

2011年06月25日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
ちびっこの奮闘がめちゃ可愛かったレンタル新作2本。

『プチ・ニコラ』(2009)はフランスの作品。
原作はフランスで50年以上も愛され続けている児童書なのだそうです。

ニコラは小学生の男の子。パパとママの3人家族。
ママはたまにパパにヒステリーを起こすけれど、
僕にはいつも、とっても優しい。
たくさんの友だちにも囲まれて、楽しい毎日。

ところが、ある日、パパとママの様子がおかしい。
同じような境遇の友だちの話を総合すると、
どうやらママのお腹の中に僕の弟がいるようだ。
弟が生まれたら、僕は要らない子になって、森に捨てられるかもしれない。

ということで、慌てたニコラは友だちの協力を得て、
両親のご機嫌取りに走ります。
弟ができるらしいというのは実はニコラの大きな勘違いなのですが、
走りまわるちびっこたちの可愛さといったら。

両親の留守中に掃除洗濯。これがやることなすこと悲惨な方向へ。
ギャングに仕事を頼もうと電話帳をめくり、
ギャングの異名と同じ名前の自動車修理工場へ電話すれば、
これもちびっこたちを悩ませる展開に。

最初は先生に聞かれてもわからなかった、「将来どんな人になりたいですか」。
最後にニコラが教えてくれるその答えにニッコリ。

『リトル・ランボーズ』(2007)はイギリス/フランスの作品。
監督の幼い頃の実体験がモチーフになっているそうです。

小学生のウィルは、祖母、母、妹とともに、イギリスの郊外で暮らす。
所属する教会の厳しい戒律により、ありとあらゆる娯楽を禁じられ、
退屈このうえない毎日だが、反発もしてこなかった。

TVを観ることも許されていないので、
ビデオによる授業時間は廊下で独り、待機するのがお決まりのパターン。
そのとき、他クラスの学校きっての悪ガキ、リーが、廊下に放り出される。
ウィルは、ちょっかいを出してきたリーととっくみあいの喧嘩に。
しかし、それがきっかけで、リーの映画制作を手伝うことになる。

ウィルがリーの家で生まれて初めて観た映画が、
シルヴェスター・スタローンの『ランボー』(1982)でした。
これが素晴らしく機能しています。
原題は“Son of Rambow”で、「ランボウの息子」。
本当は“Rambo”なのに、お尻に“w”が付いていることが、
最後には爽やかな涙を誘います。

駄目出しをさせてもらうならば、DVD特典の日本語版予告編。
ヨーロッパ版予告編と続けて見せてくれますが、
日本版の予告編は、場面がみごとに時系列に並べられていて、ダメダメ。
オリジナル版の上手い出来と比較するにはおもしろいから、まぁええけど。

どちらも1時間半ちょい。さくっとどうぞ。

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