『Threads of Blue』
監督:宗野賢一
出演:佐藤玲,野村宏伸,筒井真理子,荒田陽向,広山詞葉,佐渡山順久他
十三・第七藝術劇場とシアターセブンの会員証の有効期限が9月30日であることに気づく。
そういえば会員制度が大幅に改定されるというお知らせも来ていたような。
9月中に更新するほうがお得だったような気がして、仕事帰りに車を飛ばしました。
ところが、9月中に更新するほうがお得というのはまったく気のせいだった模様。
いや、お得かどうかは考え方次第なのですが、9月いっぱいでサポート会員制度が廃止されるそうな。
サポート会員制度というのは、1万円払って映画鑑賞券を6枚もらうやつ。
その6枚は招待券とは異なり、使えば通常鑑賞のとき同様にスタンプカードに押印してくれます。
この制度がなくなって、10月から新たに発足するのがパートナー制度。
スタンプカードに押印はしてくれない招待券を3枚くれて、
あとは劇場スタッフとのお茶会や映画監督との交流会などに参加する権利があるらしい。
せっかく十三まで来たのだから更新して帰るか、10月に入ってから出直すか。
しばし悩んだのですけれど、お茶会、私、行くかなぁ。行かないなぁ。
監督との交流会とかも私は苦手。行けばきっと面白いだろうけど、行けなくていいです。
というわけで、今までどおりサポート会員として更新しました。
去年までと違うのは、押印してくれる鑑賞券ではなくて招待券6枚になったことです。
さて、せっかくだから1本だけ観て帰る。
スーパーマーケットに勤務する縁(えん)(佐藤玲)は両親と弟の4人暮らし。
ある晩、家族旅行に出かけたさいに山道で事故に遭う夢を見る。
夢の中の縁は炎上する車のそばで泣いていた。これは予知夢ではないだろうか。
とても嫌な予感がして、数日後に予定されていた家族旅行を阻止しようとする縁。
どうにも止められそうにないと思ったとき、まだ小学生の弟・晃(荒田陽向)が発熱。
旅行が無しになったせいで、家族の食事を考えるはめになった母親・由美だったが、
父親・浩介が同じマンションの住人からバーベキューに誘われる。
由美はこれ幸いと浩介を送り出し、縁も浩介に連れられてバーベキューに参加。
ところがその席で隣人の百合子(広山詞葉)と別の住人が何やら言い争っているのを縁は目撃。
何があったのかわからないままでいたが、後日、縁は百合子に呼び止められて……。
ネタバレです。
予知夢だと思っていた悪夢は、すべて過去に実際に起きたことでした。
縁は自動車事故で家族を亡くしているし、晃は晃で水難事故に遭ったらしく、水を怖がっています。
でもその記憶はすべて「実験」によって消し去られ、他者の記憶と入れ替えられている。
実験をおこなう博士はこれを「命の再利用」と呼ぶのです。
さまざまな理由で自殺を考えていた人たち。
死に場所を求めてやってきた人々を集めて記憶を消し、新たな人生を歩ませる。
一見いいことをしているかのように思えるけれど、そうじゃない。
縁が暮らすマンションそのものが実験施設で、監視者以外はみんな即席の家族。
そのことを知らずに一生を過ごすこと。とても怖い。
これがまたバッドエンドでめげました。そうなるのね(笑)。
ところで、鑑賞前日にエキストラで出演している知人のお兄さんから連絡あり。
居るはずのシーンを目を皿のようにして見ましたが、エキストラの中に見た顔を発見するのって難しい(泣)。
エンドロールに名前があるのはしっかりと確認できました。(^^)v