夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『クラブゼロ』

2025年01月03日 | 映画(か行)
『クラブゼロ』(原題:Club Zero)
監督:ジェシカ・ハウスナー
出演:ミア・ワシコウスカ,シセ・バベット・クヌッセン,エルザ・ジルベルスタイン,マチュー・ドゥミ,アミール・エル=マスリ,
   クセニア・デフリーント,ルーク・バーカー,フローレンス・バーカー,サミュエル・D・アンダーソン,グウェン・カラント他
 
昨日は朝からずっとgooブログにログインできず。ログインできるようになってからもブログ記事の下書きが見当たらない。
ネットニュースによれば、NTTドコモがサイバー攻撃を受けていたようですね。
友人宅で酔っぱらい中だった晩になってようやく下書きが復活し、『どうすればよかったか?』をUPできました。
まだ不具合は「おおむね解消」らしくて、22年以上続けているこのブログが消えたらどうしようとドキドキします。(^^;
 
さてさて、まだ当分は旧年中に観た作品が続きます。
テアトル梅田で2本ハシゴの1本目。
 
嫌な話に決まっているのでスルーしようかと思っていたのですが、やっぱり気になる。
ちょうど時間も合うことだし、観ようじゃあないか。
 
オーストリア/イギリス/ドイツ/フランス/デンマーク/カタール作品。
監督はオーストリア出身、『ルルドの泉で』(2009)のジェシカ・ハウスナー。
 
名門校に栄養学の教師として招聘されたノヴァク。
裕福な家庭に生まれ育った聡明端麗な生徒たちに彼女が説くのは最新の健康法。
それは食べる量を極端に減らす方法で、ノヴァクは「意識的な食事」と呼ぶ。
生徒たちはノヴァクの思想に耳を傾け心酔、「意識的な食事」はエスカレートして絶食の域にまで達する。
 
やがて我が子の異変を察知した親たちはノヴァクを警戒。
彼女を退職に追い込もうとしたことから子どもたちが反発して……。
 
「サスペンスダークコメディ」となっていますけれど、笑えませんよね。
 
何不自由なく育ったはずの子どもたちがノヴァクに洗脳され、食事を摂らなくなります。
親たちはノヴァクを敵視して排除するも、子どもたちの気持ちは戻ってきません。
じゃあどうするかということになったときが最後のシーンなのですが、↓ネタバレです。
 
私たちも絶食すればいいんじゃないの!?という結論に達しておしまいという。
 
食の格差をなくしましょう、資本主義が重んじられる社会に鉄拳を。
そんなメッセージが込められているのだとは思うけれど、それが心に響くのは本作の生徒たちだけ。
私たち、本作を観ている者には伝わってこないので、はぁ?と呆然とするしかありません。
 
子どもが食事したと喜んでいる親の目の前で吐き戻し、それをまた子どもが食べるシーンもあってオエーッ。
不快な気分につきまとわれる作品です。ま、たまにはそういうのを観るのもいいんだけれど。

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