『ヴェノム:ザ・ラストダンス』(原題:Venom: The Last Dance)
監督:ケリー・マーセル
出演:トム・ハーディ,キウェテル・イジョフォー,ジュノー・テンプル,リス・エヴァンス,
アラナ・ユーバック,ペギー・ルー,スティーヴン・グレアム,アンディ・サーキス他
先月末の先行上映期間中、休日出勤帰りにレイトショーにてIMAX版を鑑賞。
第1弾の『ヴェノム』(2018)、第2弾の『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021)、どちらも面白く観ました。
この間、トム・ハーディってエディ・ブロック役以外に出演した作品ってあったっけと頭をひねる。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)にもエディとしての出演でしたしね。
と思って調べてみたら、『ザ・バイクライダーズ』(2023)という作品があるようですが、公開は今月末らしい。
あ、そういえば『カポネ』(2020)に出ていましたね。
でもアル・カポネよりも断然エディ・ブロックのイメージが強くて。
『チャイルド44 森に消えた子供たち』(2014)の頃はもっといろんな役を演じていたと思うのですけれど。
今は首の太いガニ股の彼しか思い浮かばない(笑)。
さて、本作を観る人は皆さんご存じかと思いますが、
トム・ハーディ演じるエディ・ブロックは、何の因果か地球外生命体“シンビオート”に寄生されます。
ヴェノムと名乗るそれはいたって凶暴で、人間の脳味噌を喰らう生き物。
宿主の意思に関係なく自分が出たいタイミングでヴェノムは登場するから、
エディはコントロールできずに大変な事態が生じます。
おかげでニューヨーク市警のマリガンが事件に巻き込まれて死亡。
エディは警官殺しとして追われる一方、シンビオートの中でヴェノムだけが有する能力があるらしく、
シンビオートの創造主“ヌル”が手下を使ってヴェノムを捕らえようとします。
ほとんどの時間が逃げるエディとヴェノムに費やされるわけですが、映画ネタがいっぱい。
『テルマ&ルイーズ』(1991)だったり、『レインマン』(1988)だったり、
「俺はトム・クルーズか」てな台詞にはヴェノムが「トム・クルーズなら泣き叫ばない」と応じたり。
また、馬に取り憑いたヴェノムに引きずられるようにエディが走らさせるシーンでは
クイーンの“Don't Stop Me Now”がかかってものすごく可笑しい。
エイリアンを一目見たい一家の主をリス・エヴァンスが演じていたり、
ペギー・ルー演じる行きつけのコンビニのおばちゃんチェンが富豪になっていたり、
エディとヴェノムの捕獲に躍起になる軍人役をキウェテル・イジョフォーが演じていたりと、キャストも楽しい。
こんなにもヴェノムの見た目は気持ち悪いのに、見慣れたのか愛着が湧き、
エディとの別れが近づくととても寂しく切ない気持ちになりました。
これで終わりだと思っていましたけれど、寝そうになるほど長い長いエンドロールの後にゴ○○リ登場。
えっ、まだ続編があるんですか。