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『ウィッシュ』〈字幕版〉

2023年12月19日 | 映画(あ行)
『ウィッシュ』(原題:Wish)
監督:クリス・バック,ファウン・ヴィーラスンソーン
声の出演:アリアナ・デボーズ,クリス・パイン,アラン・テュディック,アンジェリーク・カブラル,
     ヴィクター・ガーバー,ナターシャ・ロスウェル,ジェニファー・クミヤマ他
 
字幕版と吹替版のどちらを先に観るかしばし迷ったものの、洋画は字幕で観る派としてはまず字幕版を。
母の通院に付き添った後、父の蔵書を片付けまくってから、晩に109シネマズ箕面にて。
 
ディズニー作品の常ですが、本編前にオマケの短編上映があります。
今回はディズニーの創立100周年ということで、『ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出』を上映。
時には本編より同時上映作品のほうがよかったということもあるのですが、
今回はディズニーキャラクターが総出演して写真撮影する、それだけといえばそれだけ(笑)。
 
さて本編は、ディズニーお得意のファンタジーミュージカルアニメ。
字幕版でヒロインの声を担当するのはアリアナ・デボーズ
けしからん国王の声はクリス・パイン。ヒロインにお供する犬の声をアラン・テュディックが担当。
“アナと雪の女王”シリーズのクリス・バック監督と新人監督のファウン・ヴィーラスンソーンがタッグを組む。
 
ロサス王国の国王マグニフィコは独学で魔法を学びつづけ、いまではあらゆる魔法を使うことができる。
国民から願いを募ると、マグニフィコがそれらの願いの中から叶えるべきものを選出。
月例の儀式で誰かの願いが叶えられるため、国民はこぞってマグニフィコに願いを託す。
 
そんなロサス王国に生まれ育った17歳の少女アーシャは、祖父と母親の3人暮らし。
今日100歳の誕生日を迎える祖父の願いを是が非でも叶えてもらおうと、
マグニフィコが出した従者の求人に応募し、面接を受ける。
 
ところが、マグニフィコの真の目的は予想だにしないものだった。
彼は国民から集めた願いを独占しつづけており、叶えてやる気などほとんどない。
一旦マグニフィコに託された願いは、不選出ならば国民に返されることなく、
国民は自分の願いが何だったのかも思い出せずに喪失感に襲われるだけ。
国民の願いを独占すればするほどマグニフィコの魔力は大きくなってゆくのだ。
 
それを知ったアーシャが国民の願いを解放したいと強く願った結果、空から星が舞い降りる。
願い星のスターはいたずらが大好き。
マグニフィコを懲らしめようと、ただただ楽しそうにアーシャに協力する。
スターのおかげで人間の言葉をしゃべれるようになったヤギのバレンティノもアーシャに同行。
同様の森の動物たちとアーシャの仲間、そして我が夫のやり方に疑念を抱く王妃アマヤも協力して……。
 
叶えられなかった願いは没収されて、自分の願いが何だったかすら忘れてしまう。
夢を見続けなさいと教えられた『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』もそうでしたが、
ああしたいこうしたいと思うことはすべて最初は夢であって、夢がなければ本当にはならない。
大谷翔平も言ってましたね、「人生が夢をつくるんじゃない、夢が人生をつくるんだ」って。
他人に託さずにまず自分で。本作もそんなことを教えてくれます。
 
ただ私にはちょっと説教臭く感じられて、一瞬寝ました(笑)。
アニメの中ではディズニーの絵にあまり惹かれないこともあり、余計にそう感じるのか。
吹替版も観るかどうかは悩み中。観るものがなくなったら行こうかしら。

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