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『クレイジークルーズ』

2023年12月18日 | 映画(か行)
『クレイジークルーズ』
監督:瀧悠輔
出演:吉沢亮,宮崎あおい,吉田羊,菊地凛子,永山絢斗,泉澤祐希,蒔田彩珠,岡山天音,近藤芳正,
   岡部たかし,潤浩,菜葉菜,大貝瑠美華,眞島秀和,林田岬優,長谷川初範,高岡早紀,安田顕他
 
『終わらない週末』を観終わった後、お風呂に入ってから本作を。
先月半ばからNetflixにて独占配信中です。
 
本作で長編映画デビューを飾った瀧悠輔監督。
TVドラマは数多く撮っていて、あらま、私の好きな“ビストロ・マル”シリーズをドラマ化した『シェフは名探偵』や、
『早朝始発の殺風景』などのTVドラマ版も瀧監督の手によるものではないですか。へ~っ。
本作の脚本は坂元裕二が担当していることも話題のひとつ。
 
豪華客船“MSCべリッシマ”は横浜港を出航、42日間に及ぶエーゲ海ツアーに臨む。
女船長の矢淵初美(吉田羊)が「避雷針」とあだ名して買っているのはバトラーの冲方優(吉沢亮)。
プライドというものが無い冲方はどんな客にも頭を下げることを厭わず、場を収めるから。
 
乗客の中には、医療界のゴッドファーザーと言われる久留間宗平(長谷川初範)、
その息子夫婦(安田顕高岡早紀)とその娘・玲奈(大貝瑠美華)、
宗平が雇う家政婦の佐久本桂子(菜葉菜)とその息子・奏翔(潤浩)、
映画プロデューサーの保里川藍那(菊地凛子)とそのツバメの若手俳優・井吹真太郎(永山絢斗)、
ヤクザの組長の娘・萩原汐里(蒔田彩珠)と元組員・湯沢龍輝(泉澤祐希)などがいる。
(客の素性がわかるのは少し後になってから。ネタバレですね。すみません。)
 
客にいくら理不尽なことを言われようとも冲方が笑顔でいられるのは、
明日になれば恋人のお天気キャスター・船橋若葉(林田岬優)が乗船してくるから。
ところが、若葉から連絡があり、急な仕事で乗船できなくなったと言う。
打ちひしがれながらも仕事なら仕方がないと割り切ろうとする冲方の目の前に現れたのは、
若葉を必死の形相で探す謎の女性・般若千弦(宮崎あおい)。
 
千弦によれば、若葉が乗船しなかったのは浮気しているから。
しかも若葉の浮気相手は千弦の恋人・清川諒(眞島秀和)。
嘘だと思いたいが、千弦に数々の証拠を見せられて、信じざるを得ない状況に。
 
そんなさなか、冲方たちの前で殺人事件が起きる。
しかし、船長を呼びに行っている間に死体がどこかへ運び去られてしまい、
エーゲ海クルーズを中断されたくない目撃者たちは、事件などなかったことにしようとする。
納得が行かない冲方は、千弦の協力を得て捜査を始めるのだが……。
 
客船版“マスカレード・ホテル”といったところでしょうか。
豪華客船というものには一度乗ってみたいと思うものの、本作はテンポがイマイチ。
劇場で観るならともかく、家だと、ぐだぐだ進められる話に飽きてしまう。
だいたい、好きなのは吉沢くんだけですからね。
基本的に嫌な客が多くて、こんな客ばかりなら要らないよ豪華客船体験と思ったりも。
 
それにしても高岡早紀って、どうしてこんなにも嫌な女役が合うのでしょうね。
吉田羊演じる船長も相当バカっぽくて、吉田羊の歴代の役の中ではいちばん好きじゃないかも。
 
最初から犯人がわかっているから犯人探しのミステリーではないと思い込んでいたら、
それなりのドンデン返しもあってちょっとだけビックリ。
だけど集中力が続かない展開で驚く気すら起きませんでした。
吉沢亮と宮崎あおいのファンならば、ふたりの顔を見るだけで満足するということでいいのでは。
 
年々、家で映画を観るときの集中力がなくなっています。
劇場鑑賞のほうが体力は要るはずなのに、自宅鑑賞のほうが疲れるのは何故でしょう。

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