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夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

カーアクションの映画って

2004年10月12日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
盆まわして練習したおかげで、いまの私があるわけですが、
毎日車で通勤している私はかなりキレてます。
チンタラ走ってる車に限って、
自分を抜いたのが女やとわかった瞬間、嫌がらせしたがる人、多すぎ。

でも、もともとチンタラ走ってる車なんて、
アクセルを床ビタビタまで踏み込める男であるわけもなく、
すぐにあきらめはります。
ミラーを見ながら「根性なし~!」と言いたくなる。
これはダンナ譲りだと思うんですが、いつか刺されるかもしれん、私ら。

カーアクションの映画って、
最近の作品はほとんどが抱腹絶倒系。

『ミシェル・ヴァイヨン』(2003)は
『グラン・ブルー』(1988)や『レオン』(1994)の監督であるリュック・ベッソン製作。
まだまだ彼が関わっているというだけで、そこそこの集客は稼げるよう。

原作は1957年以来のロングセラー、フランスの大人気コミック。
ル・マン24時間レースで死闘を繰り広げる2チーム“ヴァイヨン”と“リーダー”。
ありえないシーン連発で、お子様向けかと思いきや、
“リーダー”の女性オーナーが“ヴァイヨン”のドライバーに中途半端なお色気攻勢をかけて
勝利を阻もうとしたり、アホくさくて笑える。
公開時の宣伝コピーからして恥ずかしくなります。

「輝け、愛と激突の頂点で。
 走る運命。勝つ宿命。
 限界を超えるヒーローのスペクタクル・レーシング・ロマン」。

さらにアホくさいのが『ドリヴン』(2001)。
この作品の触れ込みは、
「1994年に事故死したアイルトン・セナに捧げるため、
 シルヴェスター・スタローンが書き下ろした渾身の一作」。
セナが怒るっちゅうねん。

スタローン演じるかつての花形レーサーが、
将来を有望視されながら凋落しそうにある新人レーサーの指導に当たり、
見事彼を返り咲かせるという物語。
バート・レイノルズがかろうじて映画の品位を上げているものの、
新人レーサー役で出演したキップ・パルデューなんて、
前作の『タイタンズを忘れない』(2000)でホントに将来を有望視されながら、
『ドリヴン』のおかげでコケました。

このコピーも恥ずかしい。
「人生はレースと同じ。後悔、成功、名声、そして愛の復活」。

ところで、わが家の教訓が2つ。
この車種に乗ってる人に早い奴はいない。
希望ナンバーでコレを取ってる人に早い奴はいない。
ここでは書けないけど。(^^;

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教習所にて

2004年10月07日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
スカパーで『ライセンス』という短編映画を観ました。
日系人男性がアメリカで車の路上教習を受けます。
教官はガタイのでかい強面の男。
緊張する主人公に向かって、ドライブスルーに寄れと言ったり、
車内に女性を連れ込んだり、教官は好き放題。
10分程度の作品を観るあいだに、
自分が教習所にかよっていたころのことを思い出しました。

教習所によっては、好きな教官を指名できたり、
目安箱のようなものが設けてあって
文句の言いやすいところもあるようですが、
私がかよった教習所はそんなことはありませんでした。

ある日、ロビーで女の子ふたりが
「13号車の先生、サイアク~。めちゃめちゃ嫌みやねん。
次にあの先生に当たったら、パスするわ」と話していました。
いろんな噂を総合すると、どうもその先生は人気最低の様子。
当たりませんようにと祈っていると、バッチリその日、私は13号車に。

登場した先生はまだ若くて、Mr.オクレ似。
その日まで順調に課程をクリアしてきたのに、
開口一番、「今日は絶対通さへんからな」。
走る気、なくなるやん。
その後は「どうせ俺は嫌われ者やし」と始まって、
ず~っとひたすら嫌み口調。

泣きそうになりました。
だけど、その先生に「ハンドル操作が下手や!
盆まわして練習せぇ!」と言われたのが悔しくて、
家に帰って練習しましたがな。
ほんまにお盆まわして。

それから3回ぐらい後に、私は再び13号車に。
当然こちらのことは覚えていない先生に、
今度は私が開口一番。
「先生、覚えてはらへんと思いますけど、私、この間、
先生にハンドル操作が下手やって怒られたんです。
盆まわして練習せぇって言われて、めっちゃ悔しかったから、
ほんまに盆まわして練習してきました!」。

そしたら、先生、ワロてる。
なんや、笑うんやん、この先生でも。
先生の身の上話まで聞かされて、無事にマルをもらって、
最後は「おう、楽しかったわ。がんばりや!」と。

そして、思いました。
根っからヒネた悪い奴なんておらんやんって。

それにしても教官っていろいろ。
ラブホテルの前で「はい、そこでウィンカー出して」と言ったり、
高台では「ちょっとサービスや。ハンドル持っといたるから、夜景を見てみ」と言う教官。
女性同士で教習所の昔話をしていると、
どこでも少なからずこんなことがあるようですが、
生徒が男性の場合って、教官はどんな話してはるの?

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『遠い空の向こうに』

2004年10月04日 | 映画(た行)
『遠い空の向こうに』(原題:October Sky)
監督:ジョー・ジョンストン
出演:ジェイク・ギレンホール,クリス・クーパー,ローラ・ダーン,クリス・オーウェン他

10月に入ると必ず観たくなる映画がコレ。

セカチューには及ばないものの、
この夏、意外とロングランだった『デイ・アフター・トゥモロー』で、
迫り来る氷河に腰がひけながらも、
図書館で奮闘する息子役を演じたジェイク・ギレンホール。
彼の1999年の主演作です。

1957年10月。
ソ連が人類初の人工衛星スプートニクの打ち上げに成功。
ウエスト・ヴァージニア州の小さな町で
夕闇の空をスプートニクが横切るのを見た高校生、ホーマー・ヒッカムは、
自分の手でロケットを打ち上げたいと思うようになる。

遊び友だちを口説いただけでは
どうやってロケットをつくればいいのかもわからず、
ついには研究肌であまり口をきいたこともなかったクエンティンに声をかけ、
4人でロケットをつくりはじめる。

しかし、ホーマーらが住むコールウッドは炭坑の町。
男に生まれれば、奨学金をもらって町を出ないかぎり、炭坑夫になるしかない。
炭坑の責任者であり、自分の仕事を誇りに思うホーマーの父は、
息子の夢を戯言と決めつける。

周囲は父親と同様、所詮子どもの遊びと見るが、
女性教師ライリーだけは彼らの夢の実現に力を貸そうとする。
全米の科学コンテストに出場して良い成績を残せば、
奨学金を得られるかもとのアドバイスを受け、
空き地をロケット発射場に見立て、失敗をくりかえしながらも
夢に向かって没頭するロケット・ボーイズ。

のちにNASAのロケット・エンジニアとなった
ホーマー・ヒッカムの自伝的小説を映画化。
頑固親父を『シービスケット』(2003)の調教師役、クリス・クーパーが好演。
最後は町をあげて応援する様子は、お決まりだけれど胸が熱くなるし、
息子が父親に語る言葉はグッとくるはず。

公開当時は私の期待度が高すぎて、
見終わってから「あ、そう。こんなもんか」と思ったのですが、
あとからジワジワ効いてきて、
毎年、ちょっと寂しい秋めいた空になると必ず観たくなってしまうのでした。

なんで10月に観たくなるかって、
原題がそのまま“October Sky”なのです。
原作のタイトルは“Rocket Boys”。
この“Rocket Boys”のアナグラム(文字を入れ替えて別の単語を作ること)が“October Sky”であるという、
知る人ぞ知る小ネタ付き。

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