他に手をかけるところも無いから(笑)..........
とにかく頑張って、細く細く切る.............。
すり生姜とヒロッコ.......
うまみ醤油(醤油・濃縮ダシ微量).............
ザックリ混ぜて......冷たいとこを...................。
高校3年の夏休み.............................
友人の親戚の家に、1週間アルバイトにいった..........。
そこは「昆布漁」をしているウチで............
仕事の内容は「子守り」と聞いていた.................
家族総出で、男子学生のアルバイトも雇って........
お嫁にいった娘さんも里帰りして手伝う....とかで.........
その間、まだ小さかった子供達の「おもり」と聞いていた.......。
あとは、多少.....家の中の手伝いくらいは予想してたけど.............
現実は......昆布を干す作業をやらされた(笑).......。
新しい「長靴」が用意されていて................
お嫁にいった娘さん(すごい迫力)には................
「なにしに来たんだ?あんた」って感じで、鼻先で嗤われた.........
こりゃ話が違うと思ったケド.................
ここは家から「汽車」で数時間もある距離..........
簡単には帰れない........で、やりましたよ..............。
マックラなうちから1日が始まる...................
さっきまで「海の中」だった昆布と一緒に...........
トラックの荷台に乗せられ......裏山へと登る............
冷たくヌルヌルの昆布.....急な坂道...............
振り落とされないよう、必死で昆布と一緒にシガミツク..............
玉砂利がしかれた場所に、丁寧に昆布を敷いていく........
漁のあいだ.....数回繰り返される............................
昆布の漁は厳しく制限されていて..........
基準は知りませんが......スタートも終了も旗で合図されてた.......
だから時間との勝負だったんだと思う.....................。
その他も、日中なんどか昆布をずらす......ザザッとひっぱって......
「そろけろっ!」と怒鳴られて......何いってるか解んないし.......
いちいち怒鳴って怒るし........ショック状態(笑)の箱入り娘。
あとで解ったけど.....「そろえなさい」って意味で.......
怒鳴ってるんじゃなくて、猟師街では普通の話し方だったらしい(笑).....
街のサラリーマン家庭しか知らない「バカ娘」のアタシには................
漁師の家の1日は摩訶不思議なもので.....ショック通り越して朦朧(笑)。
午前中には漁も終了し...........全員で朝ご飯.................
早朝.....軽く食事をしてるので、普通の家の「昼ご飯」って感じでしょうか。
それが見事な食卓で.......お祭りみたいなのです(笑).............
ボリュームも凄いけど、魚介類の新鮮なことっ........
お母さんが、すごい量の烏賊をアッというまに処理して..............
お刺身やフライなどに調理していく...........見惚れてしまった。
あの旨さとお母さんの凄腕は、今でも忘れられない........。
そして....漁をする2人......家長のお父さんと長男さん..........
その2人の前には......大丼1杯づつの「烏賊そうめん」.............
いったい烏賊が何杯分?すごすぎる...........................
えっ~これ御1人で?と慄く小娘など目に入るハズもなく..........
お醤油をまわしかけ、ザザザ~ッと一気に「男食い」...........
本当に麺類を食べるが如く食べていた.....圧巻だった。
いま思うと非常に貴重な体験だった...こんぶ漁のお手伝いなんて......
もう廃線になってしまった汽車にも乗れたし................
遠いむかし有名になった、「幸福駅」「愛国駅」のある路線でした......。