きばなの硝子瓶

呑兵衛夫婦の日々の食卓

烏賊そうめん

2009-04-10 | 肴・魚

他に手をかけるところも無いから(笑)..........
とにかく頑張って、細く細く切る.............。

すり生姜とヒロッコ.......
うまみ醤油(醤油・濃縮ダシ微量).............

ザックリ混ぜて......冷たいとこを...................。



高校3年の夏休み.............................
友人の親戚の家に、1週間アルバイトにいった..........。

そこは「昆布漁」をしているウチで............
仕事の内容は「子守り」と聞いていた.................

家族総出で、男子学生のアルバイトも雇って........
お嫁にいった娘さんも里帰りして手伝う....とかで.........
その間、まだ小さかった子供達の「おもり」と聞いていた.......。

あとは、多少.....家の中の手伝いくらいは予想してたけど.............
現実は......昆布を干す作業をやらされた(笑).......。

新しい「長靴」が用意されていて................
お嫁にいった娘さん(すごい迫力)には................
「なにしに来たんだ?あんた」って感じで、鼻先で嗤われた.........

こりゃ話が違うと思ったケド.................
ここは家から「汽車」で数時間もある距離..........
簡単には帰れない........で、やりましたよ..............。

マックラなうちから1日が始まる...................

さっきまで「海の中」だった昆布と一緒に...........
トラックの荷台に乗せられ......裏山へと登る............

冷たくヌルヌルの昆布.....急な坂道...............
振り落とされないよう、必死で昆布と一緒にシガミツク..............

玉砂利がしかれた場所に、丁寧に昆布を敷いていく........
漁のあいだ.....数回繰り返される............................

昆布の漁は厳しく制限されていて..........
基準は知りませんが......スタートも終了も旗で合図されてた.......
だから時間との勝負だったんだと思う.....................。

その他も、日中なんどか昆布をずらす......ザザッとひっぱって......
「そろけろっ!」と怒鳴られて......何いってるか解んないし.......
いちいち怒鳴って怒るし........ショック状態(笑)の箱入り娘。

あとで解ったけど.....「そろえなさい」って意味で.......
怒鳴ってるんじゃなくて、猟師街では普通の話し方だったらしい(笑).....

街のサラリーマン家庭しか知らない「バカ娘」のアタシには................
漁師の家の1日は摩訶不思議なもので.....ショック通り越して朦朧(笑)。


午前中には漁も終了し...........全員で朝ご飯.................
早朝.....軽く食事をしてるので、普通の家の「昼ご飯」って感じでしょうか。

それが見事な食卓で.......お祭りみたいなのです(笑).............
ボリュームも凄いけど、魚介類の新鮮なことっ........

お母さんが、すごい量の烏賊をアッというまに処理して..............
お刺身やフライなどに調理していく...........見惚れてしまった。

あの旨さとお母さんの凄腕は、今でも忘れられない........。

そして....漁をする2人......家長のお父さんと長男さん..........
その2人の前には......大丼1杯づつの「烏賊そうめん」.............

いったい烏賊が何杯分?すごすぎる...........................

えっ~これ御1人で?と慄く小娘など目に入るハズもなく..........
お醤油をまわしかけ、ザザザ~ッと一気に「男食い」...........
本当に麺類を食べるが如く食べていた.....圧巻だった。


いま思うと非常に貴重な体験だった...こんぶ漁のお手伝いなんて......

もう廃線になってしまった汽車にも乗れたし................
遠いむかし有名になった、「幸福駅」「愛国駅」のある路線でした......。


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はんぺんダブルチーズ

2009-04-10 | チーズ・乳製品


「はんぺん」を半分にスライスして..............

外側にだけ「醤油」をまぶし................
間に「とけるチーズ」と「海苔」を挟んで...........
上に「粉チーズ」をかけてグリルする.........。


ゴハンのおかず.....だと、塩気がキツクでもいいけど.............
酒の肴の場合は.....全体の塩気のバランスに注意する...............。

海苔以外でも......青紫蘇とかタラコとか.........
チーズも......クリームチーズやブルーチーズなど...........。

中はトロン、表面はカリッ.........ダブルなチーズ焼き。
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嵐山 光三郎

2009-04-10 | 本と映画の話


【文人悪食】・【文人暴食】........新潮文庫


夏目漱石~向田邦子まで(笑)....................
だれもが知ってる文豪の、食エピソードを中心に........
本人の人となり、交友関係、歴史.................

ユーモアを交え簡潔にまとめられている..................。

嵐山さんは、編集者を経て作家になられた方なので............
そのへんの知識は豊富、かつ洞察力も鋭くて、非常に面白かった.......。

1冊につき37名.....2冊で合計74名の文豪を紹介.................

本人の著書、身近な方の著書など............
ちょっとした「参考書」がわりにもなります.................。


もう1冊........................

【人妻魂】..................マガジンハウス

明治・大正・昭和の.....有名な「妻」にスポットをあてたもの。

著名人の妻から、妻自身が有名な方まで...............53名。

坪内逍遥の妻「せん」......ここから始まって...............
漱石の妻・与謝野晶子・鴎外の妻・夢二の妻・松井須磨子・岡本かの子
宇野千代・龍之介の妻・幸田文・平林たい子・武田百合子・森瑤子.........

こちらもなかなか面白かった................。

この3冊に共通してるのは................
嵐山さん作の......各人の似顔絵が描かれているところ........
こちらも面白くて......ページをめくるのが楽しかった..........。


小説も何冊か読みましたが.................
さすが編集者だったダケあって、こっちの方がずっと良かった.......。
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