夏祭りにはかかせない浴衣姿。
春を迎える桜はまだまだつぼみ状態のころ、斑鳩町の「大森染工場」では夏用の浴衣地の染め作業が最盛期に入っています。
窓から差し込む陽光にカラフルな色とりどりの反物がそよいでいる。
大阪で生まれた伝統技法の「そそぎ染め」は水彩画のようなぼかしが自慢で、染め上がった浴衣地は4月上旬頃から店頭に並びます。
大手スーパーでは中国産のプリント浴衣が販売されていますが、風合いが素晴らしい手染めは人気が高く、手作りのやさしさを感じます。
ご主人が子供のころの昭和30年代、染め上がった生地はを傍に流れる龍田川でさらしていましたが、現在は環境にやさしい工場内で行われています。
水洗職人のことを今でも「浜方」と呼ばれるのはその名残りです。
昔は屋外に塔を建て自然な風で天日の「立干し」乾燥されていましたが、現在は屋内で温風器によって乾燥されています。
そそぎ染め浴衣や和手拭は、記念品や贈答品などオリジナル図柄の単品も製作相談に応じることができますとご主人はおっしゃる。
ホームページを立ち上げられていますのでご紹介します。
同工場の「染太郎」ホームページアドレスはこちらです。
http://www.tezome.co.jp/
(H18.3.27 Kiss Digtal N撮影)