マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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車町宮内社初午キツネうどん

2009年04月07日 07時54分41秒 | 大和郡山市へ
お稲荷さんの祭日として知られる初午。

旧暦二月初午の日の今日、大和郡山市車町に鎮座する宮内(くない)社では薬園八幡神社の宮司を迎えて初午祭礼が行われる。

矢田寺こと金剛山寺に通じる矢田街道筋に面した宮内社。

堂内には稲荷社本殿が納められている。

祭壇に御供を供えて神事が執り行われた。

この日は朝から西矢田町通自治会のみなさんがもてなすふるまいキツネうどんで大賑わい。

昼過ぎには300食用意したものが足らなくなって100食追加。

朱色の鳥居を潜って手を合わせた参拝者は自治会の声に呼び止められて椅子に腰掛け温かいうどんをすすります。

28軒の西矢田町通自治会がもてなすふるまいうどんは今年で6年目を迎えた。

お稲荷さんのお告げは特になかったけれど、参拝者が喜んでくれはるので続けていますと自治会長は仰った。


ここには塩、魚町寄進の燈籠がみられる。

年代は未詳だがまぎれもなく北方の塩、魚町衆からの寄進だ。

宮内社の真後ろ(北側)には蛭子社があり、その真北に位置する塩町には恵比須神社がある。

北の市の塩町に対して南の市が車町。

郡山の城下町が最初にできたのが塩、魚、本町。

人口が増えるにつれ町は賑わい武家屋敷が増築される。

城下町はさらに南へ延伸して形成されていったことを物語る燈籠なのでしょう。

(H21. 2. 6 SB912SH撮影)