マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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続、瀧倉御シメ入り頭屋祭

2009年04月15日 06時57分52秒 | 桜井市へ
御シメ入りを終えた一同は神社会所座敷に身を移す。

宮司、一老、二老は上座と決まっている。

その次は三老から六老。

そして下の六人衆となる。

膳が置かれると無事に御シメ入りを終えることができましたと受入れ頭屋家の奉告挨拶が行われる。

そのあと、頭屋は皿に盛った頭屋渡しの御供餅を細かく切った角モチを配膳していく。

モチは二個ずつ。

その際、稲穂藁は二本ずつ膳に配られる。

稲穂は箸だといい、モチは酒の肴。

以前は座敷に火鉢があってそこで焼いて食べたという。

今はストーブに変わっている。

酒を注ぎ配膳する頭屋。

直会は地区10軒のコミュニケーションの場となった。

(H21. 2.15 Kiss Digtal N撮影)

瀧倉御シメ入り頭屋祭

2009年04月15日 06時55分25秒 | 桜井市へ
注連縄を供えると頭屋祭が始まる。

祭壇はいわゆる御分霊を祀る神座。

正月頭を墨書された分霊箱が置かれる。

上の六人衆、下の六人衆が整然と座してから神事が始まる。

宮司の修祓、祓えの儀、御分霊頭屋入御出の祝詞を奏上し国家繁栄、村民、氏子、頭屋の繁栄や安寧、幸給えと祈り奉る。

最後に一老が前に座って一同は般若心経を唱えて頭屋祭を終える。

この日から一年間、還幸祭の日まで分霊を遷した頭屋家で祀られる。

御分霊頭家入祭は別名「御シメ入り」という。

注連縄を張って分霊を迎えることから称しているのであろう。

(H21. 2.15 Kiss Digtal N撮影)