マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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小夫嵩方のサビラキハナカズラ

2016年03月21日 08時18分33秒 | 桜井市へ
アマチャ参拝に来ていた婦人たちが口々に話していた田植え初めの「サビラキ」。

「大安とか先勝のえー日にハナカズラ・松苗を立てていた」という。

戸数13戸の小夫嵩方ではほとんどの家がしているという。

一人の婦人はイロバナを立てていたと話せばもう一人の婦人はヒラヒラ(幣)を括り付けたクリの木に藁で巻いた2本のフキダワラも供えたという。

婦人たちと別れて田んぼを巡る。



教えてもらった田にイロバナを添えてあった「サビラキ」があった。



イロバナを添えてあった場付近を探してみる。

ここにもある。



あそこにもある。



次々と見つかるサビラキの様相。

青空が広がる小夫嵩方の景観をバックに撮っていた。



小夫嵩方ではたぶんうちだけと話していた婦人。



フキダワラを供えている場を探し求めてあっちへこっちへと彷徨う。

小夫嵩方の田は村道の西側に広がる。

何十年か前に整備された圃場だ。



探すこと20分間。

こんなところにあったのだ。

婦人が話していたとおりに2個のフキダワラを供えていた。



小さいフキダワラが判るだろうか。

すべての田飢えを終えてこの月の末辺りに「サナブリ」と称する植え終いの田植え終了奉告祭が天照皇大神社で行われる。

(H27. 5. 8 EOS40D撮影)