
かつて我が家には47品種(うち5品種がラベル落ち)ものセッコク(葉芸品で日本長生蘭連合会登録品は長生蘭と呼ぶ)があった。
元々は我が家にあるわけのないセッコク群。
山野の大樹や大岩などに植生する。
花が咲かなくとも葉もの姿が可愛くていつも見ていたいと思っていた。
サカタのタネの通販でちょこちょこ買うようになった。
それも飽いて直接販売している山野草店にも足を運んだ。
近所にもあれば遙か御杖村まで出かけたことがある。
あるときに知った京都府の大原野にある「石田精華店」。
何度も何度も出かけては品定め。
買うものは少ないのに、息があった社長と3時間も話し込んだことを思いだす。
それはともかく中庭に吊っていた一つのセッコクに花芽がでた。
4月16日のことだ。
芽がでてから花が開くまでどれぐらいの日数がいるのだろうか。
この日からずっと撮り続けて観察することにした。
4月16日に花芽を認識してから10日後。
その日だと思っているが、実際は花芽に気づいた日である。
毎朝、雨戸を開ける。
眼の下にあるセッコクの吊り鉢は8種類。
かつては47品種もあった鉢はずいぶんと減ったものだ。
手入れをしなくなったセッコクは中庭に移すまでは我が家の駐車場側面に吊るしていた。
そこは南側。駐車場の覆屋根を通す光は弱いが年中吊るしているうちに一つ消え、二つ消え・・・・。
水やりは欠かせなかったが、これは拙いと思って中庭に移した。
その場は半日陰。
地面も湿気があるほうだ。
そこで生き返ったセッコク。

3年ほど前からは「矢」という名があるバルブ茎がぐんぐん伸びだした。
それも一本、二本・・・でなく、相当数の矢が生えていた。
花芽を認識してから12日目。
セッコクの花が咲くのはバルブの「矢」ができてから数年後になる。
新芽の「矢」に葉が伸びる。

葉ものが好きな私はこの状態がもっと良い。
生命力を感じる葉なのだ。
その葉が落ちてバルブの「矢」だけになる。
その年もあるが、ほとんどは翌年。
それから1年後の春に花芽がつく。
稀にバルブ「矢」の途中に芽がでることがある。
これを高芽と呼ぶ。
生命力が旺盛な場合に出る可能性がある高芽。
十数年の間に見たのはごく数回だった。
高芽は育つにつれ根っこが出る。
ある程度育てば別管理。
たっぷり水を染み込ませた水ごけに移植して育てる。
増やすには「矢伏せ」という方法もあるが、私はしたことがない。
花芽を認識してから2週間後。
4月28日には育った花芽がプクっと膨らんだ。
お尻辺りがなんともいえない姿になった。

妖艶な姿を見せるセッコクは明日か明後日にもパカっと開くだろう。
花芽を認識してから16日目。
前日の5月1日のセッコク姿は未確認。
朝早くに家を出て戻ってきた時間帯はもう暗かった。
花が咲いていたかも気づかなかった。
翌朝の目覚め。雨戸を開けたら今にも開きそうだったセッコクがない。
どこへ落ちたのか、探してみても中庭には見つからない。
玄関を出て中庭をくまなく探してみようと履物を履こうとしたら・・・あった。

柱にあったピンクの花色のセッコク。
ここにいたのかい・・である。

勝手にセッコクが動くわけはない。
花が咲いたら場を移す家人がいる。
セッコクを買い始めたのは平成13年ころからだ。
47品種も買ったが開花を見たのはごく僅か。
5%ぐらいだった。
咲いたセッコクは十中八九、白色だった。
ピンクの花を見たのはこれが初めてだ。

ラベル落ちのピンクの花の品種は判らないが、玄関を彩ってくれる。
セッコクの花もちは割りあい期間が長い。
咲いた日が5月1日とすれば、この日で十日目。

ラベル落ちで名前が判らなかったセッコク。
15年前のことがふと蘇った。
バルブの「矢」は長い。
我が家にあった中で最も長い「矢」の品種は「万里江」。

咲いた記憶はないが、それに違いないと思ってネットを探索する。
たぶんにそうだと思った。
品種名が判ったピンクの花色のセッコク。
写真に撮ってはいてもそのままにしていたらいずれは判らなくなる。
忘れないように名前を書いたラベルを鉢に挿し込んでおこう。
そしてこの日に萎みだした「万里江」ちゃん。
花芽を認識してから28日間も楽しませてくれた。

咲いたピンクの花色で玄関を飾ってくれた。
咲いた古いバルブの「矢」は採らずにそのままにしておく。
うまくいけば新芽がでるかも知れない。
来年はたぶんに咲かないと思う。
断定はしたくないが、いつしか会えることを待っている。
(H28. 4.16 EOS40D撮影)
(H28. 4.26 EOS40D撮影)
(H28. 4.28 EOS40D撮影)
(H28. 4.30 EOS40D撮影)
(H28. 5. 2 EOS40D撮影)
(H28. 5. 3 EOS40D撮影)
(H28. 5.10 EOS40D撮影)
(H28. 5.12 EOS40D撮影)
元々は我が家にあるわけのないセッコク群。
山野の大樹や大岩などに植生する。
花が咲かなくとも葉もの姿が可愛くていつも見ていたいと思っていた。
サカタのタネの通販でちょこちょこ買うようになった。
それも飽いて直接販売している山野草店にも足を運んだ。
近所にもあれば遙か御杖村まで出かけたことがある。
あるときに知った京都府の大原野にある「石田精華店」。
何度も何度も出かけては品定め。
買うものは少ないのに、息があった社長と3時間も話し込んだことを思いだす。
それはともかく中庭に吊っていた一つのセッコクに花芽がでた。
4月16日のことだ。
芽がでてから花が開くまでどれぐらいの日数がいるのだろうか。
この日からずっと撮り続けて観察することにした。
4月16日に花芽を認識してから10日後。
その日だと思っているが、実際は花芽に気づいた日である。
毎朝、雨戸を開ける。
眼の下にあるセッコクの吊り鉢は8種類。
かつては47品種もあった鉢はずいぶんと減ったものだ。
手入れをしなくなったセッコクは中庭に移すまでは我が家の駐車場側面に吊るしていた。
そこは南側。駐車場の覆屋根を通す光は弱いが年中吊るしているうちに一つ消え、二つ消え・・・・。
水やりは欠かせなかったが、これは拙いと思って中庭に移した。
その場は半日陰。
地面も湿気があるほうだ。
そこで生き返ったセッコク。

3年ほど前からは「矢」という名があるバルブ茎がぐんぐん伸びだした。
それも一本、二本・・・でなく、相当数の矢が生えていた。
花芽を認識してから12日目。
セッコクの花が咲くのはバルブの「矢」ができてから数年後になる。
新芽の「矢」に葉が伸びる。

葉ものが好きな私はこの状態がもっと良い。
生命力を感じる葉なのだ。
その葉が落ちてバルブの「矢」だけになる。
その年もあるが、ほとんどは翌年。
それから1年後の春に花芽がつく。
稀にバルブ「矢」の途中に芽がでることがある。
これを高芽と呼ぶ。
生命力が旺盛な場合に出る可能性がある高芽。
十数年の間に見たのはごく数回だった。
高芽は育つにつれ根っこが出る。
ある程度育てば別管理。
たっぷり水を染み込ませた水ごけに移植して育てる。
増やすには「矢伏せ」という方法もあるが、私はしたことがない。
花芽を認識してから2週間後。
4月28日には育った花芽がプクっと膨らんだ。
お尻辺りがなんともいえない姿になった。

妖艶な姿を見せるセッコクは明日か明後日にもパカっと開くだろう。
花芽を認識してから16日目。
前日の5月1日のセッコク姿は未確認。
朝早くに家を出て戻ってきた時間帯はもう暗かった。
花が咲いていたかも気づかなかった。
翌朝の目覚め。雨戸を開けたら今にも開きそうだったセッコクがない。
どこへ落ちたのか、探してみても中庭には見つからない。
玄関を出て中庭をくまなく探してみようと履物を履こうとしたら・・・あった。

柱にあったピンクの花色のセッコク。
ここにいたのかい・・である。

勝手にセッコクが動くわけはない。
花が咲いたら場を移す家人がいる。
セッコクを買い始めたのは平成13年ころからだ。
47品種も買ったが開花を見たのはごく僅か。
5%ぐらいだった。
咲いたセッコクは十中八九、白色だった。
ピンクの花を見たのはこれが初めてだ。

ラベル落ちのピンクの花の品種は判らないが、玄関を彩ってくれる。
セッコクの花もちは割りあい期間が長い。
咲いた日が5月1日とすれば、この日で十日目。

ラベル落ちで名前が判らなかったセッコク。
15年前のことがふと蘇った。
バルブの「矢」は長い。
我が家にあった中で最も長い「矢」の品種は「万里江」。

咲いた記憶はないが、それに違いないと思ってネットを探索する。
たぶんにそうだと思った。
品種名が判ったピンクの花色のセッコク。
写真に撮ってはいてもそのままにしていたらいずれは判らなくなる。
忘れないように名前を書いたラベルを鉢に挿し込んでおこう。
そしてこの日に萎みだした「万里江」ちゃん。
花芽を認識してから28日間も楽しませてくれた。

咲いたピンクの花色で玄関を飾ってくれた。
咲いた古いバルブの「矢」は採らずにそのままにしておく。
うまくいけば新芽がでるかも知れない。
来年はたぶんに咲かないと思う。
断定はしたくないが、いつしか会えることを待っている。
(H28. 4.16 EOS40D撮影)
(H28. 4.26 EOS40D撮影)
(H28. 4.28 EOS40D撮影)
(H28. 4.30 EOS40D撮影)
(H28. 5. 2 EOS40D撮影)
(H28. 5. 3 EOS40D撮影)
(H28. 5.10 EOS40D撮影)
(H28. 5.12 EOS40D撮影)