角館武家屋敷通りの桜
4月29日。今日も朝から晴天に恵まれ、ホテルからもまだ山頂に雪が残る奥羽山脈の山々が綺麗に見えました。朝食のバイキングで昨夜の胃の使いすぎを調節し体調良く出発です。今日は岩手県から奥羽山脈の下を通り抜け秋田県角館へ。そしてまた山脈を通り抜け岩手県北上展勝地へと移動します。まずは最初の目的地 角館へ。
バスの車窓から見える桜が昨日の暖かさで見事に咲き、満開の木も見られます。これは角館の桜も期待できるのでは・・・でも垂れ桜は少し遅いからどうかな等複雑な期待を持ちながら角館に着きました。バスを降りると前方に綺麗に咲いた垂れ桜が数本重なって見えました。そこから武家屋敷の並ぶ通りに出ると、ここは咲き始めの木が多く中にはまだ気配も無いような木もありました。
ここには石黒家、青柳家と屋敷内を見学できる家があり私達は青柳家に入りました。このお屋敷は3千坪の邸内に400年の歴史を物語る物がそれぞれの部門ごとに館が造られ展示されています。邸内の見所である桜がまだまだだったのは残念でしたが、カタクリの花が咲いているのを見たのでちょっぴり満足かな?ここの売店で「生あんもろこし」をお土産に買いました。
屋敷見学を終え屋敷通りの通行止めまで歩き、ゆっくり歩いたり写真を撮ったり。この桜が全部満開だったら素晴らしいでしょうねと想像しながら戻りました。角館は武家屋敷だけでなく「桧木内堤染井吉野桜」という武家屋敷からすぐの川の堤防に染井吉野が植えられている所があり川風の影響で開花が少し遅いとのことでしたが、5分咲き位で花の下では多くの家族連れがお花見を楽しんでいました。
北上川の土手に2キロも続く桜並木
昼食後は又山脈を通り抜け岩手県へ。暑い位の日差しの中90分間散策して、美味しい昼食でお腹も満ちたら、そう、後は寝るだけ。ガイドさんも心得ていて静かな環境を作ってくれるので、バスは走る揺りかご状態でした。
1時間以上過ぎ皆も目覚め、ガイドさんの説明も始まり、活気を取り戻したバスは順調に北上に向かって走っていましたが、駐車場手前3キロで渋滞が始まりました。それでも何となく進んでいるのでそんなに時間かからないのではと言ってたのですが、やがて止まって動かなくなりました。
暫くしてふと外を見ると、待ちきれなくなった他の団体さんが歩いています。駐車場までの距離1キロだとのこと。皆の意見が歩いて行く事に一致(総勢16名)、バスを降りて歩き始めました。最初はバスに抜かれましたが最後は私達の方が先につきました。途中3台の車による追突事故現場を見ました。渋滞の原因の1つかな?休日を楽しむつもりが事故なんて、気の毒ですね。
北上展勝地は北上川の土手に2キロ続く桜並木のトンネルです。私達の出発前日にテレビで蕾がほころび始めていると伝えていましたが開花はまだでした。それが昨日、今日の暖かさで一気に満開になったようです。ガイドさん曰く「皆さんは初日の芦野公園の桜を見て今回は半分諦めていませんでしたか?まさか東北がこんなに暖かくなるとは思いませんものね。でも皆さんの心がけが良いとすごいですね!私も今回は楽しませてもらいました。」
北上展勝地は桜並木の長さだけ木の下でゆっくりできるような草原が広がっていて、ここも休日を楽しむ家族連れや北上川の渡し舟に乗る人達で賑わっていました。
桜の花も満開に越したことはありませんが、旅行の条件としてはやはり天気が良い事が第一ですね。今回の旅行も初日こそ曇りで少し雨もぱらつきましたが、後2日間は雲ひとつ無い晴天。周りの山々も綺麗に見えたし桜の花も咲いていく過程を見られ、しかも最後は満開!欲を言えば弘前公園の染井吉野と角館の垂れ桜がもう少し咲いていて欲しかったかな?でもそれは又のお楽しみに取って置きましょう。(次女)