「星の旅人たち」チラシ
映画「星の旅人たち」を夫と見てきました。
『アメリカ人眼科医のトム(マーティン・シーン)は、ひとり息子ダニエルの突然の訃報に、途方に暮れる。サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の初日、嵐に巻き込まれ、 不慮の死を遂げたというのだ。果たして、ダニエルは何を想い、旅に出る決意をしたのか?トムはその真意に確かめるべく、亡き息子のバックパックを背にサンティアゴ・デ・コンポステーラへと旅立つ・・・。 』(HPイントロ・ストーリーより)
トムはピレネー山脈の麓から旅を開始。途中で出会ったオランダ人のヨスト、カナダ人のサラ、アイルランド人のジャックと行動を共にします。息子の遺灰と共にひたすら歩き続ける旅。それは辛く苦しい旅ではあるけれど、ピレネーの美しい風景、スペインの村々の活気、順礼者たちの生き生きとした人間臭さ、同行者の温かい人柄、こうした全てに接するうちに、ビルの気持ちは解きほぐされていき、目的地サンティアゴ・デ・コンポステーラに着いて息子の名前で修了書を受け取った時、彼の顔に深い満足の笑みが浮かびます。・・・
そして、その行程を見ている私達の胸も温かさに満たされ、深い感動が湧いてきます。
去年10月にコンクに行って、巡礼者たちの姿も数組見かけましたが、敬虔な信徒さんたちだと思って近寄りがたいイメージを持って見ていました。今回この映画を見ることで、巡礼者たちも私達と変わらない普通の人達で、巡礼の旅とは自分自身や自分の人生を見つめる旅なのだと納得しました。
映画ではコンクよりはるか南からのスタートだったけれど、私があの時見た風景の延長線上にある風景を見ることができたことにも満足。また、主役のトムが私達に近い年齢(ベビーブーマー)という設定のせいか、間に流れる音楽も親近感が湧いて何とも心地よいものばかりです。ということで、私の中では「ベスト1」ともいえる非常に良い映画でした。
*この映画は6月2日からヒューマントラストシネマ有楽町他で上映中。今日は一回目の上映を見たのですが、月曜日の午前中だというのに、ほぼ満員でした。(三女)