
夫達の会議も一段落して、今日はバスのワルシャワ市内エクスカーションを主催者が用意してくれました。缶詰になって発表・議論をしていた皆さんは、ようやく街に出られると、いそいそした雰囲気の中、バスは10時に出発!


最初の目的地はなんとショパン博物館。私は昨日十分に堪能したのでパスして、ワルシャワの東に流れるヴィスワ川の川辺に行ってみました。
元々水を眺めるのが好きだし、川辺にあるもうひとつの人魚像を見てみたかったこともあって、期待して行ったのですが、何と川辺は工事中。人魚もフェンスに囲まれていました。ガッカリ。



バスは1時にショパン博物館前を出発。旧市街に向かいました。今日は晴れていて、青空の下歴史ある建物も一段と映えています。好天気に誘われてオルゴール弾きや馬車も出て、観光気分を盛り上げていました。



旧市街地にあるBelliniというレストランでランチ。前菜はピエロギ。一昨日食べたのはほうれん草のピエロギでしたが、今回は正統派のひき肉・キャベツで、より一層餃子に近い味でした。メインは鶏肉ソテー・ポテトとグリーンサラダ添え。こちらはほとんど昨日食べたランチと同じ感じ。美味しかったですが、どうも被ってしまうのが残念。デザートはレモン・ムースでした。ワインは一杯はランチについているのですが、お代わりは有料。せっかくのご馳走なので12zlを払ってお代わりをしたのは言うまでもありません。


ランチの後買い物をする時間があるかと思っていたら、新しいガイドさんが来てすぐに出発するとのこと。時間配分に問題あり、という声が私の周辺から上がりましたが、それはそれとして、、、。旧市街の北、新市街地にあるキュリー夫人の生家や、洗礼者ヨハネ大聖堂など、興味深い建物を見ることができました。


さらに、第二次世界大戦末期にナチス・ドイツに抵抗して戦って、結果町が壊滅的打撃を受けた歴史を記念する「ワルシャワ蜂起記念碑」も見ましたが、地下水道の悲劇などを想起させるモニュメントには心を締め付けられるような悲しさ・辛さを感じました。



バスに戻って一路南に下り、ワジェンキ公園へ。ヨーロッパで最も美しい公園のひとつ、ということですが、小川があって紅葉した木々に木漏れ日が射す光景は本当に綺麗。ワジェンキ宮殿の前庭には数羽の孔雀が寛いでいました。


ワジェンキ宮殿は18世紀にポーランド最後の王スタニスワフ・アウグスト・ポニャトフスキが夏に過ごす離宮として建てられたもので、川の脇にあることから別名「水上宮殿」とも呼ばれているそうです。金色と白を基調にした美しい室内には沢山の美術品が展示され、窓からは川と紅葉した木々、端が一望できてとても豊かで贅沢な環境。ガイドさんが「ここはあらゆる苦痛から解放される場所として作られた」と言っていましたが、そういう意図がよく現れている造りでした。



最後の訪問場所は、ヴィラヌフ宮殿です。こちらは17世紀末に当時の王ヤン3世ソビエスキが建てた夏の離宮。こちらも建物も中庭も美しく、見る価値のある所でしたが、沢山歩いた最後の工程のため、私も含め皆さん少しバテ気味。7時ごろにバスに乗車した時には日も落ちて、皆の口からは「良い運動になったね」という感想しか出てきませんでした。
そうこうしながら、エクスカーションは無事終了。ワルシャワの中で単独行動ではいけないけれど行ってみたかった場所をほぼクリアして、どれも期待を裏切らない場所だったので、私としてはとても満足。好天気にも恵まれ、良い一日でした。(三女)
