昨日夕方新宿紀伊国屋で、「社会はどう壊れていて、いかに取り戻すのか」(同友館)の共著者のトークイベントが有り、夫と一緒に聴きに?見に?行って来ました。
著者は、竹田茂夫氏、伊多波宗周氏、伊藤俊彦氏、高橋若木氏、金子勝氏の5人。先輩格で経済学者の竹田氏と金子氏と、若い社会哲学者3人が、今の社会の生き辛さについて、10年来議論し考察してきた成果を、一冊の本に纏めたということで、この日のトークイベントは、夫々の章がどのような視点でかかれたかを紹介し宣伝する趣旨だったようです。
竹田氏や金子氏は、マスコミにも時々顔を出しているので、凡そのイメージは出来ていましたが、若い学者たち、とりわけ「街の群集」=官邸前デモや反へイトデモに集う人たちの行動に焦点を当て、自らも行動する高橋氏に、私は予てから強い関心を持っていました。
5人は、原発、格差社会、生活保護、差別、経済危機と、夫々に違うテーマで今の社会の問題を語っていますが、普段マスコミ報道やインターネットで目にする「政治的主張」や「常識的な建前論」とは一味違った切り口の考察は、直接的に「どう取り戻すのか」の答えにはなっていないけれど多くの示唆があり、また、トークそのものに大学のゼミのような雰囲気もあって、とても楽しく興味深いイベントでした。
高橋氏は、私の予想に反してソフトな語り口だったものの、期待を裏切らない明晰な論理を提示してくれて、それを聞けただけで行った甲斐がありました。
トークイベントの前に、京王デパートの食堂街のお寿司屋さんで食べたお寿司も美味しかった!(三女)