
六本木サントリーホールで行われた五嶋龍君とフィラデルフィア管弦楽団の演奏会を聴きに行ってきました。
プログラムは、J.シュトラウスのワルツ「ウィーンの森の物語」、プロコフィエフの「ヴァイオリン協奏曲第一番ニ長調」、ブラームスの「交響曲第二番 ニ長調」の構成。
私のお目当ては、「ヴァイオリン協奏曲」に出演する五嶋龍君の演奏です。龍君は、昔フジテレビの「五嶋龍オデッセイ」というドキュメント番組で成長過程が紹介されるのを見ていたので、大人になった龍君の演奏を是非一度生で聴いてみたいと思っていて、今回その念願が叶いました。

演奏開始50分前にはサントリーホール入り口に大勢の客が詰めかけていました。皆さんのお目当ては、どうやら私と違ってフィラデルフィア管弦楽団の演奏そのもののようです。特にヤニック・ネゼ=セガンという指揮者は、その才能、カリスマ性で今世界各地で引っ張りだこなのだそうです。知らなかったな~。
100人近いメンバーが奏でる「ウィーンの森の物語」は私にも馴染み深く、柔らかく調和がとれた音色を心地よく味わうことができました。
期待の「ヴァイオリン協奏曲」は、聴き慣れない曲想で理解し辛かったですが、龍君がいかにも難しそうなテクニックを楽々こなして緻密、正確に演奏し、演奏が終ると会心の笑みを浮かべる様子が、若さと彼の元々の性格(ハーバード大学で物理学専攻卒業とのこと)を感じさせて、好ましかったです。

15分間の休憩後のブラームスの交響曲は、休憩時間に飲んだ白ワインが効いて、滑らかな曲にうっとり夢見心地の中で聞くことになりました。
演奏終了後は客席からブラボーの声と大きな拍手が湧き起こり、皆さんとても満足そうでした。私にとっても、確かに贅沢で豊かな時間でしたが、本格的なクラシックは私にはちょっとハードルが高かったかな、というのが率直な感想でした。(三女)
