6月10日(続き)。礼文島からのフェリーが稚内に着いたのは午後7時。そこから副港市場内の食堂へ。
以前来た時はJR稚内駅は本当に素朴な停車場と言う感じで、そこから錆びた線路が少しのび、横に日本最北端駅の標識の柱が立っていましたが、今は駅が近代的な建物になり、その中に含まれてしまっています。そして昔駅のすぐ横にあった市場は無くなり、周りもきれいに整備されていました。
私は以前あった市場内の食堂かなと思っていましたが、同じ物かは解りませんがバスで5分位走った所に海産物を扱う市場があり、その中に食堂がありました。食事のメインは宗谷黒牛のすき焼き! 柔らかく甘味がありビールと良くあい美味しかったです!
食事が終わり、又バスで今夜の宿ドーミーイン稚内へ。夜8時頃ホテルに着くと、定年後稚内で暮らしている夫が元研究会で一緒だった人が、奥様とロビーにいらっしゃっていました。(旧知の知人と会うのが大好きな夫が、この旅行が決まるとすぐに行く事を連絡し、相手から会いに行くと電話があったのです。)知人は一緒に食事をと考えていたようですが、ビールと共に美味しい食事をしたばかりだったので、近くのホテルでコーヒーを飲みながら話をする事になりました。
宿泊するホテルからはすぐの場所ですが、知人の車で移動しました。上着を部屋に置いてきた私には、さすがに外気は寒かったです。奥様はとても気さくなかたで、すぐに打ち解け話が弾み、楽しい時間を過ごしました。
その後、知人が稚内公園からの夜景を是非見せたいと、戦中の最後まで電話交換手として働いていた女性達の記念碑(慰霊碑)や大韓航空墜落の慰霊碑、南極探検のタロー、ジローの石像等がある丘の上にいきました。丘からは素晴らしい夜景を見ることができましたが、寒かった!
10時頃ホテルに戻り、ゆっくり温泉に入り、うーん幸せ~。でもその後しばらく汗が止まらず寝られないのでメールを作成しました。ここまでが前回の続きです。
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6月11日。今日のバスの席は1番前。視野が広く快適ですが、ガイドさんの前で居眠りしにくい。そこで予め「居眠りするのでよろしく(笑)」と断っておきました。
ホテルを出たバスは海岸線を宗谷に向かい走ります。潮の引いた彼方には、言われなければ岩と見間違える海豹が沢山休んでいました。昨日お会いした奥様によると、稚内の海岸には日常的に海豹が遊びに?来ていて、人懐っこく寄って来るそうです。
途中から海岸線を離れ陸(丘)の方に入って行くと、昔氷河によって削られた凸凹の沢山ある不思議な広い丘があり、一面緑の草に覆われ黒毛牛が沢山のんびり美味しそうに草を食べていました。
何か今まで見たことが無い不思議な空間を通り抜け、又海岸にでました。目の前には海を背に「日本最北端の地」の碑が以前と変わらず建っていました。でも周囲は前の道は綺麗に整備されているし、以前(10年位前)無かったような像があるし、稚内もですが、観光地は変わってしまうものなのですね。
以前来たときは夏でしたが風が強くて肌寒く、写真を写して早々にバスに戻った記憶があるのですが、今日は風も無くのんびりと散策し、近くの売店で「日本最北端到着証明」を発行してもらいました。
その後は海岸沿いに少し走ったホタテで有名な猿払のホテルでホタテ尽くしの昼食です。お刺身、ミルク煮、軽く甘辛に煮たもの、天ぷらと贅沢に使われたホタテが美味しかったです。
昼食後は途中休憩を取りながらただひたすらバスを走らせ(私達は昼食後で昼寝しながらの移動ですが、運転手さんは5時間半大変だったことでしょう)定山渓温泉へ。定山渓ビューホテルは規模が大きく宿泊人数も多く ビックリポンでした。(様子は又長くなるので省略します。)
最終日は札幌から新函館北斗、そこから新幹線で東京の列車の長旅でした。座りっぱなしで疲れたけれど、今回も同じ位の年齢の気さくな同行22名、添乗員さんもベテランで、なによりも雨に遭わず、利尻富士を見ることが出来、可愛く可憐な花達に会え、北の美味しい食材を堪能でき満足の旅でした。でも今度は飛行機で行きたいなー。(次女)