ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

歌と朗読コンサート「レクイエム 戦世のあとに2017」

2017-09-20 13:57:49 | 日常
            

9月18日午後7時から阿佐ヶ谷の喫茶ヴィオロンで、「レクイエム 戦世のあとに2017」という名の小さなコンサートがありました。

これは東京新聞の記者でシンガーのNAOKOさんが主催するコンサートシリーズの一環で、今回は沖縄戦が正式に終結した72年前の9月にちなみ、「レクイエム」のタイトルをつけたということです。

プログラムは、

1.Wiegala アウシュビッツの子守唄 (イルぜ・ウェーバー/訳詞・NAOKO)
2.童神 (古謝美佐子/佐原一哉)
3.朗読と歌でつづる「あの戦争を伝えたい」
 I. 沖縄戦~血と泥の病院壕
    月桃 (訳詞・海勢頭豊)
 Ⅱ. 原爆投下~「ピカ」の後、地獄絵図
    死んだ女の子 (ナジム・ヒクメット/外山雄三)
 Ⅲ. 日本の加害責任・韓国編 “傷”うずく日本名 
    いのちの歌 (Miyabi/村松崇継)
 ◇ やせんまこ、ちっとばし  (詩・吉田朗)
~休憩~
4.ピエ・イエズ (A.L.ウェーバー)
5.愛する人に歌わせないで (詞曲・森田公一) 
6.長崎の鐘 (サトウハチロー/古関裕而)
7.腰まで泥まみれ (ピート・シーガー)
8.Todo Cambia (メルセデス。ソーサ)

東京新聞は2005年に、戦争体験者と面談し体験談を聞き書きした連載記事「あの戦争を伝えたい」を、同じタイトルの本にまとめて、岩波書店から出版していて、NAOKOさんも当時社会部の記者として記事のいくつかを書いています。

この日のコンサートは、この本の中の主として彼女が記事に書いた章の朗読と、それに相応しいと彼女が感じて選曲した歌を組み合わて、歌はNAOKOさん、朗読は是恒香淋さん・野澤朋子さん親子と、私の知人の矢田稔さんが担当しました。

            

テーマがテーマなだけに、全体として重く悲しいトーンでしたが、NAOKOさんの華やかな姿、力強いアルトが、暗さを吹き飛ばす力になっていたし、選曲も胸にグッとくるものばかりで、とても良かったです。(哀切な「童神」と、権力を皮肉に笑う「腰まで泥まみれ」が特に彼女らしくてグッド。)

            

「日本の加害責任・韓国編」の章と「やせんまこ ちっとばし(お年玉ちょっとだけ)」という秋田弁の詩を担当した矢田さんの朗読は、さすがプロと思わせる素晴らしさでした。

            

プログラム終了後は演者とピアノ伴奏者が前に出て、弾ける笑顔で挨拶。会場一杯の観客(30人位)からも温かい笑顔と拍手が贈られました。

私も、この日の歌と朗読の内容は勿論、バリバリ働いて、仕事と趣味を融合させひとつの大きな作品に作り上げて、人にご披露するNAOKOさんの、生真面目な姿勢と素晴らしいバイタリティに感動し、心からの拍手を贈りました。(三女)
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