白州は山梨でも長野との県境にあって、山に囲まれた自然豊かな土地です。(写真は3月)
自然の中でいろいろな生き物に出会ったり、思いもかけぬ姿を発見することは白州に暮らす楽しみのひとつですが、その中で今年のヒットは羽ばたく雉を間近にみたことです。
雉はまさに「雉も鳴かずば・・」と言われるように大きな声で鳴くのですが、その時同時にババババッと激しく羽ばたくのです。その羽音の大きいこと。羽ばたく姿のダイナミックなことと合わせてちょっと衝撃的でした。
ネットで調べるとこれは遠くにいるメスに存在をアピールするための「ほろ打ち」という行動とのこと。これを一日何回も繰り返すのですから、広い草原で相手を見つけるのは大変なことですね。
最近もう一つ驚いたのは、先日庭で狸にばったり出会ったことです。明るいうちに動物に出会うのはこの辺りでも猫ぐらいだったので、真昼間、隣家との境の木陰から大きな動物がぬーっと姿を現した時にはぎょっとしました。狸でよかった。(写真は2015年11月の夜)
お隣は東京の人でこのところ不在が続いているため、藪状態になった裏庭に住みついてしまったのでしょうか。姿は可愛いのですが、「狸の溜め糞」と言われる強烈に臭い糞を一カ所にまとめてする習性があり、気づかずに踏んでしまうと、長靴を洗っても洗っても1週間以上臭いがとれないので、ちょっと厄介な動物です。
白州に暮らし始めてしばらくは周囲にどんな生き物がいるのか興味津々で、出没しそうな所に野生動物撮影用カメラを仕掛けていました。
直接見かけたものも含めると、この辺りには鹿、猪、ハクビシン、猿、テン、きつね、狸などが生息しているようです。
ただ、畑に小型の電気柵をつけてからは猪などが出なくなり、この1、2年、近所では鹿や猿も余り見かけなくなっていました。
コロナで人々が外出を控えるようになったら、世界中でいろいろな動物が街中を徘徊し始めたとテレビで紹介されています。
震災後の東北でも、猪などの動物達が住む人のいなくなった家々を我が物顔で荒らしている様子がありました。
人間の活動が停止すると、あっという間に草が生い茂り動物たちが闊歩する世界に変わってしまう地球。私達人間は野生の生き物にとって本当に邪魔な存在なのでしょうね。(四女)