昨日は友人の誘いで、夫と一緒に東京文化会館小ーホールで開催された「神谷満実子 おしゃべり音楽会」を聴きに行きました。
神谷満実子さんというのは、国立音大を出て二期会オペラ研修所を修了したソプラノ歌手。ミュージカルやオペラ、コンサートなどに出演したり、ラジオやテレビ番組で歌ったり司会をするなど、多角的に活躍。1991年から「神谷満実子おしゃべり音楽会」を企画、開催し、今回はその14回目に当たります。
今回は、今年が没後20年となる武満徹さんを追憶するというテーマで、武満さんの作品と、武満さんが愛した音楽の数々を色々アレンジして演奏するという趣向でした。
演奏者は、ソプラノの神谷満実子さん、ピアノの鳥居俊之さん、マリンバの新谷祥子さん、クラリネット・サックスの白石幸司さん。
曲目は、「聞かせてよ愛の言葉を」から始まって、カタロニア民謡「鳥の歌」、バッハ「無伴奏チェロ組曲第一番ト長調(プレリュード」他、武満徹「翼」「○と△の歌」「死んだ男の残したものは」他、ポール・マッカートニ/ジョン・レノン「オプラディ・オプラダ」「ヘイ・ジュード」、デューク・エリントン「スイングしなけりゃ意味はない」等々。
「無伴奏チェロ組曲」をテナーサックスで演奏されたのにはさすがに「???」という感じ。ビートルズ関連の歌のアレンジは、アンコールの「イマジン」を含め、神谷さんの声に不思議にマッチしていて感動的。「死んだ男の残したものは」は、昔坂田明さんのサックスと語りのアレンジにいたく感動していたので、ちょっと違和感。ジャズはちょっとお行儀が良すぎるかな?
などと、夫々のジャンルの本来の形に比較すると少々不思議感や物足りなさがありましたが、美しく華のある神谷さんの舞台姿と、舞台の照明がマッチして、とにかく華やかで綺麗なものを味わってもらいたいという思いが充分に伝わってきました。
一部と二部の休憩時間にはワインなど楽しんで、気分はますますアップ。心地よいひと時を楽しませてもらいました。
演奏終了後は、JR上野駅構内のカフェで夕食。ワイン+おつまみプレートのセットと、ピッツア(マルゲリータ)と生ハムサラダとつぶ貝のアヒージョを3人でシェアして、美味しく食べながら、おしゃべりを楽しみました。
良い音楽と楽しいおしゃべりのお陰で、長引く天気の悪さや、おかしな政治の話などで起きるモヤモヤ感は、とりあえず全て解消。とても気分の良い、素敵な時間となりました。(三女)