
アメリカにいった後に旅行もして、その想い出をまとめていたら少しつかれてしまって、旅行前にかったアルバムを聴くのだけれど、いまいちピンとこない。しばらくお休みしちゃおうかとおもったけれど、久びりになにもない日曜日に、幾つかのショップをまわって幾つか仕入れてきました。
買おうとおもっていたアルバム、かってみればピアノ・ソロが3枚、ハクエイのソロが月末にでるからピアノソロの当たり年になりました。ピアノ・ソロの注目盤だけで10枚を超えました。
さて、3枚手元にある新しいもので、影響強いだろうこれからスタートです。
2011年4月9日RIOでのピアノ・ソロです。
キースのピアノ・ソロについて時系列にみるとこのアルバムでは少し変化を表現したように思います。
一番最新で聴いたピアノ・ソロは2011年5月26日渋谷、オーチャードでの公演で後半和やかのところもあり、前半の緊張と変化のある素敵なコンサートでした。
その少し前の録音がこの「RIO」です。全部で15曲、多くの曲が絵画のような描写性を持った感じです。1曲の長さ以前と較べると短くしているようで、オーチャードもたしか15曲ぐらいだった記憶しています。
つまらないことですが、最近出ているソロ・アルバムの1曲当たりの時間を較べてみました。
この「RIO」が15曲で一曲あたり、平均6分2秒、オーチャードも6分台だったと思います。
そしてそれ以前のアルバム、この前作「Testment」の2008年11月のパリが7:42、12月のロンドンが7:45秒でした。この二つのコンサート、それぞれ個性があってちがいますがパリなどは凄い緊張感でした。
そして2005年圧倒的な構成をみせたカーネギーでのコンサート、これが7:16、特に意味を見出すわけではありませんが、なんだか少しコンサートの表現が変わった気がします。
2008年5月18日に渋谷オーチャードでみたソロは、長い演奏もあり、様式を積み重ねていくような重量感があったのを覚えています。
今度の「RIO]では重厚、構築的というより、絵柄を楽しむような感じをうけます。
ゴシックをこえてルネッサンス、ボッテチェリの「ビーナスの誕生」やラファエロの「三美神」のような光を増した、エロスを感じます。
これがこのまま続くかどうかは解りませんが、RIOの地で何かが変わって輝いたのは事実です。
RIO / Keith Jarrett
Keith Jarrett(p) Recorded live April 9, 2011at Theatro Municipal, Rio de Janeiro. Produced by Manfred Eicher
Disc 1
1. RIO Part I
2. RIO Part II
3. RIO Part III
4. RIO Part IV
5. RIO Part V
6. RIO Part VI
Disc 2
1. RIO Part VII
2. RIO Part VIII
3. RIO Part IX
4. RIO Part X
5. RIO Part XI
6. RIO Part XII
7. RIO Part XIII
8. RIO Part XIV
9. RIO Part XV