この記事はハクエイ・キム氏が内容を検討し、問題ないとしたものです。
ハクエイ・キムがリーダーを務める「トライソニーク」のセカンドは最初飛び込んだ池袋DUになくて翌日渋谷Tで手に入れた。
2009年横浜ジャズの時に新しいグループの結成を告知されて、一年の活動のなかからできたアルバムが2011年1月にリリースされた「TRISONIQUE」この時は結構緊張したのを覚えています。
その後、ソロ演奏や映画音楽造りなど活動内容の幅を広げてきているので、続けている「トライソニーク」の立ち位置が変わっていくのも当然のことなのです。
昨年2012年の横浜ジャズでエレキを使っていると聞いて驚いていたけれど、12月には新宿ピット・インで体験して驚いたけれど、その方法を突き詰めて出来上がったのが今度のアルバム「A Borderless Hour」ということになります。
そんなことを踏まえていうならば、今度のアルバムピットインからずいぶん安定した位置に収まったアルバムになっていて、こちらは当然そうなるだろうと思っていからそんなに驚かない。
3月にアルバムのことを話した時はもう一つ驚かせますとハクエイが言っていたのはこの「トライソニーク」立ち位置のことだったのかもしれません。
このアルバムの発売にあわせて月刊誌「JAZZ・LIFE」でインタヴューされているのでその中のコメントもいくつか引用させていただいて(『』)このアルバムのことを書いていこう。
1曲目の“イントロ”と“ジャッキー・オン・ザ・ラン”は『もともと1つの曲だった』で、何度か聞くうちに1曲目をイントロとした意味があることが解ります。
活動を続けるうちに煮詰まった感のあるトリオ、『それで昨夏に杉本さんと好きなバンドの話題がでたことから、今後どうするかという話題なって、エレクトリック楽器やエフェクターを導入しようとなりました』それが横浜ジャズやピットインに展開された、アルバムに発展したわけです。
このアルバムを作るにあたって『バックグラウンドが異なる3人にとっても、共通する音楽理念を求めた時に、共感できるものを見出した。』『あえて自分の頭でなっている音に近づけたいと、バンドとして取り組んだ作品です。』
と言うように、この2分弱の「イントロ」はこのアルバムに入るにあたっての聞く側の立ち位置を導く部分なのです。
続けてエレベがラインを作るとピアノとノエビコードの多重録音で進行、カルタさんがガンガン叩いて、トニー・ウイリアムスみたい。
かなり多重録音をしているのは『ロック・バンドで言うところの“スタジオ・ワークの美学”の追求がアルバム・コンセプトになっています。』
3曲目では杉本さんのデストーションをかけたベース・ソロ、『杉本さんは昨年入手したフェンダー・プレシジョン・ベースにディストーションをかけたり、マイクロシンセサイザーを繋げて音つくりにこだわっています。』
4曲目、ピアノの和音といい、エレベのラインといい、これはロックへのオマージュ、私ジャック・ブルースを思い浮かべました。変音したピアノとハクエイだとわかるメロディ・ライン、これは一つの形の完成に思います。
『「クロック・ワーク・ロック」はロックに対する、僕たち流のオマージュですね。』
5曲目は『震災以降い自分の身近な人たちが亡くなったことで、人間の生死の境目が、人間が考えるモラルの範囲外にあるのだと痛感させられて書いた曲』だそうでクラシカルなピアノのソロから変音したピアノとアコベで黒い流れ、そこから安息へととながります。
6曲目、トライソニークらしい始まりは“ディレイド・リゾリューション”の変形に一番近いような感じです。
『“ゲートウェイ”は以前といもの中間のトライソニークを「架け橋」という言葉で表わしました。』
7曲目おリエンTるなクラヴィコードの音色が加わっ曲“メソポタミア”生ピアノ、クラヴィコード、エレベなどが一体となって、トライソニークの進化の過程が見えるような曲です。
8曲目「アンティキテラ・メカニズム」(まことにかってな名前です)、トライソニークの幻視的なワールドも一つの流れで形を変えながら続いているのです。
9曲目これも一つの流れ、遠くを望むように「オン・ザ・ホライズン」
最後はパーカションとドラムスの多重のように始まって、エフェクターのピア、これも多重、2曲目4曲目と近い形の曲で、今のトライソニークの力を喜んでいるような演奏で終わります。
『シンセザイザーのような電子楽器で音をつくるのではなく、単体ではアコーステック楽器のネオヴィコードを使ったのが、今回のぼくのこだわりなんです。』
思い返すと昨年のピットイン、まだすべてノンタイトルといっていましたが、あの時最初に演奏したものが、“ジャッキー・オン・ザ・ラン ”3曲目が“レクイエム”2ndの最初が“ゲートウェイ”2曲目が“クロックワーク・ロック”3曲目が“オン・ザ・ホライズン”となったのではないでしょうか。
ピットインのときからまた形を変えて、2,4,10曲で見せる新しい形や6,7,8曲の流れの継承や9の変わらぬ美しさなど、このアルバムがハクエイ・キムが拡幅の工程をたどっていることは明らかになりました。
鈴木良雄さんのところのジェネレーション・ギャップやソロ演奏、太田剣さとの演奏活動を続けることでこのトライソニークが形成されているのことは確実で、ですからこの拡幅をもったハクエイのバンドはどの方向も提示できる存在となっているのです。
月刊誌「JAZZ・LIFE」8月号、デヴュー依頼その実力を認めてくれている中川ヨウさんのこのアルバムのレヴューも載っていてこちらも、祝福していただいているので合わせてご覧ください。
参考資料 JAZZ・LIFE 8月号 奥沢涼 取材
A Borderless Hour / Hakuei Kim Trisique
ハクエイ・キム(piano, Neovichord)
杉本智和(bass)
大槻“KALTA”英宣(drums)
Rec 2013 2/26~2/28
All songs written by ハクエイ・キム / All songs arranged by トライソニーク
1. イントロ
2. ジャッキー・オン・ザ・ラン
3. パラレル・ブルース
4. クロックワーク・ロック
5. レクイエム
6. ゲートウェイ
7. メソポタミア
8. アンティキテラ・メカニズム
9. オン・ザ・ホライズン
10. モノリス
ハクエイ・キムがリーダーを務める「トライソニーク」のセカンドは最初飛び込んだ池袋DUになくて翌日渋谷Tで手に入れた。
2009年横浜ジャズの時に新しいグループの結成を告知されて、一年の活動のなかからできたアルバムが2011年1月にリリースされた「TRISONIQUE」この時は結構緊張したのを覚えています。
その後、ソロ演奏や映画音楽造りなど活動内容の幅を広げてきているので、続けている「トライソニーク」の立ち位置が変わっていくのも当然のことなのです。
昨年2012年の横浜ジャズでエレキを使っていると聞いて驚いていたけれど、12月には新宿ピット・インで体験して驚いたけれど、その方法を突き詰めて出来上がったのが今度のアルバム「A Borderless Hour」ということになります。
そんなことを踏まえていうならば、今度のアルバムピットインからずいぶん安定した位置に収まったアルバムになっていて、こちらは当然そうなるだろうと思っていからそんなに驚かない。
3月にアルバムのことを話した時はもう一つ驚かせますとハクエイが言っていたのはこの「トライソニーク」立ち位置のことだったのかもしれません。
このアルバムの発売にあわせて月刊誌「JAZZ・LIFE」でインタヴューされているのでその中のコメントもいくつか引用させていただいて(『』)このアルバムのことを書いていこう。
1曲目の“イントロ”と“ジャッキー・オン・ザ・ラン”は『もともと1つの曲だった』で、何度か聞くうちに1曲目をイントロとした意味があることが解ります。
活動を続けるうちに煮詰まった感のあるトリオ、『それで昨夏に杉本さんと好きなバンドの話題がでたことから、今後どうするかという話題なって、エレクトリック楽器やエフェクターを導入しようとなりました』それが横浜ジャズやピットインに展開された、アルバムに発展したわけです。
このアルバムを作るにあたって『バックグラウンドが異なる3人にとっても、共通する音楽理念を求めた時に、共感できるものを見出した。』『あえて自分の頭でなっている音に近づけたいと、バンドとして取り組んだ作品です。』
と言うように、この2分弱の「イントロ」はこのアルバムに入るにあたっての聞く側の立ち位置を導く部分なのです。
続けてエレベがラインを作るとピアノとノエビコードの多重録音で進行、カルタさんがガンガン叩いて、トニー・ウイリアムスみたい。
かなり多重録音をしているのは『ロック・バンドで言うところの“スタジオ・ワークの美学”の追求がアルバム・コンセプトになっています。』
3曲目では杉本さんのデストーションをかけたベース・ソロ、『杉本さんは昨年入手したフェンダー・プレシジョン・ベースにディストーションをかけたり、マイクロシンセサイザーを繋げて音つくりにこだわっています。』
4曲目、ピアノの和音といい、エレベのラインといい、これはロックへのオマージュ、私ジャック・ブルースを思い浮かべました。変音したピアノとハクエイだとわかるメロディ・ライン、これは一つの形の完成に思います。
『「クロック・ワーク・ロック」はロックに対する、僕たち流のオマージュですね。』
5曲目は『震災以降い自分の身近な人たちが亡くなったことで、人間の生死の境目が、人間が考えるモラルの範囲外にあるのだと痛感させられて書いた曲』だそうでクラシカルなピアノのソロから変音したピアノとアコベで黒い流れ、そこから安息へととながります。
6曲目、トライソニークらしい始まりは“ディレイド・リゾリューション”の変形に一番近いような感じです。
『“ゲートウェイ”は以前といもの中間のトライソニークを「架け橋」という言葉で表わしました。』
7曲目おリエンTるなクラヴィコードの音色が加わっ曲“メソポタミア”生ピアノ、クラヴィコード、エレベなどが一体となって、トライソニークの進化の過程が見えるような曲です。
8曲目「アンティキテラ・メカニズム」(まことにかってな名前です)、トライソニークの幻視的なワールドも一つの流れで形を変えながら続いているのです。
9曲目これも一つの流れ、遠くを望むように「オン・ザ・ホライズン」
最後はパーカションとドラムスの多重のように始まって、エフェクターのピア、これも多重、2曲目4曲目と近い形の曲で、今のトライソニークの力を喜んでいるような演奏で終わります。
『シンセザイザーのような電子楽器で音をつくるのではなく、単体ではアコーステック楽器のネオヴィコードを使ったのが、今回のぼくのこだわりなんです。』
思い返すと昨年のピットイン、まだすべてノンタイトルといっていましたが、あの時最初に演奏したものが、“ジャッキー・オン・ザ・ラン ”3曲目が“レクイエム”2ndの最初が“ゲートウェイ”2曲目が“クロックワーク・ロック”3曲目が“オン・ザ・ホライズン”となったのではないでしょうか。
ピットインのときからまた形を変えて、2,4,10曲で見せる新しい形や6,7,8曲の流れの継承や9の変わらぬ美しさなど、このアルバムがハクエイ・キムが拡幅の工程をたどっていることは明らかになりました。
鈴木良雄さんのところのジェネレーション・ギャップやソロ演奏、太田剣さとの演奏活動を続けることでこのトライソニークが形成されているのことは確実で、ですからこの拡幅をもったハクエイのバンドはどの方向も提示できる存在となっているのです。
月刊誌「JAZZ・LIFE」8月号、デヴュー依頼その実力を認めてくれている中川ヨウさんのこのアルバムのレヴューも載っていてこちらも、祝福していただいているので合わせてご覧ください。
参考資料 JAZZ・LIFE 8月号 奥沢涼 取材
A Borderless Hour / Hakuei Kim Trisique
ハクエイ・キム(piano, Neovichord)
杉本智和(bass)
大槻“KALTA”英宣(drums)
Rec 2013 2/26~2/28
All songs written by ハクエイ・キム / All songs arranged by トライソニーク
1. イントロ
2. ジャッキー・オン・ザ・ラン
3. パラレル・ブルース
4. クロックワーク・ロック
5. レクイエム
6. ゲートウェイ
7. メソポタミア
8. アンティキテラ・メカニズム
9. オン・ザ・ホライズン
10. モノリス