トゥーツ・シールマンスは結構ゲストというかサイドで参加しているアルバムがあって持っているようで持っていない。棚をしらべたらリーダーのアルバムがこれ。
そしてもう一枚がエバンスと共演したこちらでこれもエバンス名義だからシールマンのアルバムではない。
この2枚でかなり充実しているのだけれどもう一枚ぐらいということで、というかよさそうなので買った一枚です。
1曲目ルーファス・リードのベースパターンはショーターのフットプリンツ、これをシールマンスが口笛とギターではじめるのですから、これはちょっと驚きながら唸ります。海外の原盤はこの1曲目をタイトルにしているようですが理解できます。ルイス・ナッシュとルーファス・リード、マルグリュー・ミラーのバックがぴったりとはまった演奏です。
2曲目はメトロノームの音だけをバックにしたブルースでとても良い色が付いた演奏です。
3曲目は“Gymnopedie No.1”でBSTを思い出す、素敵な演奏、カルテットという構成がとても安定していてこれいいです。
4曲目ラウンド・ミッドナイトをハーモニカのソロで吹き切るところ、マイルスみたいなカッコよさがあります。
5曲目“If You Could See Me Now”ライナーンーツにはハーモニカでは難しい音の並びがあることをが書いてありますが、それを超える表現技術があるのですね。
6曲目は自分のギターとハーモニカの多重、どちらを先に採ったのだろうミュージシャンって思わぬ感覚があるからわからない。
7曲目“What Kind Of Fool Am I”ミラーのピアノが上品というか格調の高いピアノでアルバムの質を高めています。
8曲目“.Laura”はバラッドでギターとの多重、まさに深い秋の色彩を感じるような演奏でみごと。
日本タイトルにした“風のささやき”ソロでシールスマンのそのものが表現される演奏です。
この演奏に結構緊張するからそのあとの曲口笛なのが何とも安らぎます。
ということで2枚もっていればシールマンスはいいかと思っていたら、3枚持っていたほうが絶対いいよといういう、もう一枚に出会いました。
TheWindmills of Your Mind / Toots Thielemans
Toots Thielemans (harm,g,whistle)
Mulgrew Miller (p)
Rufus Reid (b)
Lewis Nush (ds)
1.Footprints
2.Blues On Time
3.Gymnopedie No.1
4.Round Midnight
5.If You Could See Me Now
6.When I Fall In Love
7.What Kind Of Fool Am I
8.Laura
9.The Windmills Of Your Mind
10.Sultry Serenade
11.C to G Jam Blues