
ACTはDuo Artというデュオのアルバムをシリーズとして出していて、去年大好きなエミール・パリシャンとこちらも実力を認めているヴィンセント・ペイラニがデュオしているアルバムがでて驚いてしまいました。
この二人実はグループを組んでいてそれがこのアルバムのようです。
1曲目短い幻想的なプロローグ。
2曲目パリシャンが入ってきて、得意の一寸粘った感じのソプラノを吹き、だんだん熱を帯びていくパターンは良い感じです。ドラムスがうまく煽っています。(この2曲、別アルバムで聴くことになりました。)
3曲目、アコとソプラノの哀愁あるテーマ、フェンダー・ピアノがプログレ的なフレーズを入れて、甘くしないところが良い。ここでもパリシャンが熱を帯びてきます。
ちょっとアバンな4曲目はポルタルの曲、ポルタルならバスクラで吹くだろうというところをソプラノで、エレクトロなリズムが効いていてまとまりのあるグループという感じです。
そのエレピから始まる5曲目、このエレピがなかなか面白い。
6,7曲目、ドラムスのポリリズムも良いし、エレピの切れのあるフレーズもレベルが高いサウンドが完成している感じです。
7曲目、エレピのソロの後のサウンド、ウエザー・リポートを思い出してしまいました。
このグループ、ペイラニが家族みたいな自分のグループを作りたいと声をかけたもので、4年の活動をしてきたものでアルバム・タイトルの「Living Being」がこのグループの名前だそうです。

時に若者の集団ができ、思わぬ刺激的な関係でグループ・サウンズができていくことがあるわけで、結構このグループも面白い、でも残念ながらアコがメインのジャズ・グループは無理だろうから結局こんなの好きの部分で終わるのかもしれません。
これかなりいいので、日本の呼び屋さんはぜひ呼んでで欲しい。
実はこのblogな昨日から10年目に入ったのです。自分でもよく続いてきたと思うのですが、そろそろでしょうか。
10年目に入る4月の最初のアルバムは気合いが入いったわけで、これになりました。
もう少し続けていこうと思っておりますので、ぜひ皆様もいらしていただきますようお願い申し上げます。
Living Being / Vincent Peirani
Vincent Peirani (accordéon et voix)
Émile Parisien (saxophones soprano et ténor)
Tony Paeleman (Rhodes Fender et effets)
Julien Herné (basse)
Yoann Serra (batterie)
Enregistré les 15-18 juin 2014, au Studio de Meudon.
1 Suite en V Part 4Start
2 Suite en V Part 1Start
3 Dream BrotherStart
4 MutinerieStart
5 On The HeightsStart
6 Air Song #2Start
7 Some MonkStart
8 Workin‘ RhythmStart
9 MiniatureStart