Vincent Peiraniとエミール・パリシャンのアルバムを買ってネットをうろついたら、何とPeiraniとチェロのFrançois Salqueがデュオしているアルバムがあるので早速購入。Peiraniとの出会いとなった「EST」で驚いたのは2012年でそのころのパリ録音、それを2015年にひろったのだから、危なくセーフって感じです。
それを、何とも困ったアルバムの口直しに聞いたわけで、アコーデオンのキリッとした音、チェロの驚くべき技量で、出だしで不安定な音世界は解消です。
ギターの人がクレジットされているけれど、基本前作と同じアコーデオンのペイラニとチェロのサルークのデュオ。
今回はタイトルにあるようにTangoがベース、2曲目はピアソラの曲、ゆったりしたチェロのメロディがやがて熱を帯びていきます。
ピアソラを弾くチェリストは結構いますが、ピアソラの激情をこのように表現できるチェリストは多くないと感じます。
1曲おいて続けて4曲が再びピアソラの曲になります。
すべての曲でチェロのメロディが、美しい線の映像になって物語を描いていく様です。チェロを始めてるからどうしても耳が行きますが、この真ん中の部分で大満足です。
9曲目から4曲が組曲仕立てのペイレニの曲、この前パリシャンとのクインテットでも演奏されていた曲で、、今まで参加していなかったギターが入ります。この人ロックも演るそうで、10曲目などプログレみたいになる変化も面白い。
最後はカザルスで有名な“鳥の歌”落ち着いて品のある感じ、落ち着かせておわります。
Tanguillo / FRANCOIS SALGUE VINCENT PEIRANI
Accordion– Vincent Peirani
Cello– François Salque
Guitar– Tomás Gubitsch
1 Travesuras Tomás Gubitsch
2 Seul Tout Seul Astor Piazzolla, Jocelyn Mienniel
3 Untitled Suite Vincent Peirani
Le Grand Tango
4 Tempo Di Tango Astor Piazzolla
5 Meno Mosso Astor Piazzolla
6 Più Mosso Astor Piazzolla
7 Café 1930 Astor Piazzolla
8 Tanguillo Vincent Peirani
Suite En 5
9 Part I Vincent Peirani
10 Part II Vincent Peirani
11 Part III Vincent Peirani
12 Part IV Vincent Peirani
13 Le Chant Des Oiseaux
Written-By [Traditional Melody]