
どこかで見ていたらJAZZを題材にした小説があるみたいで借りてみた。
翌年には廃校になる桑名市の小学校が舞台で、プロ崩れの音楽代用教師がジャズ部を結成して大会に挑むという話のようだ。
映画になることが最初の決定事項なのか、名画「スウィング・ガール」もあるので読んでみた。
とにかく軽くて本文も178ページだからあっという間に読んでしまった。
この音楽教師になった男はフェンダーローズ、それもチック・コリアのサイン入りを100万円で買ってオクサンに愛想を尽かされた男。
この男が人生初めて真剣になってジャズを教えるということなのだろうが、話はそんな真面目にならない。
あっという間に演奏できるようになって、地区大会で優勝してしまって静岡地方大会にいうのがすじなんだけれど、初めて半年の小学生にどんな曲を
演奏させるかが興味あって読んだようなもの。
だけどこの作家先生、ジャズを知っているかどうかはちょっと疑問に残る。チック・コリアのサインのはなしばかりで、何を練習してなんて出てこない。
じゃずの曲が出てくるは大会出場資金に売ったフェンダーにつけてあげたアルバムだけ。
それもチック・コリアの『スペイン』ハービー・ハンコックの『アクチャル・プルーフ』にボブ・ジェームスの『フィール・ライク・メイキング・ラブ』だけ。
大会はオリジナルの『フーリシュ・ナイト』というのだから、誰かにちょっと教わったみたい、もうちょっと凝ってほしかった。
まあオーデションで受かったこともたちはかわいいからDVDになったら見てみます。