
常に新しいアルバムを待っているミッシェル・パリシャンとは出会いから劇的だったから思い入れが強い。最初のアルバムが出て数日で出会ったので日本ではかなり早い認知と結構自慢だし、でその実力が続いているのがうれしい。
このグループにはJyulien Toneryという素晴らしいピアニストがいたのですが、今回はJoachim Kühnが参加のようです。

1曲目、パリシャンの独特のムードに、キューンのピアノが風格を加えているのは確かです。((トネリーちゃんどこかで出てきて)ちょっと沈んだ哀愁ある始まりです。
2曲目、いつものようにフリーインプロから始めるパターンも健在、インリズムになってまたキューンのハード・コアのソロはやっぱり参加は正解のような気がします。新しいベーシストも4ビートもしっかりと刻んでどこかでまた会いそうなソロです。ポルタルとアコーデオンのペイラニ参加の続く3曲は"ピエロ・キラー遊園地”という組曲、3曲目はアコーデオンのソロからポルタルのバスクラとソプラノがユニゾンで加わるパリの一寸暗い裏町の遊園地でしょうか。パリシャンはジャン・ポール・ベルモントの気違いピエロがジャケになってりるアルバムにも参加しているからそのつらなりのような感じです。
4曲目、これも新しいメンバーのManu Codjia のエレキ・ギターがちょっとテリエ・リピダルみたいな雰囲気を加えて、5曲目でパリシャンの高速高音ソプラノへ突入です。混3曲はキューンはお休み。6曲目はキューンとのデュエットで過去に参加したダニエル・ユメールに捧げた曲。
7曲目クインテットによる演奏がこれからのパリシャンの演奏の感じになるのでしょうか、エレキ・ギターが入っているのと緊張感を統制の中で盛り上げていくのに変化がみられるでしょうか。
8曲目はテナーを重ために.
9曲目ポルタルのバスクラが加わって、ここではキューンもピアノを弾いていますしペイラニのアコも加わった演奏で、テクニカルとパッションがモーダルに絡み合って、やっぱり生で観たくなるグループです。
10、11曲目は同名曲、幻想的な雰囲気で始まって、ソプラノとエレキ・ギターが厚くなっていく前半から、続いてはキューンさんのソロに重点を置いたのはリスペクトでしょう。
パリにいる重鎮たちとの共演でカッコたる立ち位置が出来てきました。
Sfumato / Emile Parisien Quintet with Joachim Kuhn
Emile Parisien (soprano & tenor saxophone)
Joachim Kühn (piano)
Manu Codjia (guitar)
Simon Tailleu(double bass)
Mario Costa (drums)
Guests (on 02 - 05、09)
Michel Portal (bass clarinet)
Vincent Peirani (accordion)
1 Préambule
2 Poulp
3 Le clown tueur de la fête foraine I
4 Le clown tueur de la fête foraine II
5 Le clown tueur de la fête foraine III
6 Duet for Daniel Humair
7 Arôme de l’air
8 Brainmachine
9 Umckaloabo
10 Balladibiza I
11 Balladibiza II