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シンフォニーになる E.S.T SYMPHONY / Royal Stockholm Philharmonic Orchestra

2016-12-21 22:01:38 | 聞いてますCDおすすめ


e.s.t の曲をカルテットで演ったアルバムはラース・ダニエルソンがベースでワケニウスのギターが入ってACTオールスター・カルテットみたいなライブだったけど、それをもっと大きくして、ホールで録音したのが出ていて、欲しかったのをやっと手に入れた。
e.s.tのメンバーだったベースのDan Berglund 、ドラムスのMagnus Öström が参加しているのが一つの目玉でしょう。
カルテットのアルバムの1曲目で素晴らしい曲をスヴェンソンに捧げたIiro Rantalaがここでもピアノを弾いていています。
ACTだから出来るアルバムでしょう。



ロイヤルストックホルム・オーケストラにジャズマンがソリストとして参加しています。
サックスのMarius Neset は知っているけどペットは初めてです。



1曲目、とても静かに、厳かに弦のハーモニーで始まり、広がっていくとドラムスがインリズムするとブラスが雄大なスベンソンの世界を展開します。
この出だしだけでもe.s.tファンには感涙ものではないでしょうか。
そして2曲目"From Gagarin’s Point of View”のピアノのあのメロディが流れます。もう泣いているから逆にここで落ち着くという感じです。
4曲目、カルテットのアルバムでも演奏されている"Seven Days of Falling” あのベースパターンを Dan Berglund が弾いていると思うと、オーチャードで観た彼らを思い出します。
もう一曲カルテットでも演奏されていたのが7曲目"Dodge the Dodo”ここら辺が有名曲なのでしょう、久しぶりにDanの変則アルコソロも聞けました。最後にMarius Nesetのソロとオケで盛り上げて終了です。

ベースとドラムスの参加が一つの目玉と書いたけれど、もっと大きいのがストックホルム・フィルハーモニック・オーケストラ、もっというならば、Hans Ek のアレンジ、e.s.tが壮大なオーケストラになっていることです。
聞きごたえあるオケとジャズマンの演奏はオケ+ジャズの中に名を残しても良いように思います。
自分の曲がフル・オーケストラになるというのはどんな感じでしょう。ある意味到達のように感じます。
スベンソンは絶対どこかでこれを聞いています。

年間ベストを選びながら順位がどんどん上がっていったアルバムです。

E.S.T SYMPHONY

Royal Stockholm Philharmonic Orchestra
Hans Ek / conductor
Marius Neset / saxophone
Verneri Pohjola / trumpet
Johan Lindström / pedal steel
Iiro Rantala / piano
Dan Berglund / bass
Magnus Öström / drums

1 e.s.t. Prelude
2 From Gagarin’s Point of View
3 When God Created the Coffeebreak
4 Seven Days of Falling
5 Wonderland Suite
6 Serenade for the Renegade
7 Dodge the Dodo
8 Eighthundred Streets by Feet
9 Viaticum Suite
10 Behind the Yashman

All songs have been composed by e.s.t. (Esbjörn Svensson, Dan Berglund, Magnus Öström)
and have been arranged by Hans Ek, except for ’Dodge the Dodo’ which has been arranged by Esbjörn Svensson
コメント
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