昔野田知佑の本が大好きだったけれど、最近読んでいないことに気がついた。1938年生まれだから、78歳になるのですね。
この本2013年に昔カヌーで下ったユーコンを2匹の犬と筏でゆっくり下る話です。
そしてちっとも筆は衰えていませんでした。
全然変わっていないのを抜き書きすると
釣れた魚をカートが焼いている。時々、そこにいって魚を口にいれ、ビールを飲み、また水際に戻って竿を振った。同じポイントで釣っても、一向に魚の食いは変わらない。
僕はゆったりとした気分でこの薄闇の中の釣りを楽しんだ。
筏だから今度の方がもっとゆったりしている。
二匹の犬がリスを木の上に追い上げた。りすは犬たちをからかうように、葉っぱや木屑を落とした。佐藤がその木の幹をドンと蹴ると、リスが転げ落ち、をれをまた犬たちが追いかけた。
こんなにゆったりできる本が久しぶりに読んでも同じなのは、感性が同じで変わっていないということなのでしょうか。