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ショップのキャシャーのところに積んであったのをみてこれは読むでしょうと買って、読んでいる本はあるのだけれど、それはディーヴァーで中断状態でも解らなくならないから、続けてこちらに来てしまった。
3月にはクリント・イーストウッド監督で映画公開もされるそうで、最近こういうタイミングの販売多いですね。
2015年8月21日パリで起きたテロリストによる列車襲撃事件が題材で結果も事実があるから変わるわけないけれど、事件を解決した3人のアメリカ人の生い立ちと事件を織り込んで書かれている。
当時者3人とジャーナリストが著者名になっているから、本人たちへのインタヴューから書かれたのでしょう。本人たちが語る自分は飾り気のない事実で、起こった事件とこの3人の繋がりかたが逆にドキュメントとして実在感がある。
3人と犯人を並べながら紹介しているが、時系列が崩れないことが素晴らしい。
事態にたどり着く運命の不思議さ。
一人とても素晴らしい人が脇役で登場する。
パリの米大使館の大使補佐官、レベッカ・ロビンソン氏、事件後大使公邸を彼らの宿泊場所にして、記者会見に望んで、
「階下に行く前にちょっと時間ある?お祈りしましょう」
みんなで円をつくり、ロヴィンソンが祈りの言葉を口にした。彼女の祈りのあいだ、彼らは涙を流した。すべての祈りが終わるころには全員の眼が涙で濡れていた。
そして意気なはからい、大使館での閉塞感のなか
ここから抜け出して一人になりたかった。少なくとも、自分にとって大切な人たちとだけ一緒にいたかった。スペンサー、ケリー、アンソニー、そして親身になってくれるおばさんのようなレベッカ・ロヴィンソン。「ねえ、レベッカ」と彼はいった。「ここから抜け出せる?」
「そうねえ」とロヴィンソンはいった。「いいこと思いついた。ねえ、あなたたち、私を家までおくってくれる?」彼女は警備員に話をつけると、みんなで大使館をでてパリの市に繰り出した。
自分がやるべき事をやる、使命感これが仕事というものだと思う。
映画の方ではなんと実際の3人が演技をしているそうで、半分以上ドキュメンタリー映画じゃないか。