読む本がの選択がつきたので、店頭でアランだほん。「ページをめくるのが止まらなかった!」ってのが本当かどうか。
読み始めて確かに止まらない。一つ前の本が素晴らしい本だったけれど詩的な表現がおおく、節が長めで苦労した。こっちはリズムに乗る文体。展開も早くてどうなるのだとページが止まらないのは本当だった。
内容はジェイソンという主人公が、自分の妻と息子との人生を、別の次元のジェイソンに奪われて、その奪回のために多次元の世界をさまようという話。
とんでもない話だけれど、結構組み立てられているから大きな破綻がない。
こうゆう時空トラベラーのはなしでは「タイム・トラベラー・ワイフ」って大好きな本があって似ている。
ただしタイム・トラベラーの方は何とも幸せな気持ちになるのに反してダークの方はやるせない。時代的なゆったり感にたいして、現代的な閉塞感という息苦しさなのだけど、ページは止まらなかった。ということでかなり面白い本に出会いました。
この人の「パインズ」には戻ろうとはおもわないけれど、次はどんなのでしょう。