ずっと注目している人が何人かいて、検索したら知らないアルバムがあったので注文した。ミシェル・ビスセリアはピアノ・トリオ以外にカトレアなんてすごい名前のグループや現代的ポップ、映画音楽などの幅広い分野できちんと個性と美しさをだす音楽家です。
今回はディディエ・フランソワという人との連名作品だからそちらの人の個性との連なったアルバムなのだろう。
1曲目ケチャみたいな曲で始まるのにはびっくりするけれど、ビスセリアだから驚かない。なんたって吸血鬼Nosterathを題材にしたあアルバムがある。共演の人の楽器もヴィオラ類のニッケルハルパなどを使う個性的な演奏になっている。
古典楽器なので合唱の入る曲はちょっとだけれど、ヴィオラ・ダガンバのような古楽器の出てくる曲は西洋に場所を移して安心して聴くことが出来る。2曲目になるとヘンデルの曲になってガンバが出てくるし、なんとベースはJean-Philippe Viret の安心印でうれしくなります。
3曲目は美しいピアノから始まって女性のRomina Lischka がヴィオラ・だ・ガンバを弾きながら歌っているのだろうか、ピアノのラインが絡まってとても美しい。次の曲でまたケチャ歌が入るのだけれどそこに先ほどのガンバとピアノが入って、オリエンタルと西洋音楽それに時代の流れなどが融合したような感じで、それが安定感を醸すところが面白い。
5曲目、ガンバが高い音でヴァイオリン音域でそこにリュートやニッケルハルパがくわわるので古典音楽の感じがベースだけれど、タブラ、ドラムス、ピアノが同じ場所にいるので現代も忘れずにモダンでもある。
6曲目Francoisの曲はヴィレのベース・ソロから始まってピアノとガンバの流れは、仲間のチェロをやっている私にはぴったりの曲になった。
リュートやガンバの古楽器の西洋古典音楽にピアノの平均律が加わってなんとも気持ちのよい感じが続くのでこれも面白いアルバムになった。
多彩な音楽を作りながら、美しいフレーズが常についてくるこの人、この前カルデラツォを記事にしたときみたいにアルバムを並べてみて面白かったのでこの人でもやってみよう。
同じアルバムでジャケ違いなんていうおバカなのもあるけれど、どれもかなり美しい。素晴らしいフレーズを持ったピアニストだと思う。
「INNNER YOU」というアルバムは、2007年リリースでこのアルバムで2008年に出会った。
次のアルバム2009年の「INVISIBLE LIGHT」というものでここらへんで虜になった。
今見直してみたら1枚目では”SANDINO"2枚目では”FIRST SONG"とヘイデンの曲を実に素晴らしく演奏しているのが大好きになった理由かもしれない。
実にフレーズが美しいのだ。
それ以来遡るのと、追っかけるのでほとんどのアルバムがそろったと思う。
今回しらべたら、ひとつ前のアルバムが落ちているのを発見して、注文した。
WHISPEREDWISHES didier francis / michel bisceglia
Michel Bisceglia (p)
Didier Francois (viola d'amore a chiavi,iola da siena)
Guests: Trilok Gurtu (tablas, sudu and light/vocal percussion)
Jean-Philippe Viret (double bass)
Marc Lehan (drums)
Philippe Malfeyt (arche liuto)
Romina Lischka (viola da gamba, discant and vocals)
1. After the Storm (WW rework)
2. Lascia ch'io pianga
3. Swamimalai
4. iGold Generation
5. Dame, Ne Regardes Pas
6. Meditation
7. Kim (WW rework)
8. Feeling (WW rework)
9. Whispered Wishes
10. Stephie's song
11. Toccata Arpeggiata