
スパニシュ・ジャズという範疇がすきで並べたり、コンピを作ったりした。そうしたら隣のポルトガルの音楽、ファドをつけたファド・ジャズというタイトルのアルバムをみつけたので、これは手に入れてみた。
まずはファドというと、旅番組などで、リスボンの酒場で黒いショールを羽織った女性とか、男性がうたっている映像を思いだす。ファドを構成するのは、歌い手のファディスタ(Fadista)と、演奏者のギターラ(Guitarra)、ビオラ(Viora)の計3名。ポルトガルの繁栄からの衰退、航海へと旅立つ大切な人との別離から生まれた感情「サウダーデ」が表現された音楽だそうだ。
リーダーはジュリオ・レゼンデというピアノの人だそうで、1曲目は明るめの、こちらとしてはポルトガル音楽というのはどうかというのは和Qからずに聞き始める。

2曲目はポルトガルギターとピアノがやさしく歌う曲。ピルとがるギターというのはちなみにちょっとチターににた音色のこんな楽器。


ファドは基本ポルトガルの歌謡だから、そういうことでただ、意識しないで歌謡として聞いているのが良いのかもしれない。
3曲目トラディショナルをベースにした曲は、スペインじゃないけれど、手拍子が入ってきそうな心もち。
4曲目は哀愁あるピアノ曲。ピアノは軽やかな音色でのメロディをきちんと弾く聞きやすいタイプ。
ファド・ジャズだけれど、別に難しくなく、5曲目ベース・ソロを入れたりとジャズになっている。
7曲目、ポルトガル・ギターの響きとゆったりしたふしまわしで、異国情緒が増してきた。
8曲目は明るい南の感じの音楽。
そして最後、素朴な感じの女性ヴォーカルが歌って、オオ、ポルトガルにいるじゃないか。
Fado Jazz / Julio Resendo
Júlio Resende piano
Bruno Chaveiro portuguese guitar
André Rosinha double bass
Alexandre Frazão drums
Lina vocals (on Profecia)
Recorded by André Tavares at Atlantico Blue Studios, July 2020. Mixed by André Tavares and Júlio Rese
1 Vira Mais Cinco (Para o Zeca)
2 Lira
3 Fado Das 7 Cotovias
4 Este Piano Não Te Esquece
5 Fado Blues (for Deolinda)
6 All The Things – Alfama – Are
7 Tiro No Escuro
8 Fado Maior Improvisado
9 Profecia