LABEL BLUEレーベルで拾ってちょっとはまってしまいました。
1曲目ジプシーの女性の歌声ではじまり、まずびっくりします。リーダーのクラリネットが東欧トラッド調のメロディを吹きますが続くギターはワウワウを効かせた演奏、クラリネットに戻ってその叫びはブラジルのHERMETO PASCOALを思いだす強烈さです。
このアルバムのリーダーDavid Krakauerはクラシックとクレズマーミユージックの両方で活躍するクラリネット奏者で、クレズマーの方は、KLEZMER MADNESSと言うグループを率いてアルバム数枚だ出ています。クレズマーって解らないので調べてみました。
「クレズマー音楽とは、東欧系ユダヤ、アシュケナジムの民謡をルーツに持つ音楽ジャンルで、中東からヨーロッパにかけてのあらゆる民族音楽の混合に、さらにジャズなどのアメリカ生まれの新しい音楽までをも盛り込んだ音楽です。その無国籍の混沌とした中にユダヤの民族性という1本のしっかりとした太い筋が通っていて、この音楽に秩序を与えています。」ということです。
3曲目はアコーディオンから入り、ロック調のエレキギターとのコントラストがおもしろい曲。
4曲目のKrakauerはバスクラをふきますが、これほど奇麗で巧いバスクラは初めてです。
このアルバムKLEZMER MADNESSとしては初のLiveアルバムで録音場所はポーランドのクラクフのクラブ、聴衆の熱狂が伝わります。
5曲目は強烈なクラリネットを吹きますが、JAZZとしても楽しめるのは、バックのドラムスがしっかりとリズムを刻みのと、女性のベースもしっかりしている、この曲ではいい音でソロもとります。
6曲目哀愁漂うベルギー風を効いていて気が付きました。最近大好きなMYRIAM ALTERの「WHERE IS THERE」じゃないですか。逆にMYRIAMがクレズマーを巧く使っているのですね。
9曲目はドラムスのソロ、10曲目で流れるのはクラズマーの有名曲、あの“ドナドナ”のメロディです。
11曲目はエレキギターでロックです、とてもかっこいい部分がボーナス・トラックとして付いています。
この音楽は今までクレズマーとして意識をしていませんでしたが、充分に楽しんできたものでした。
演奏も良いし、ちょっとはまりました。前作とこの後の新作が一緒にあったので聴いてみるつもりです。
Live in KRAKOW / David Krakauer & klezmer madness
David Krakauer Clarinet Bass Clarinet
Michael Sarin Drums
Nicki Parrott Bass
Sheryl Bailey Guitar
Nicki Parrott Double Bass
Socalled Samples,Beatbox
1 Turntable Pounding
2 Gypsy Bulgar
3 Dusky Bulga
4 Offering Nign
5 Lezmer A La Bechet Remix
6 Naftule's Nussach
7 Love Song For Lemberg
8 Alt (dot) Klezmer
9 Waiting For Julian
10 Sirba
11 Sheryl Pounds The Table
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