エンリコ・ピエラヌンツィ(p) ,マーク・ジョンソン(b)、ジョーイ・バロン(ds)のトリオの新しいアルバムがでたので、これは買わないわけにはいかない。
結成35周年を記念して2019年12月仏パリで行なわれたコンサートの模様を収めたライヴ・アルバム。録音エンジニアはステーファノ・アメーリオ。
このグループのアルバムは今度のを含めて9作になる。
最初の録音が1984年2月になる。
ここではトリオ名が「Timeless Piano Trio」となっていてオランダのタイムレスからリリースさらた。
それから17年たって、同じメンバーで「CRRENT CONDITIONS」が3人名義の名でCAMJAZZから出て、以後7作が同じレーベルから出ることになる。
まさに互いの相性の良さということが頭に浮かぶ。ピアノを聴く。ベースを聴く。ドラムスを聴く。トリオを聴く。そのどれもがそれぞれに美しい。今回このメンバーのアルバムを並べているのだけれど、このアルバム、一番美しいのではないだろうか。ステファノ・アメリオのおかげがあるのかもしれないけれど、何ともしっとりとしたピアノに、優しいベース、際立ったドラムス、美しい1夜が記録されたと想おう。
今回のリリース、録音から5年も経っているけど、CAMからのリリースでは珍しくない。「AS NEVER BEFORE」は4年、「DOREM DANCE」は5年後のリリース。だから
ただただ、これを出してくれたことを感謝したい。
内容についてはただ一言、結成35年で熟成されたと思う、最上のワインのようだ。
HINDSIGHT Live At La Seine Musicale / ENRICO PIERANUNZI
Enrico Pieranunzi (piano)
Marc Johnson (bass)
Joey Baron (drums)
2019年12月13日フランス-パリのオーディトリウム・ドゥ・ラ・セーヌ・ミュジカルでのライヴ録音
1. Je Ne Sais Quoi 6:54
2. Everything I Love 5:28
3. B.Y.O.H. (Bring Your Own Heart) 7:23
4. Don't Forget The Poet 9:16
5. Hindsight 7:27
6. Molto Ancora (Per Luca Flores) 5:54
7. Castle Of Solitude 5:21
8. The Surprise Answer 6:00
Enrico Pieranunziは多作なので,全部追い掛けるのは無理って気がしますが,このトリオならばそうは言っていられません。Stankoほどではないとしても,レコーディングから暫く時間が経っていても,やはりこのトリオの演奏は格別でした。
Pieranunziも暫く来日していないので,是非このメンツで来日して欲しいと思います。
ということで,当方記事のリンクを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2024/06/post-f5c293.html
多方面の音楽を演奏するエンリコですが、このトリオは特別の存在になっていますね。