2021年のショパンコンクールでは反田恭平氏、小林愛実氏が入賞をかざったが、そこにはこの角野勇人氏も参加していた。結果はファイナルに残ることはできなかったが、それもそれ、彼らしいピアノだからかもしれない。
その角野氏がCDでヴューアルバムをリリースした。
リリースは知っていたけど、どうしようと思っていた。
ショップにいったら、初販限定でトラックが追加されていて、なおかつブルーレイがついているので買ってみた。
こちらは知っていたアルバム。
ショップでは氏のカードと、氏のメッセージも付いていた。(あまりいらないけど)
1曲目バロックのような氏の曲からはじまって、クラシックの世界を大きく広げられたような広い心持で曲が進む。
5曲目からの氏のノクターンなど、ジャズのピアノ・ソロとクラシックがたどり着いたような味わいがある。
8曲目、”亡き王女のためのパヴァーヌ”をアップライト・ピアノで弾くサウンドの使い分けも見事だ。
そして15曲目の”ボレロ”この曲をピアんで、このように昇華されることができるのか、この人の音楽んたいする自由度によると確信する。
角野氏はNYでジャズ・セッションに飛び込んだり、小さなおもちゃの楽器を演奏に使ったり、アップ・ライトピアノを使ったりする、まさに自由に音楽に接している演奏家と思う。
このアルバムでも、アップライト・ピアノを使う場面が多くあるが、そのサウンドの効果は自由に音楽の結果を望む姿が現れている。
又曲に対する受け止め方の凄さもラヴェルの”ボレロ”をピアノで表現するところに表れている。
音楽性の表現は自身の曲、7曲の演奏に表れているし、感受性の豊かさは坂本龍一氏の曲やバッハの曲を選択し演奏することにも表れている。
チェロでソリッマが自由人といったけれど、ピアノ界(結構硬い歴史社会とおもうけ))でこのような人が表現をしてくれることは、大きな広がりを見せると期待できる。
タイトル曲の演奏があったので貼っておきます。ぜひ応援を。
HUMAN UNIVERSE / 角野勇斗
演奏:角野隼斗(ピアノ)
録音:2024年1月、4月 Master Chord Studio(ロンドン)
01. 角野隼斗:Human Universe
02. J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ(カンタータ BWV147より)
03. パーセル:グラウンド ハ短調 ZD221
04. フォーレ:イン・パラディスム
角野隼斗:3つのノクターン
05. Ⅰ.Pre Rain
06. Ⅱ.After Dawn
07. Ⅲ.Once in A Blue Moon
08. ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
09. ショパン:夜想曲第13番ハ短調48-1
10. 角野隼斗:追憶
11. ドビュッシー:月の光
12. 坂本龍一:solari
13. ハンス・ジマー:Day One(映画「インターステラー」より)
14. 角野隼斗:胎動
15. ラヴェル:ボレロ
16. 角野隼斗:きらきら星変奏曲
17 角野隼斗:POLARIS (NHK「サタデーウオッチ9」テーマ曲)
18 J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調 BWV870
19 カプースチン:8つの演奏会用エチュード Op.40 より第 8 番 フィナーレ
特典Blu-ray Disc
・角野隼斗:ノクターンII. After Dawn [Music Video]
・ラヴェル:ボレロ [Music Video]
・収録曲メドレー [Music Video](順不同)
フォーレ:イン・パラディスム
坂本龍一:solari
ドビュッシー:月の光
角野隼斗:Human Universe
・角野隼斗インタビュー、ビハインド・ザ・シーン 他
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