バイオリンという楽器を特に選んで聴いていないけどここのところ続けて聴いて来たので、決着(なんの?)をつけてしまおうと思います。
ディディエ・ロックウッドの音色はいまいち好きになれませんが、このレジナ・カーターはわが寺井 尚子と似た感じの音のだし方で好きです。
そう言えばこの人寺井尚子と同じ年、寺井尚子をメジャーに引っ張り上げたケニー・バロンとのDUOです。
2000年の録音ですが、その2年前にも自分のグループに彼女を呼んでアルバム「SPIRIT SONG」録音していますから、かなりのお気に入りです。
この2枚ともケニー・バロンが聴きたくて買ったものですが、ヴァイオリンも互角に耳がいく素晴らしい出来です。
ラテンタッチのリズムから“Softly, As in a Morning Sunrise”は1曲目からしっかりと心をとらえます。
2曲目ふくよかなバイオリンの音から“Fragile”、バロンのトリオでおなじみの曲、バイオリンの特徴を表して、哀愁色をつよめています。
3曲目現代的なバイオリンの音の出し方で寺井に似ていますが、モンクのちょっとユーモアいれた曲はブルースになるとアメリカの血が感じられる演奏です。
4曲目ケニー・バロンの曲、カーターは超高音の音も細ることなく凄いと思うと、それに続くバロンのピアノソロが良い。バロンはDUOで一番研ぎ澄まされた演奏をするようにいつも思います。このピアノで美女を支える男の風格を感じるのです。とても落ち着いた素敵な曲です。
8曲目はレジナ・カーターの曲で、ヴァイオリストらしいゆったりと流れる曲です。
長いコーダの後にフットプリントが現れるのはこれはそれなりにおもしろい。
ジャケット写真で赤基調の2人を見ていると、音楽に対して格調高く接している貴婦人をみるようです。
10曲目K・バロンの曲も美しい。
Freefall / Kenny Barron & Regina Carter
Kenny Barron Piano
Regina Carter Violin
1 Softly, As in a Morning Sunrise
2 Fragile
3 Misterioso
4 Phantoms
5 What If
6 Squatty Roo
7 Freefall
8 Shades of Gray
9 Footprints
10 Flower
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