リリースされていることは全然しらないで、店頭で見つけたジェフリー・キーザーのアルバムです。大きな字で名前が書いてあったから分ったけれど、小さい字だったらこのジャケだけでは触らなかったかもしれない。
ちょっとオタクっぽい感じがないでもないキーザー、裏の方がもっと凄い。
「Heart of the piano」という題でソロだからかなり入れ込んだアルバムになったのでしょう。
1曲目ピアノの音が生々しい録音なのにまず驚いた。カナダのロックバンド“Rush”の曲。
2曲目、シンセの静かなハーモニーから慈しむようなメロディーはトラディショナルでオクサンに捧げた演奏、心がこもっているのが伝わります。
3曲目はp-ター・ガブリエルの曲で、今度は娘さんに捧げた曲、家族4人に1曲ずつ捧げていて、かなり選曲にも意味をこめたと思います。ポップの軽やかさと、キーザーの重厚なピアノがうまく組み合わさった演奏です。
4曲目はモーダルな高速フレーズらちょっと荒々しい“ New York”Donald Brownの曲はジャズ・メッセンジャーズ時代に親しんだのでしょうか。ジャズ・メッセンジャーズの最後のピアニストとなったキーザーはもう一曲メッセンジャーズのピアニストの曲を選んでいます。
5曲目、6曲目はシンガーソングライターの美しい響きの曲。
7曲目曲名は“散り桜”奥さんが日本の方で横浜にしばらくいたから桜吹雪が舞う様を見事に表現、俳句的な演奏です。
8曲目はC・マクブライドの曲で息子さんに贈る演奏、この息子さんは下の方の子のようです。
9曲目はちょっとアバンギャルドなキーザーの曲。
最後はもう一人の息子さんへの曲で“Take Time For Love”という大切なことを思いを込めて伝えているような演奏です。
タイトルといい、選曲といい、家族への贈り物といい、もしかするとジャケットまで、キーザーの思い入れが香り立つアルバムでした。
Heart of the Piano / Geoffrey Keezer
Geoffrey Keezer piano
1 Limelight
2 My Love Is Like a Red Red Rose
3 Come Talk To Me
4 New York
5 Still
6 Suddenly I See
7 Chirizakura
8 Lullaby For a Ladybug
9 Grunion Run
10 Take Time For Love
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