JAZZ最中

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歌の力、ピアノの力 ADELANTE / GIOVANNI MIRABASSI

2011-11-16 21:42:41 | 聞いてますCDいいと思う


Marc Berthoumieuxの新しいアルバム「in other words」で素晴らしいピアノを弾いていたし、ブルーノートのライブアルバムは買いそびれているけれどいつか手に入れようと思っていたら、新しいアルバムが出ました。
10年前にでた洗うバム「AVANT!」の続編でキューバでライブした模様です。
1曲目が“インターナショナル”というのは驚きます。「たて 飢えたるものよ」キューバで1曲目にこれってかなり確信犯、でもアドリブのフレーズがすばらしい。
2曲目にゲバラに捧げられた曲を歌わせるのも、これも最初で盛り上げたのでしょう。
3曲目から少し落ち着いて、ボーナス・トラックをいれて19曲、自由を希求する歌が続きます。

知った曲も幾つかあって、リリー・マルレーンでは加藤登紀子を思い出します。雰囲気がちょっとにた感じです。
歌の力というものを、どのように表現したらよいのか解りませんが、歌自体に力があるものがあるようです。
素朴に、哀愁を帯びていて、それでいて決して退かないような強い意志が歌に込められます。
9曲目、フランコ政権に対峙する賛歌、とても良いです。
11曲目のリベルタンゴもピアソラにとっては自由への賛歌でした。
このようなとても意志の強い曲を並べてピアノで聞かせるには、この歌の力に負けない強靭なピアノの力が必要なのでしょう。
まさに、ミラバッシだからこそのアルバムがもっているので、軟弱にメロディを弾いたアルバムであったら、なんとも気恥ずかしくなってしまうでしょう。
歌の力とピアノの力均衡したアルバムでした。


ADELANTE / GIOVANNI MIRABASSI

Giovanni Mirabassi (p)
2011年作品

1.L’Internationale
2.Hasta Siempre
3.The Partisan
4.A Luta Continua
5.Le Deserteur
6.La Estaca
7.Lili Marleen
8.La Carta
9.Gallo Rojo Gallo Negro
10.Assentamento
11.Libertango
12.Yo Me Quedo
13.Graine d'Anar
14.Le Temps du Muguet
15.Uno de Abajo
16.Le Chant des Canuts
17.Gracias a la Vida
18.L'Affiche Rouge
19.Tazor de Vivir


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2 コメント

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TBさせていただきます (910)
2011-11-29 09:08:09
前の「AVANT!」もそうでしたけれど、アルバムの外側からくる政治色の割には、演奏だけ聴いていると、美しいピアノ・ソロ(ソロでない曲も3曲ありましたけど)になります。その政治色の深いところは分かりませんが、音楽としていいものを聴いたな、という感じはしっかり残りました。
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変化にとんで (monaka)
2011-11-30 21:20:47
910さん、こんにちはmonakaです。
このミラバッシというひと、サイドですごいのを聞いたばかりで、それがこんどはこのようなアルバム、なかなかつかみどころないですね。
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