JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

メキシコ・タイム TEXTURAS / Adrian Oropeza

2010-03-18 23:03:22 | 聞いてますCDいいと思う


いろいろな国のJAZZピアニストのアルバムを聞いていますが、メキシコの人のものはあったでしょうか。ちょっと記憶にありません。
JAZZで世界中を巡っていますので、メキシコに行かない訳にはいきません。
ということで、これは内容まるで解らずに、とにかくメキシコに行きます。

1曲目、出だし軽いリズムに大変美しいピアノの響き、なかなかと思って聞き始めてテーマが終わり、ここからアップ・テンポでピアノソロかなと思うと、出だしの感じで弾き続けます。
2曲目、リーダーはドラムスの人ですが、リーダーですが変わっている。あまりドラムを叩かない、パシャン、パシャンとブラシで軽く、そうするとピアノも弾かない、テーマがグィと前に来ないで左手の和音とゆったりした少ない音、これメキシコ・タイム?これが10分以上つづいて、変わった魅力です。
3曲目もはっきりしたメロディラインというより、ハーモニーと右手の残響を多く使った音の組み合わせ、そしてテンポもあまり変わらず、これでは飽きるはずですが、耳は音を聞き入って全く飽きない。
4曲目、ドラムスがドドドと始まるけどピアノは同じペース、それでは山がこないかというと、大きく山が動いている感じです。
6曲目、リリシズム溢れる、ちよっとアバンの入った抽象画のような曲でとても落ち着いた世界が広がります。
7曲目、沈んだようなピアノからリズムが入ると、これがめずらしくスウィンギー、この曲5曲目と2曲変わっているベースがいい、4ビートを刻みながらソロもなかなか良いラインです。
8曲目、最後の曲で、電気処理もいれて、最後の最後でアブストラクトな展開、これが良い、ピアノの技量もあること解りました。

とても不思議な魅力があるアルバムで、ふつうだったら2,3回聴いてあるポジションに収まるのに、このアルバム3日ぐらい聴き続けて、それで飽きたかというと、まだ不思議に思ているのです。
メキシコは行く前のイメージとは違って、なんとも不思議な世界だったのです。

TEXTURAS / Adrian Oropeza

ADRIAN OROPEZA(ds)
OMAR ANGUIANO(b)
ENRIQUE NERY(p)
AGUSTIN BERNAL (b) 5,7

1 Cantando en la ciudad
2 Caminante del Mayab
3 Oncena
4 Renaciendo
5 Templanza
6 El pastor
7 Sone
8 Saguinita
2009年作品
コメント (4)
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世界怪魚釣行記  /武石憲貴

2010-03-17 22:38:00 | 


少ない小遣いを使ってCDを買うのには、やはり気を使いますし、ましては本を買うのにはかなり心してかかります。
ところが図書館で借りられるとなると、話は急に軽くなって、気になったものをパソコンで予約します。しかしこれが、貸し出しが重ねると大変です。




文庫で買おうかなと思っているいた本が、ハードカバーの返却棚にあったので、最初だけでもちょっと読んでみようと借て、少し読むとおもしろいで、棚にある下巻もあわせて借りようとカウンターに行けば、そうでした、別に取ってもらっていた文庫を忘れていました。
これで上下2冊と文庫の上一冊、そしてメールで文庫下も用意できましたとのご案内。
朦朧頭はどうえらぶか、順番つけららいいか困るのです。


まずは残っていた釣りの本をかたづけて・・・
CDでも本でも年度のベスト・テンは面白い企画ですので、楽しみますが、「本の雑誌」のベストテンに乗っていたので予約したのがこの本で、ごく普通の仕事をされていた方が、釣師に転進されて、世界各地の怪魚と呼ぶべき大物を釣り歩くという紀行記です。




もちろんこの分野では我が開高健氏の名著があるわけで、氏がなくなってからだいぶたちますが、普通の(失礼)方がこのような本を出版できるようになったのですね。
武石氏自体、文中開高氏に触れるところもあり、きちんとその存在に敬意をはらいながら、現代的な文化状況の変化も見えて実に面白い本になっています。
開高大兄の本はやはり棚一つを作っていますが、それとは別にこのような大きな本は、別の写真集と伴にサイドボードの中に納まっています。





さて開高健大兄の懐かしいお姿がこれです。
大兄の懐かしい物言いが聞こえるようです。



そして現役、武石釣師の釣果の一つがこれで、開高氏に見せたかったでしょうね。

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 「Thanks」  Thanks / Michele Di Toro

2010-03-16 22:17:25 | 聞いてますCDおすすめ


ピアノのソロ・アルバムを作るということは、とても大変なことですが、聴く側を納得させるのはもっと大変だ思います。
このミケーレ・ディ・トロは最初の出会いのコンサートの模様を録音したアルバムでのソロから、これは凄いピアニストだとずっと追っかけてきました。
一番新しいアルバムが昨年出ましたが、これはその1つ前のアルバム。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20090515

ソロなのでちょっとスルーしていたのですが、クリアランス・セールで500円で見つけ嬉しくなりました。(この前も、ジェフリー・キザーの新しいアルバムを見つけたし)

1曲目ピアノを縦横にならすような、ピアノの広がりをよく知って優しく、ピアノが歌いだすのを引き出すような演奏で始まります。
Monk とLennon-MaCatyoney それにLuna-Ranurezの3曲にオリジナル8曲、2曲目は内省的なピアノソロがだんだんとモンクの色が見えるというこれも驚くべきソロで、モンクがとても美しい、ほとんどトロのメロディにモンク色が付くので、オリジナルに数えられています。
3曲目は静かな少しクラシカルな小品、実にピアノのテクニックあると思う演奏です。
4曲目はビートルズの“ミシェル”ソロでこの曲をこのように弾くこと只者ではないと思うのです。
そしてうれしいことに、ソロだけでなく2曲トリオ演奏が収めれれています。5曲目、最新作も、このアルバムの前でも付き合っているロシア出身とベーシストとイタリアのドラマーがここでも参加でこの曲がとにかく美しし、ヘイデンとジョン・テイラーの曲が最近では特に美しいと書きましたが、すぐ次がきました。哀愁、美麗併せ持った演奏は、ピアノの音が真珠の粒のように流れます。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070511

このアルバムトリビュートとしてトロの敬愛するピアニストに曲を捧げています。
monkはありましたが、6曲目がキース・ジャレット、8曲目がペトルチアーニ、10曲目がトリスターノとい、このピアニストの感じもわかるかも知れません。
6曲目はキースへの曲、このピアニスト、デヴュー作でまるでキースというソロを弾いて、とにかくおどろきましたが、それよりかは少し違った立ち位置になって、独自の世界です。
7曲目はフリー系の短い曲、別に悪くないけど短くてよかた。
8曲目は再びトリオの演奏でペトルチアーニへの曲、どの曲も音楽に対しての優しさを感じるというか、アルバムタイトル「THANKS」とあるように、とてもピアノに対しての敬愛を感じる演奏です。
9曲目の少しフリーの短い曲の後は、少しゴスペル調、楽の香りもいらたトリスターノへのトリビュート、こうゆう所もこの人の凄いところ、ピアノを歌わせながら没頭していくあたりはキースに実に似ています。
そして最後は、このようにピアノを美しく弾けるのだと聞かせるような素敵な演奏。
クリアランスであって、これは良かった、ピアノの音がいかに深いかを感じるようなアルバム、
私もいいたい「Thanks」。


Thanks / Michele Di Toro

Michele Di Toro piano
Yuri Goloubev bass 5,8
Marco Zanoli drums 5,8


1. Tribute To My Friends
2. Ruby,My Dear
3. Ludwig
4. Michelle
5. Alfonsina Y El Mar
6. Echolocation
7. Ginastera's Up And Down
8. Hommage
9. Intra's Song
10. Honky Country Mode
11. Ad Alessandra





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告知 コミュニティ 「天使のハミング」

2010-03-15 21:10:52 | その他


音楽を聴いていて不思議な体験をすることがあり、自分勝手にそれを「天使のハミング」と名前をつけて大切にしています。
その事を幾度か書きましたが、最近ライブでお会いした方も同じような体験をしているというので、メールで取材させていただきました。

「天使のハミング」と名づけた体験とは、音楽を聴いているうちに、演奏とはまるで違う音が、演奏に寄り添うように聴こえてくることで、それは素晴らしいと思う演奏にしか現れません。
全くない年もありましたが、最近はライブに行くので年2,3回体験します。
最初に気がついたのはキースのライブ・アンダー・ザ・スカイの演奏を聴いたときで、その体験はその後出たビデオを見ても追体験できました。

そのハミングを聞くと実にゆったりとした幸せな気分になるので、演奏よりもそのハミングを持続させようとするようになりました。

ハクエイ・キム関連でお会いした猫実さんという方も同じ体験をしているという事が解り、ずっと気にしていた事をもう少し明らかに出来たらと、ミクシィ上にコミュニティを立ち上げようかと思い猫実さんが副管理人をしていただけると言うことなので思い切りました。
ぜひ皆さんんお協力もお願いいたします。

猫実さんにした質問と私の答えを書いてみます。基本はこれから始まりました。  

1 どのような音(声)ですか
2 どのようなメロディですか
3 どこでなっていますか
4 そのときどう対応しますか
5 どのように感じましたか

これってたぶん医学的には脳内に何かの物質が発生したり、脳が素晴らしいリラックス状態になって脳波に変化が現れたということなのでしょうが、そこらへんをご存知の方、また同じ体験をすることがある方はぜひ、またその体験をしたい方は方法の研究のため、コミティへの参加をお待ちしています。

猫実さんと私の質問回答はこのようなものです。

1 どのような音(声)ですか
monaka  
口をあけて少し唸るような、息を吐き出すような音のハミングです。
猫実
これは私が聞こえるのととても近いように感じます!楽しそうに唸っている声(音)です。
最初は演奏している方の鼻歌?かと思ったのですが、どなたを見ても鼻歌歌ってはいませんでした。

2 どのようなメロディですか
monaka
メロディを正確にたどるのでなく、聴こえる楽器のメロディをゆったりとなぞる感じ
猫実
正確なメロディではないようでした。メロディに合いの手?を入れたり、メロディと一緒に流れてみたりしているような感じがします。

3 どこでなっていますか
Mmonaka
後頭部の斜め後ろ上1mぐらい
猫実
ステージに向かって座っていると、おそらく左側から聞こえるのですが、少々曖昧です。

4 そのときどう対応しますか
monaka
演奏を耳で追うのでなく、ハミングのほうを聴くようにしている。
猫実
ハミングが耳に入ってくるのですが、演奏の邪魔をしないのであまり意識しないで聞いています。

5 どのように感じましたか
monaka
その演奏と祝福しているような、もしくはハミングの主体が凄く喜んでいるように感じる。
猫実
演奏者が温かい何かに守られているように感じました。ステージ全体が守られているという気もします。

さてさて始めてのことですから、どのようになるのやら、たぶん開店休業状態になるのでしょうが、少しでもお客様がいらしていただけると、そして不思議が分かち合えればと思っています。

是非によろしくお願いいたします。

この後は春を歩いていくの続写真、昨日久しぶりで母親のところに行って一緒に散歩しましたのでその写真です。



水仙もたくさんの種類があるみたいで、まるで違うのもたくさん見ました。



そしてこんなのが実に爽やかです。



これもどこにでもありますが、しっかり見るとかわいらしい。



場所柄こんな風景が展開しています。

そしてお昼は初めて行くお蕎麦屋さんでしたが、散策途中の方々で結構はやっていました。





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春を歩いて行く Tributo Ai Sestetti Anni 60/Luca Mannutza

2010-03-14 09:15:08 | 聞いてますCDいいと思う


HI FAVEでなかなか素敵なピアノを弾いていたLuca Mannutzaがピアノ・トリオアルバムを出して、それは自身を表現したものとしてとても好感が持てました。
彼がの日本レーベルalboreから新作を出すことは、これまでのalbore Recordの活動からも当然のように思います。
その意味で、ただイタリアのミュージシャンの紹介ではとどまらない、次の使命感のようなものをレーベルに期待し始ています。(まだ早いか)
という事で、とても期待が集まるだろうアルバムが、Luca Mannutzaがアレンジした60年代のバップ・トリビュートのこのアルバムです。

そのメンバーですが、テナーのイオナータとリーダーLuca以外実はほとんど知らないのです。
それでもって演奏された曲もミュージシャン・オリジナルの知らない曲がほとんどで、ルッカの好みがすべて出ているのでしょうか、敬服します。

1曲目、一発目の音からがツンとくる3管のあばれるようなフレーズ、そのあとルッカのピアノフレーズがこのアルバムを象徴するように始まります。
その後のソロまわし、やはり3番目のイオナータが特出してます。
2曲目、ちょっとは知っている曲かな、テナーのソロのあとミュートのペット、この二つでこのアルバムの雰囲気を作るですね、この感じでつづきます。
3曲目、はっきりしたテーマを示したあと、ペットが思い切り良いソロ、イオナータのソロもメロディアス、その後のアルトはまあいいやというところ、ちょっと気になるのがベースの音、アンプ音が強い録音で作る4ビートがエレベと同じような間延びの感あります。
4曲目、ここでもイオナータのソロ素晴らしいのですが、そこにつけるベース、もう少し切れて欲しいのは他が良いからで、続くピアノのソロは絶品なのです。
5曲目、始まりは素晴らしいピアノ演奏、ゆったりとしたテーマをそれぞれの奏者が吹くのが、とてもサービスされているようでいい感じ、それぞれの個性がうまく伝わるバラッドです。
6曲目、ここまで来て反発も受けそうですが、あえて書くならば、ルッカのピアノもイオナータのサックスもとても現代的で60年代をトリビュートした今を感じるのですが、リズムがちょっと意識しすぎというか、もっと汗が飛び散るようなのでもよかったのではと感じます。これは実はルッカの人柄かもと感じますが、とっても落ち着いた冷静なところがあり、アレンジに出たのでしょうね、もう一つはじけたら凄かったと、これはついつい考えながら聴いてしまう私の悪い癖です。
7曲目、いつものイオナータとはちょっと違った押さえを効かしたフレージングはそういえば一人ブローするところしか生では見ていなかったと思い、今月には来日するんだなと、会うことになるのでしょう。このアルバムにもサインが入るのでしょうね。
8曲目、もう一つテンポアップして7曲目としっかり解れたらもっと凄い終わり方だったとこれも余計なことでした。

昨日は身体の検査をして、ゆったりしたのに、今日もお休みで、私の誕生日に何もしていなかったので、おいしいお寿司をランチしようと駅から少し遠いお店まで歩いて行きました。昨日に続いてポカポカとするなか、ルッカのアルバムがずっと鳴っているような心地よ
さです。




途中にお寺がありそこで幾つかの春を入手して、でもおすし屋さんは思いのほか近かったです。

誕生日なのでランチのコースをいただいた後、ウニを2種類とか、赤貝ミル貝、締めにいただいた平目と、のど黒、素晴らしく、おいしくいただきました。
この地域では今一番素敵なおすし屋さんなので名前公開してしまいます。
ランチは2,100円大満足です。



TRIBUTO AI SESTETTI ANNI 60 / LUCA MANNUTZA

Andy Gravish(tp)
Paolo Recchia(as)
Max Ionata(ts)
Luca Mannutza(p)
Renato Gattone(b)
Andrea Nunzi(ds)

2009年11月5,6日録音

1. Ezz-thetic
2. Short Story
3. Sweet'n'Sour
4. Litha
5. You Know I Care
6. The Big Push
7. Grew's Tune
8. On The Ginza

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JAZZも納得  PLAY PIAZZOLLA / SERGIO & ODAIR ASSAD

2010-03-12 22:23:29 | 聞いてますCDいいと思う


今日は皆さんお仕事しているとおもいますが、お休みいただきました。それってとても楽しいことで写真に表しました。(とてもオーバーでした。)
年間に人間ドックの予定を忘れていて、いつもなら誕生日あたり決めていたのに今日になりました。
ドック自体は簡単におわるし、麻酔を使った部分もたいしたことがなく(去年からバリユムを飲むことは拒否されてました。)あっという間におわりました。
そんなんで、なんとも楽しい、実はワイン付きのお昼をいただいているわけで(自分勝手ですが)それにぴったりはまるもの紹介です。




中古屋さんで拾うアルバムはほとんどJAZZですが、TANGOの棚はチェックしていてピンと来るアルバムはどうしても聴いてみたくなります。
ジャケットがカッコいいのでこれ拾ってみましたが、大正解でした。



2本の生ギターがピッタリと息を合わせて、タンゴのリズムとフレーズをつづり始めます。
時に激しく、時に物悲しく、兄弟ギターにときにバイオリンとバンドネオンが加わります。
2曲目ギターはパコ・デルシアとかアル・デメオラを思わせる発声でモダンです。
4曲目、バイオリンが参加、やはり幅が広がって、ストーリー性が出来ます。
5曲目は有名な“ブエノスアイレスの冬”このアルバム全曲ピアソラ曲集で、幾つかの曲は聴いたことがありそこも楽しい。
7曲目バンドネオンも参加し、華やかな朝のよう曲
続く8曲目は一変して、悲しみに満ちたバイオリンのこれも知った曲。
11曲目2本のギターはまさにインタープレー、これはJAZZファンも充分に楽しめる、納得作で、写真はJAZZ以上、TANGOの色香がありました。




PLAY PIAZZOLLA / SERGIO & ODAIR ASSAD

Sérgio Assad, guitar (1-12, 14)
Odair Assad, guitar (1-14)
Fernando Suarez Paz, violin (4-7, 13, 14)
Marcelo Nisinman, bandoneon (7, 14)
Nadja Salerno-Sonnenberg, violin (8

1. Tango Suite: Deciso
2. Tango Suite: Andante
3. Tango Suite: Allegro
4. Escualo
5. Invierno Porteno
6. Primavera Portea
7. Decarissimo
8. Ausencias
9. Suite Troileana: Bandonon
10. Suite Troileana: Whisky
11. Suite Troileana: Zita
12. Suite Troileana: Escolaso
13. Bordel 1900
14. Fracanapa
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カルフォルニアの空高く Nightfall / C・ HADEN  & J・TAYLOR

2010-03-11 22:05:13 | 聞いてますCDおすすめ


チャーリー・ヘイデンがピアニストだったり、ギタリストだったりとDuoを演ずるアルバムはシリーズののようにあり、だいぶ溜まりました。
持っていないものを見つけると、どうするかちょっと悩みますが、今日は購入、相手はJhon Tayler,
2003年10月の録音でヘイデンが4曲テイラーが2曲、3曲が別の人の曲です。
ジョン・テイラーはECMに多いのですが、あまり聞きませんでした。CAMからでたアルバムは大変気に入りましたので、今回は拾いました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20080125

ジャケ写真ははれた空に雲が気持ちいい、東京地区も今日は久しぶりに青空が高くなって気持ちがいい。それに懸案の青色の(青色のこと青空申告といって笑われたことあったけど)申告も本日清んでそれも気持ちいい。

1曲目ヘイデンがドワンドワンとベースを鳴らすとテイラーは美しい音でこちらはメロディアス。
2曲目“nightfall”はヘイデンのなじみの美しいメロディ、この曲をテイラーが弾くのを聞きたかった。
録音場所はカルフォルニアのディズニー・ミュージック・ホール、「路上のソリスト」でも
話題になっていましたが、音がきちんと採れるところだそうで、カルフォルニアの空高くでありませんが澄んだ高くぬけていきます。
3曲目は“My Love and I”はこれがより美しくしっとりとしたヘイデンのベース、ベース音がヘイデンの録音の中でもとても生々しく、そのソロにバッキングするピアノはすこし乾いた清涼感です。
2曲目から3曲目こんな美しい演奏は久しぶりではと思ってしまいます。
続く2曲がジョン・ティラーの曲で、4曲目はちょっと陰の入った曲、5曲目も陰がありながら、哀愁が加わったようなストーリー性がある曲。
7曲目がヘイデンのアルコがゴソゴソ弾いた後、カバの鳴き声かとおもったら、この曲“鯨たちの歌”だそうで、ベースの人鯨の鳴き声得意なんですね。そう思って聴けば納得です。
8曲目がドン・セベスキーの曲、“Bittersweet”シンプルでゆったりした曲はnaitfallとおんなじでアメリカン・ドリームで演奏されていました。
そして最後がこれもたびたび演奏される“Silence”この演奏では、どちらかというとテイラーの硬質なところが特徴つけた演奏で終わります。
記事の題、ちょっと安易につけました。すみません。

Nightfall / C・ HADEN  & J・TAYLOR

CHARLIE HADEN (b)
JOHN TAYLOR(p)

Recorded at Roy I Disney Music Hall, California Institute of the Arts, CA 8th and 9th October 2003


1. Chairman Mao
2. Nightfall
3. My Love and I
4. Au Contraire
5. Windfall
6. Touch Her Soft Lips and Part
7. Song for the Whales
8. Bittersweet
9. Silence

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続編のように Round Silence / Wolfgang Haffner

2010-03-10 23:00:32 | 聞いてますCDおすすめ


Lars Danielssonが入っていてピアノもHubert Nussなので手に入ましたが、wolfgang Haffnerのアルバムも3枚目になりました。
ジャケを開いてみるとACTのNU JAZZというシリーズのようで、ラースの「Melange Blue」の写真があり、サウンドもまるで続編のような感じです。そのアルバムはとても気に入っているので、ちょっと気張った記事を書きました。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070114

この記事の中で大好きな詩人田村隆一に触れましたが、続編のように隆一の詩がよみたくなりました。
1曲目ブエノスアイレスのギタリストDominic Millerの生ギターの音が悠々と流れるようなサウンドをバックに物悲しい、心を綴っているようです。

2曲目軽いリズムをバックに今度はラースが美しい音色で1曲目を引き継ぎます。ラースのアルバムとちょっと違うのはエレベ奏者がもう一人いてサウンドをカラフルにしていることです。プログラミングの雰囲気がラースのアルバムに繋がっています。
この音楽を聴きながら、ジャケットを眺めて、そして読んでいるのは田村隆一の遺作「帰ってきた旅人」13篇の詩のなかから“”疾走する午睡”

3曲目はナスの美しいピアノの音にKim Sandersの歌がこれも、伝承を語るようにそこにSebastian Studnitzkyの少し乾いたペットのソロ、ACTのニュージャズシリーズというのはSFの映画を観ているような不思議な雰囲気です。

“疾走する午睡”からの引用

列車の窓から
群青の海をながめている

4曲目打ち込みのようなリズムですがこれはきちんと生、ペットのソロはラースのアルバムでのペッターモーヴェルより好きです。上質なフュージョンにも聴こえるエレピ。

「いくたびか夏過ぎて
 白鳥はみまかりぬ」
テニスンの詩句が口から出たかとおもうと

6曲目では細かく刻むリズムと結ったりとしたラースのベースラインの間でChuck Loebのギターがラースのラインにそっと乗っていきます。

人も世界も影だけが長くなる

5曲目すべての曲はハフナーの曲ですべてが物語のように関連づいている感じです。

海のいわばはかぎりなくつづき やっと小さな停車場について
駅名をみる

7曲目このアルバムのもう一人の主人公はナスだと思う美しいピアノの音

駅員もいない 木のベンチにポツンと坐っている老女に「ここはどこ?
「とどろき」老婆のしわがれ声

8曲目ではNils Landgrenのトロンボーンがこれは好きなほうのLandgren

その声で
僕はあわてて立ち上がる

9曲目ピアノとベース、ペットが作るゆったりと流れと細かいリズムが対比してすべてが進んでいきます。そこにエレベが色彩をつけて、ここではペットとピアノがジャジーなアドリブ。

立ち上がといったってベットに寝たまま
脳の奥にはまだ群青色の海がひろがっているというのに

10曲目ブラス緩やかなハーモニーの上をそれ以上にゆったりとナスのピアノ

やっと赤ワインで朝食をすましたのを思い出して

11曲目基本的サウンドは変わらないので好きでなければつまらないと言われてしまいそうなアルバムです。でも好きなのでとても気持ちが良い。田村隆一も同じようなことが言われてしまうのでしょか

「ここはどこ?」
「狸ノ金玉 千畳敷」

(“疾走する午睡”は抜粋になっているので正規ではありません。正確には詩集「帰ってきた旅人」をお読みください。)

Round Silence / Wolfgang Haffner

Wolfgang Haffner(ds, log dm, table tubes)
Hubert Nuss(p)
Lars Danielsson(b,cello)
Sebastian Studnitzky(tp,p-el-p)
Christian Diener(b)
Ernst Stroer(per)
Julian Haffner(percussion programming)
Fiete Felsch(a-fl)
Lutz Buchner(cl)
Dan Gottschall(tb)
Dominic Miller(g on 1)
Chuck Loeb (g on 6)
Kim Sanders (vo on 3)
Nils Landgren (tb on 8)

01. Round Silence
02. Left Side Field
03. It's Not Safe
04. Azul
05. Stadium Jazz
06. Nightsong
07. The Space In Between
08. Tubes
09. Ride
10. Wordless
11. The Flow


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思惑と生きる Day Dream / Steve Rudolph

2010-03-08 21:14:10 | 聞いてますCDいいと思う


1949年インディアナ生まれのピアニストはまるで知りませんが、ベースのドリュー・グレスがいるので買ってみました。60才を超えるピアニストはここのところの若者とは随分違います。
1曲目、静かに沈んだように始まるテーマ、ゆったりと日常を重ねた落ち着いた表現はこれは若者じゃ出来ない。
2曲目はドリューのべオスソロが中心、ジャケットにあるようなちょっと霞がかかったような感じ。
3曲目とてもソフトなタッチは、自分の主張をぐいぐいと表現するのでなく、まるで曲は鏡のようで、聴いているこちらを移しているような、音楽を聴くのでなく自分を見ているようです。
4曲目、音楽がまるで邪魔をしないという意味でこれバック・グランドにはとてもいいかもなどと考えています。
5曲目は少しテンポを上げて“Lover Man”これとて強いlover Manという主張がなくながれていてそれが11分も超える演奏だといろいろ物思いにふけってしまいます。なんだか日常のいろいろを抱えながらJAZZしているという感じです。
そこで思い浮かんだのがこんな題 “思惑と生きる”。
この思惑読み方によって随分意味が違います。
私はここでは“しわく”と読んで欲しいのですが、“おもわくと生きる”だと胸算用で生きているような、思惑買いなんて言葉もあるし、ウム、実はしたことあるか。
読んで欲しいのは“しわくと生きる”“しわく”とは仏教の言葉で生まれながらに持つ煩悩、習慣的な迷いのことで、修練で断ち切るものだそうです。
ただこちらは修行もままならないので、思惑を抱えながら生きていくのだなあ、などと思うわけで、まあこんなことは若いミュージシャンの演奏では思わない。
どの曲もわが身を振り返るような感じで、一つ一つを聴くという感じありませんが、決して悪くはない、ある意味とても凄いアルバムです。
そんなですからジャケットを見ていたら山頭火の俳句を思い浮かべてしまいました。

「うしろすがたのしぐれていくか」

Day Dream / Steve Rudolph

Steve Rudolph(p)
Drew Gress(b)
Phil Haynes(ds)

2009年3月25&26日ペンシルヴェニア州Lewisburg、Bucknell大学Sigfried Weis Music BuildingのNatalie Davis Rooke Recital Hall

1. Some Other Time
2. Beautiful Love
3. Viola
4. Turn Out The Stars
5. Lover Man
6. I Get Along Without You Very Well
7. Theme For Maxine
8. Day Dream
9. A Weaver Of Dreams

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若いんだからこうこなくっちゃあ Hoi An / Xavier Thollard

2010-03-07 21:28:56 | 聞いてますCDいいと思う


1983年生まれのスウェーデンの若きピアニストに驚きましたが、こちらは1982年生まれのフランスのピアニスト、2008年の「Prime Time」に続いて2009年録音、今年になってリリースされたアルバム、そしてこちらも楽しみなピアニストです。



左からベーシシトが35才ピアニスト28才ドラマーが30才のグループです。

1曲目切れ味のあるピアノから、小刻みなリズムにのって、題名どうりVibrations、とても若者風、意気込みと集中があって、若い人はやはりどこまでもチャレンジして欲しい。
2曲目も若々しい勢いのアル曲。
と思うとその勢いで3曲目がホレス・シルバーの“Nica's Dream”これをイタリア・バップみたいには弾かない、若いんだからこうこなくっちゃあと気持ちが良い。
4曲目はドラマーの明快な曲、ピアノがちょっと硬質にファンキーな味をだします。
続く5曲目はピアノのタッチもソフトになったとおもえば、曲名は“Soft eights”
6曲目が“Running”ピアノの高速テンポとウォーキングベースのテンポを組み合わせた面白い曲、ベースソロでは結構高速プレーで驚きます。
7曲目はアンヴィエントな感じもいれた曲で、アルバム全体としてもみじかめの演奏で、狙いとしてはエッセンスをきかしているのでしょうか。そこのところ情念に迫る方向には行きません。
8曲目懐かしい曲“omin'home baby”ですが、ピアノとドラムスのリズムにのってベースソロ、ピアノソロとテーマなしのソロからはいって、ピアノソロのあとベースがあのテーマを弾いて終わり、アレンジはこのピアニスト、やはり懲りました。
9曲目、コルトレーンの曲“Bessies blues”はピアノソロの短い演奏、一度コルトレーンを聞いてからでないとメロディは拾えない勢いで弾ききる、でもそこも凄さあります。
10曲目がタイトル曲で、ちょっとジャレットのフォーク調も感じる演奏、がんがんと弾く曲がおおいので、今後しっとり感も加わってくるのか、どう変わっていくかが楽しみなピアニストです。
さいごの曲はアルト・サックスにJonathan Orlandという人が加わったカルテット、以外にオーソドックスなソフトな音色の人で、でも知りません。

ちょっと甘いけど若さの気持ちよさには推薦です。
you TubeでMaking of “Hoi An”を見ることが出来ます。

Hoi An / Xavier Thollard

Xavier Thollard - piano
Youen Cadiou - contrebasse
Vincent Touchard - batterie
*Invit・:
Jonathan Orland - saxophone alto

01 - Vibrations, part 2
02 - Sormiou
03 - Nica's Dream
04 - 2eme set
05 - Soft eights
06 - Running
07 - Suite sans titre
08 - Comin' home baby
09 - Bessie's blues
10 - H
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