マーカス・ストックハウゼンというトランペッターの作品、ECMから幾つかアルバムが出ているようですがマークをまるでしていない人、普通では素通りですが、参加ミュージシャンにチャノ・ドミンゲスの名前を見つけて購入、あとはACTレーベルなので賭けみたいなもんです。
1995年録音、1996年に発売されていたアルバムを中古で買いました。
1曲目、メンデューサみたいなアレンジで始まってミュートのトランペット、ギターにエレピに生ピアノ、幻想的な雰囲気で始まります。
2曲目は引き続いた雰囲気から女性のスペイン語のアリア。
3曲目はアフリカンなリズムで男性の低い声のリズム、この曲はちょっと好みで出ない。
4曲目トランペットのキューバンJAZZフレーズ、つづいてチャノのピアノ、良い音だと必ずチャノを聴くと思います。
6曲目ギターのリズムから生ピアノ、エレベのソロからギターソロ、スパニッシュな雰囲気は好きなところです。
8曲目、アコベのソロ(シンセをバックに)後はギターソロ、このギターがラピュダルだったらフプログレの世界だとおもってしまう、ある意味ECMを少しPOPにしている感じです。
9曲目、生ピアノのチャノのフレーズに凄みまで感じます。続くギターがまたよいので、誰だろうとおもってみたら、P・カテリーンでした。(なーんだ)いつもよりエレキはプログレぽいし、生は哀愁おびて、改めて上手いと驚きました。
10曲目、トランペットとチャノのスパニシュフレーズ。
12曲目はソプラノ・サックスから始まります。
13曲目、チャノのピアノソロからカテリーンの生ギター、わるいはずがありません。このアルバムを調べていたら、チャノのスパニシュを演奏したピアノソロアルバムが出ているのですね。
後半はトランペットが多めに活躍しますが、たぶんECMより聞きやすいだろうと想像つきます。
チャノとカテリーンがどの曲もすばらしいのですが、全部で17曲、途中に挟まれるフレーズみたいな短い曲がこれも花びらの小片のように舞ってきます。
ですから、春爛漫のように並ぶ事も悪くはありません。でも少しやりすぎで、今年はいいと思う曲10曲ぐらいを続けて聴くほうがはっきりと良さが解るようにおもいます。
逆に爛漫をそぎ落とすと、これ思わぬ推薦アルバムになるのです。
SOL MESTIZO / MARKUS STOCKHAUSEN
Markus Stockhausen (trumpet, flugelhorn)
Juanita Lascarro, Alexandra Naumann (vocals)
Simon Stockhausen (soprano saxophone, keyboards)
Chano Dominguez (piano)
Philip Catherine (guitar)
Enrique Diaz (acoustic bass, background vocals)
Jochen Schmidt (electric bass)
Thomas Alkier (drums)
Filipe Mandingo (percussion)
Pia Miranda, Felipe Mandingo (background vocals).
1. Creation
2. Iluminacion
3. Lonconao
4. Reflexion
5. Canto Indio
6. Zampona
7. Divinidad
8. Adentro
9. In Your Mind
10. Queca
11. Desolacion
12. Asfalto
13. La Conquista
14. Yemaye
15. Reconciliacion
16. Emanacion
17. Takirari