JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

最強のコンビ In a Time Lapse / LUDOVICO EINAUDI

2015-07-20 21:42:01 | 聞いてますCDいいと思う


お休みの日の過ごし方は優先順位が出来てきて、お掃除日記なんかをこなして、1週間分のビールの買だし、そこにチェロの練習が続いて、音楽を聴きながらblogを書くというのが後回しになってきたし、大きな画面でDVDを見るというのもここのところ増えています。記事に書くというのは後回しになってしまいます。

何年か前にみた「最強のふたり」はとても面白かったので、その監督オリビア・ナカシェと男優オーマル・シーのコンビの新作「サンバ」を借りてきてみました。


フランスの持つ移民の就業と社会病理が社会保障がテーマになっているから、「最強のふたり」の大富豪の世界とちがって基本は暗いしで最初はずいぶん重たいけれど、そこを上手い人間ドラマに仕上げていると思います。

で見ていて気が付いたのが、音楽「最強のふたり」では音楽担当はルドウィコ・エイナウディで“飛翔”をつかっていたけれど今回の音楽もルドウィコ・エイナウディが担当していて聞けばすぐにわかる。コンビ再びに音楽も入れて欲しい。

新しい曲なので、そういえばアルバム出ているだろうと検索してかったのがこのアルバムです。

  

2013年リリースで子供たちにとなっています。
室内楽的なプロローグから始まって、シンセの音とピアノのアルペジオ、はこの人の特徴的なサウンド、こだまのように響かせるピアノはこの人の世界です。
この曲“Time Lapse”時の流れに翻弄されるというような意味だと思うのだけれど、映画“サンバ”のサントラとして使用されています。ほかに4“Walk”6“Run”12“Experience”がサントラに使用されています。



と言うことで久しぶりに買ったのは正解ですが、ジャケの美しい写真の季節の方がマッチしています。

In a Time Lapse / LUDOVICO EINAUDI

1 Corale
2 Time Lapse
3 Life
4 Walk
5 Discovery At Night
6 Run
7 Brothers
8 Orbits
9 Two Trees
10 Newton's Cradle
11 Waterways
12 Experience
13 Underwood
14 Burning






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三度は許して Double Circle / Enrico Pieranunzi - Federico Casagrande

2015-07-18 22:55:22 | 聞いてますCDおすすめ


最近アルバムは買うのだけれど、記事にするのが億劫に感じることが多い。お休みの日など、パソコンに向かいながら新しいCDなど聞きながら結構書いていたけれど、でっかい画面のTVを設置したのでそれで映画をみたり、休みの日は必ずお稽古時間をとるので、活動内容が少し変わったせいでしょう。

チャールス・ロイドやダグ・アーネッセンの新しいアルバムなんて義務みたいに記事にしていたけれど、一寸気が乗らない。年間ベストにこれは選ばない程度だと思うからかも、そんななか、これは記事にしておかないといけないというアルバムがこれ。

だいぶ時間が経ってしまったけれど、聴けば聴くほどによくこれほどのアルバムを作ってくれましたという思いが強くなります。技法というより、表現をする力、こうゆうメロディをこう表現していくのだとただただエンリコの凄さを思います。

1曲目にそのすべてが表現されます。初期は「上手い」聞くごとに「これは普通じゃない」「これは凄い」に変わってくるアルバム、入手いらい何度も聴いている様で、ですから最初はベスト入りには地味かななどとおもいましたが点数も上がって、これは記事にアップしておかなければになりました。

ギターと二人の曲がメインですが、8曲目カバーの“Beija Flo”もこのように豊かな感情の盛り込み、エンリコ再び生で聴きたい。

最後にはヘイデンに捧げた曲、ヘイデンのベースラインが聞こえてくるから不思議です。

でギターの人のこととか一つ一つの曲の説明は、めんどくちゃい、というので手抜き技法をつかいます。
妹、三度は許せ。

Double Circle / Enrico Pieranunzi - Federico Casagrande

Enrico Pieranunzi (p)
Federico Casagrande (g)


01. Anne Blomster Sang
02. Periph
03. Sector 1
04. Clear
05. Dangerous Paths
06. Within The House Of Night
07. No-nonsense
08. Beija Flo
09. Disclosure
10. Sector 2
11. Charlie Haden
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新盆

2015-07-17 22:29:31 | その他
平日だけれど、代休があって新盆に出かけた。準備もなにもしないで、スマヌスマヌといっている次男になった。



長男の住む街の平日のランチ3年目に入ったお店だそうです。



プレートの前菜、カルパッチョはカツオ、白トリフュのパテもおいしかった。



パルマさん生ハムと夏野菜の冷製フェデェリーニ リコッタチーズ添え



フィレンツェ風トリッパと白インゲン豆のリゾット



海の幸のペスカトーレ・ビアンカ 実山椒の香り



メインは鶏肉のソテー  火の通し方が素晴らしい フレンチのシェフだそうです。



なかなかリーズナブルで、支払いも長男が管理しているところから。
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面白半分 随舌選 佐藤嘉尚[編]

2015-07-16 21:27:59 | 


ある作家の書いたコラムを読みたいと図書館の本を検索していたら、その作家も選ばれている本がありそれも借りてみました。

月刊誌「面白半分」は私も多感だった1971年に、この本の編集をしている佐藤嘉尚氏によって立ち上げられた雑誌です。半年ごとに有名作家を編集長にして出ていたもので、初代の編集長が吉行 淳之介、私買った覚えがあります。
倒産する1980年まで、野坂昭如、開高健、五木寛之、藤本義一、金子光晴、井上ひさし、遠藤周作、田辺聖子、筒井康隆、半村良、田村隆一などが編集長をつとめていて何度か買っていますが、学生だから余裕がない、いまだったずっと買っていたかもしれません。

でこの「髄舌」とは、インタヴューをまとめた人気コラムだったそうです。そしてそこからすべてに関係した佐藤しが選んだ40人のコラムを2007年に出版したものです。
金子光晴、開高健、田村隆一なんて当時かなり読んでいる作家もいて、どの人も懐かしいというか、いや現役の人もいます。



コラムの初めに筆者の紹介が出ていて、亡くなった歳なんかが書いてある。



コラムはそれぞれに、もちろんその人の特徴が出ていておもしろいのだけれど、それは読んでもらわないと解らない。
2007年に出た本だからその後も気になるというので調べてみました。
筆者40人の内、存命の方が12人、最高齢者は金子兜太氏で95歳、この本が出版された後に亡くなった方が3名、2011年の北杜夫氏、2013年のやなせたかし氏と安岡章太郎氏でした。
一番若くして亡くなったのが寺山修司氏で47歳、48歳の太地喜和子氏、51歳の向田邦子氏とともに残念な亡くなり方でした。
今も私より若い人が一人、私より若くなくなった方が7人でした。

っていうことで、私も結構良い年まで来ているようです。

さて40人の執筆人の内、泥酔文学の金字塔なんて小説を読んだ後に、私が読みたくなった作家は誰でしょう?




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専門筋 ASTOR PIAZZOLLA Milan Collection selected by coba

2015-07-14 17:27:57 | 聞いてますCDおすすめ


ピアソラのアルバムはたくさん出ているし、わたしも幾つか持っていて気に入っているけれど、ベストの演奏がどれなのかはわからない。

バー・ブエノスアイレスの吉本氏が選んだエバンスへのトリヴュート盤みたいにしっかりした人が選んだ曲集があればいいのにと思ったら、何とバンドネオン奏者のcoba氏が選曲したピアソラ集がありました。

1973年から1989年までのピアソラ楽団の演奏のセレクションです。
イタリアに留学しピアソラの音楽に出会ったcoba氏は、ピアソラ来日時は楽屋、滞在先の部屋まで訪れて自分の音源を渡したという人、その選曲にはピアソラのベストを捉えていると思います。

なぜミラノ・コレクションなんだろうとおもっていたら、coba氏自身のblogに自身が書いていらっしょいました。

ピアソラの音源の数々を所有するMILAN社の秘蔵音源から12曲を厳選した。
キンテートの初期の貴重なライブ録音もある。

ということで、こいいう芯のあるコンピは素晴らしい。これまでに7枚コンピ作ったけれど、尊敬します。

ASTOR PIAZZOLLA Milan Collection selected by coba

1. ブエノスアイレスの夏
2. 天使の死
3. アディオス・ノニーノ
4. ブエノスアイレスの秋
5. リベルタンゴ
6. ビジュージャ
7. フラカナパ
8. ルンファルド
9. レビラード
10. AA印の悲しみ
11. 現実との3分間
12. プレリュードとフーガ
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これはこれで FAR EAST NEW ROCK INVENTION

2015-07-13 21:47:18 | 聞いたけどCDどちらでも


60年代終わりから70年半ばにかけてのスティーブ・マーカスのジャズ・ロック聞いて楽しんでいたら、ショップのリリースにロックと言う文字と、日野皓正とか稲垣次郎とか猪俣猛とかの名前があるので、あのころのジャズ・ロックかと日本のも楽しもうと買いました。

聞き始めるとどうやら違うみたい。ロックじゃなくてニューロック、1970年代初頭に日本で吹き荒れたロック・レヴォリューションをコンピしたらしいです。
当時もこういうの聞いてなかったわけだし、今も聴きたいとは思わない。
稲垣次郎とソウル・メディアのアルバムはついこのあいだ買ったし、猪俣猛とサウンド・リミテッドなんていうのは当時聞いていたから、そっちのコンピだったらあたりだったのだろう。



こんなアルバムから選んだ作品でヴォーカルが中心、それにしても日本のロック・ヴォーカルって・・・ときちんと書いたら危ないところを踏んでしまいそうなのでやめます。
一瞬、レコード会社の企画もので、昨日のコンピとはずいぶん違う思い浮かんだけれど、当時も聴いていなかったのだから、そちらの筋ではこの選曲も素晴らしいのかもしれません。

ということで、これはこれで良いのだろうけれど、たぶんこれからもう一度は聴かないだろう。


1 CRASH / FLOWER TRAVELLIN' BAND & TERUMASA HINO QUINTET
クラッシュ / フラワー・トラヴェリン・バンド&日野皓正クインテット
2 WANDERING BIRDS / SAMMY
女友達 / サミー
3 WHITE ROOM WHERE WE LIVED / SEGAWA HIROSHI
君が居た白い部屋 / 瀬川洋
4 MEAN OLD BOOGIE / CARMEN MAKI
ミーン・オールド・ブギー / カルメン・マキ
5 DHOOP / FLOWER TRAVELLIN' BAND & TERUMASA HINO QUINTET
ドゥープ / フラワー・トラヴェリン・バンド&日野皓正クインテット
6 BLACK ANGEL / INOMATA TAKESHI & THE SOUND LIMITED
 ブラック・エンジェル / 猪俣猛とサウンド・リミテッド
7 NAGAI KAMI NO SHOJO / JACKEY YOSHIKAWA & HIS BLUE COMETS
長い髪の少女 / ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
8 I WANNA BE YOUR MAN / MIZUTANI KIMIO/[-]
アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン / 水谷公生とベター
9 SOPHISTICATED US / WALKING IN SPACE
ソフィスティケイテッド・アス / ウォーキング・イン・スペイス
10WIKI WIKI / YAMAUCHI TETSU
ウィキ・ウィキ / 山内テツ
11JAZZ ROCK / APRYL FOOL
ジャズ・ロック / エイプリル・フール
12I WANT TO BE WITH YOU / EDDIE BAN & ORIENT EXPRESS
アイ・ウォント・トゥ・ビー・ウィズ・ユー / エディ潘とオリエント・エクスプレス
13FANTAISIE IMPROMPTU / THE MANNHEIM ROCK ENSEMBLE
幻想即興曲 / マンハイム・ロック・アンサンブル
14SORROW / Blues Creation
 悲しみ / ブルース・クリエイション
15FANTASTIC MIRROR / Cosmos Factory
追憶のファンタジー / コスモス・ファクトリー
16THE CAVE. DOWN TO THE EARTH / Far East Family Band
地球空洞説 / ファー・イースト・ファミリー・バンド
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アルゼンチンのビル・エバンス soiree / bar buenos aires

2015-07-12 21:42:45 | 聞いてますCDいいと思う


ショップでもう一枚ぐらい欲しいなと思いながらアルゼンチンの棚に並んでいたコンピ、よく見ないままに買いました。ビル・エバンスの曲が多いなぐらいで買いましたが、これが日本のInpartmaintというところから出たコンピ作品でビル・エバンスに捧げたオムニバスでした。

どうりでジャケのデザインは1959年に出だエバンスの2作目「Everybody Digs Bill Evans」になってカルロス・アギーレとキケ・シネシのエバンスへの思いが書かれている。


なぜアルゼンチンの棚にあったかというと、このアルバムは日本の音楽関係者3人からなるbar buenos airesの1人吉本宏氏が選曲したもので、カルロス・アギーレの音楽を中心にコンピしてきた会で、最後の曲パット・メセニーとライル・メイズの“September Fifteenth ”が、アギーレとキケ・シネシがカバーしている演奏で、特別に収録されたものだからだろう。

アルゼンチンとちょっとはなれてエバンスに焦点が当たったけれどそれがまたこちらとしては良かった。
14枚のアルバムからえらばれたエバンスにつながる演奏はそれぞれがたのしめる。ビル・エバンスへの思いの統一感があり、選曲者の実力がしっかりアルバムに現れて素晴らしい。実は立て続けにコンピレーションアルバムを3枚買ったけれど、それぞれの違いが面白かった。
このアルバムは、完全に独自の色ができていて8曲目のピアノ・ソロ、9曲目と10曲目のEGEAからの選曲がよかった。ダニーロ・レアの方のアルバムは熱帯では2万円をこえていたけれど、Hの方はまとめ買で千円台になっていますってことでポチリました。


01 My Bells / Paul Lieberman
02 Very Early / Kronos Quartet
03 Valsa / Claire Ritter
04 Swarmoosh / Tobin Chodos Trio
05 The Dolphin / Tõnu Naissoo Trio
06 Para Nazareth / João Carlos Assis Brasil
07 Left Behind / Marc Copland – John Abercrombie
08 Always By Your Side / Daniel Masuch
09 22 Brooklyn Terrace / Peo Alfonsi
10 Intermezzo da “Cavalleria Rusticana” / Danilo Rea
11 Lullaby / Lisa Maroni
12 Soiree / The Danny Gottlieb Trio
13 Peace Piece / Torino Guitar Quartet
14 Children’s Play Song / Tony Gould
15 September Fifteenth – dedicated to Bill Evans / Carlos Aguirre & Quique Sinesi
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箱庭的宇宙 NOW THIS / GARY PEACOCK

2015-07-10 22:49:23 | 聞いてますCDおすすめ


キースと来日するG・ピーコックをずっと見ているから一寸体力と言うか力強さを心配していたし、ピアノはあなり得意でないM・コープランドだから、飛びついて買わなかったけれど、やっぱりピーコックはファンだから買いました。
日本のJAZZベースの進展にG・ピーコックは大いに貢献したと思っているので、いつまでも元気でいて欲しいと思う。
今朝もこれを聴きながら、それも聴きこむほどにしっくりくるような感じを受けています。
年間ベストなんていうのを選びますが、<今年記事にした>という括りをつけているので、記事にしなくちゃと思って聞いていたのですが、なんとSUZUCK妹が今日アップしている。
サンチェスのところでも日がかさなって、「詳しくはsuzuck妹に聞いてください。」なんて書いて説明をはぶいたけれど、今回もその手を使います。


1曲目の曲、これがなんとも落ち着いて美しいはじまりで、怒るファンはたくさんいるだろうけれど、はじめてコープランドいいとおもって解脱したような感じです。
ピーコックとの共演は多いようですが、いまのピーコックにはドライな感じのキースより、ウエット感が強いコープランドのほうがあっていると感じます。
ピーコックなり、コープランドが発する小枝のような一節にそれぞれが反応し、おさまる形に納まって箱庭みたいなと思受けれど、妹もいうようにジャケをみればまるで宇宙のような感じもしています。

箱庭と小宇宙ってなんか、関連ついてたんじゃなかったけ。

詳しくはsuzuck妹に聞いてください。

NOW THIS / GARY PEACOCK

Marc Copland: piano
Gary Peacock: double bass
Joey Baron: drums

1. Gaia
2. Shadows
3. This
4. And Now
5. Esprit de Muse
6. Moor
7. Noh Blues
8. Christa
9. Vignette
10. Gloria s Step
11. Requiem
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Poem without Words Traveller's Tales / Alan Benzie

2015-07-09 22:06:47 | 聞いてますCDおすすめ


夢のような時間が入ったので随分前のようにおもうけれど2週間ぐらい前に六本木のコヤであったAlan Benzie君、落ち着いたのでその時買ったアルバムを聞いています。
ライブで演奏された曲も収録されていて改めて良いピアノだと思う。

スコットランド出身の人でバークリーを首席で卒業、すでにバークリー在学中には、かの上原ひろみさんと同じビルボード・アワードを受賞したという。日本とイギリスで活躍している様で、それは彼女が日本の方だと先日判明しました。

基本的に繊細な(と言ってか細いのではない)タッチでよく検討されたと感じるフレーズを綴っていくスタイル、曲によってはリズミックにバラエティを加えるところもあるけれど、アルバムのコンセプトが統一されています。
曲の流れと言うものをとても大切に考えるピアニストだと思います。曲調がにている部分が単調、おとなしいと言って合わない人もいるかもしれません。
しかし曲を一つ一つ表現することに実は集中されていて、聴きこむとかなりのピアノというかなんて真面目なピアノだと思うのです。

ライブ・会場で「Poem without Wors」を感じると伝えたら、実はそうゆう事がしたいんだと大変喜んでいた。
もちろんジャズ・マンだからいろいろな人といろいろな場面のジャズをやるし、ソロ・アルバムだけを作っていくわけにはいかないから、これからいろいろな局面の演奏をきかせてくれるのだろうと思う。(名古屋ではサックスが入るといっていたからどの変化したのだろう)
でもこの一枚が、今この人の求める音楽でそれがきちんと表現できているからこれはとても良いアルバムに仕上がったと思います。

ライブのところでも書いたけれど、題名をよく読んで音楽を聴くととても面白い。

Traveller's Tales / Alan Benzie

Alan Benzie Piano
Andrew Robb Double Bass
Marton Juhasz Drums

1. Hazy Dawns
2. Glass
3. From A to B
4. Leaf Skeletons
5. Frog Town On the Hill
6. Old Haunts
7. Western Embers
8. A Wandering Mist
9. Midnight Cafe
10. Stony Shore
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みんなバーに帰る  パトリック・デヴィット 著 茂木 健 訳

2015-07-08 22:11:21 | 


ほんのトビラにきみはどこまで落ちていくのか?とあって泥酔文学の金字塔とあります。
私にとっては、何とも恐ろしい、しかし読まないわけにいかない。

このイラストは最初はなんだか良い感じなんだけど。



これが読み始めるとたまらない。これをユーモア小説として読むことができる人が一流の酔っ払いなのだろうなと思いながら読む。

小説で君と呼ばれて「行動と思っている事」を客観的に表現されるバーテンダーが主人公である。

 しかし君の幸運も、とうとう尽きる日がやってくる。人からもらった片手にあまるほどの大量の錠剤を、君は毎晩飲んでいるウイスキーと一緒にぽりぽり食い、やがて薬が効いてきて心に愛があふれはじめると、たぶん聖者と呼ばれる人の全員がこういう気持ちなのだろうと想像する。ところがウイスキーを飲みつづけるうちに、人類愛は薄汚れた雲の陰に隠れてしまい、店を閉めたときの君はまともに話すことさえできない。

ある部分を理解できるから怖い、はい、絶対薬と一緒に飲みません。

で、この君の方は、あがけどもと追い詰めていく様という感じで、もう一つ抜き書きです。

 そこで君は無駄な抵抗をやめ、襲いかかってくる恐怖が心を圧倒するにまかせて毛皮に顔をうずめると、バーで出会った女たちの悲しみや君の妻の悲しみ、あのバーで働く君自身の悲しみ、そして常連たちの悲しみが次々に目のまえに現れて、そのたびに大声で叫んでしまう。

ということで、主人公と私は違うことが解ったのか、おんなじじゃないと思ったのかは置いといて、巻末、訳者あとがきで書かれている立川談志師匠の名言が凄い。

「酒は人間をダメにするものではないのです。人間が、ダメなもんだというのを確認させるために酒が存在しているのです」
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