二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

小林秀雄「ドストエフスキイの生活」

2008年01月04日 | ドストエフスキー
 「罪と罰」の余熱があるあいだに、どうしても読み返したい著書があった。小林秀雄の「『罪と罰』についてⅡ」である。かつて読んだはずのその本を見つけるのは時間のむだと判断し、新潮文庫の新装版を買ってきた。  わたしはかねがね、この本に収められた「『罪と罰』についてⅡ」や「『白痴』についてⅡ」は、彼のあの「モオツァルト」とならぶ傑作ではないかと、漠然と考えてきた。読書というものが、現実の体験にまさるとも . . . 本文を読む
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